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高野秀行 (ノンフィクション作家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

高野 秀行(たかの ひでゆき、1966年10月21日 - )は、日本のノンフィクション作家、翻訳家。東京都八王子市出身[1]

ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」 [1]

略歴・人物

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早稲田大学高等学院早稲田大学第一文学部仏文科卒業[2]

在学中は早稲田大学探検部所属。探検部の後輩に、平井竜一(のち逗子市長)、四倉幹木(のち朝日新聞記者)らがいた。また、関野吉晴は大学は一橋大学だが、早稲田大学探検部に所属しており、高野の先輩にあたる。

大学在学中に、探検部での探検行をまとめた、『幻の怪獣・ムベンベを追え』でデビュー[1]

1992~93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008~09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める[1]

自身の作品も含めた「エンターテインメント的なノンフィクション」を、雑誌『本の雑誌』2007年8月号の誌上で「エンタメ・ノンフ」と命名[3]。翌月号でさっそく特集が組まれるなど[4]、反響を呼んだ。2009年1月には、宮田珠己内澤旬子と「エンタメノンフ文芸部」を結成。また、大野更紗のデビューのきっかけを作った。

2005年、『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を受賞[5]。2013年、『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞受賞(なおこの回の同時受賞者である角幡唯介も早稲田大学探検部の後輩である)、第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。

2020年6月より、オンライントークイベント「高野秀行辺境チャンネル」を始める。

2024年2月、探検家の山田高司とのチームで「イラクの巨大湿地帯(アフワール)探検」により、2023植村直己冒険賞を受賞[6]

2024年、『イラク水滸伝』で第34回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞[7]

家族

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妻は『愛犬王―平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞した、ライターの片野ゆか

義姉(妻の姉)にミャンマー研究者・翻訳者の高橋ゆり。その夫(義兄)にニュージーランド生まれでオーストラリアで活躍するジャズピアニストマイク・ノック。母方の伯父に郷土史家の清雲俊元[8]

エピソード

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2002年『西南シルクロードは密林に消える』の取材で、出国スタンプ無しで中国を出国し、以降正式な国境検問所を一切通らずにミャンマー北部のゲリラ支配域を横断しインドに入国。在カルカッタ日本大使館員に相談の上インド当局に自首した結果、国外追放処分となり、日本へと強制送還された[9]。この際に通過したナガランド州が反政府ゲリラ闘争を抱える地であったこともあり、入管のブラックリストに載せられ、以降インドへの入国が出来なくなった[10]

2007年に上梓した『怪獣記』は、フジテレビ「奇跡体験!アンビリバボー」で映像化のオファーがあったが、クルド人問題の影響で中止になった[11]

同姓同名の将棋棋士と間違えられることがあり、棋士の原稿料が振り込まれて返金したことも明かしている[12][13]

書籍

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単著

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共著

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訳書

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注釈・出典

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  1. ^ a b c d 高野秀行オフィシャルサイト~プロフィール~”. 高野秀行. 2017年2月4日閲覧。
  2. ^ 辺境ノンフィクション作家・高野秀行の超ド級 語学青春記が9月5日に発売。 noteで本書の一部を先行公開!(前編)”. 集英社インターナショナル (2022年8月3日). 2023年2月21日閲覧。
  3. ^ 2007年8月 三角スイカ立ち食い号 - 今月の本の雑誌
  4. ^ 2007年9月 ほおずき夜なべ号 - 今月の本の雑誌
  5. ^ 酒飲み書店員の会「文庫のベストセラーを作れ!」”. 集英社. 2023年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月4日閲覧。
  6. ^ 2023「植村直己冒険賞」受賞者が決定しました”. 豊岡市公式ウェブサイト (2024年2月16日). 2024年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月4日閲覧。
  7. ^ “ドゥマゴ文学賞に高野さん”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2024年9月4日). https://www.asahi.com/articles/DA3S16025843.html 2024年9月4日閲覧。 
  8. ^ 『世界の辺境とハードボイルド室町時代』(集英社インターナショナル)P.172
  9. ^ 西南シルクロードは密林に消える. 講談社文庫. pp. 490-500. ISBN 978-4-06-276501-5 
  10. ^ 高野秀行「名前変更物語(上)」『本の雑誌』2009年10月号 p.4
  11. ^ 高野秀行「エンタメ・ノンフとバラエティ番組は同じなのか」『本の雑誌』本の雑誌社 2009年8月号 p.100-101
  12. ^ [1]
  13. ^ [2]

外部リンク

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