高間直道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

高間 直道(たかま なおみち、1915年10月5日 - 1996年1月12日[1])は、日本の哲学者評論家

経歴[編集]

大阪府出身。1940年(昭和15年)早稲田大学文学部哲学科卒業[2]1941年(昭和16年)学徒出陣で入営。満州北支などを転戦し、陸軍大尉。復員後、大阪商業大学助教授、1955年(昭和30年)東京医科大学教授。1986年(昭和61年)定年、名誉教授[3]。若者向けの啓蒙書、顔診断の著作を多く執筆した。

著書[編集]

  • 『あなたの将来を診断する』青春出版社 青春新書 1956
  • 『顔の心得帖 鏡にうつしたあなたの顔は』東洋書館 1956
  • 『顔の診断 ご存知ないのはあなただけ』東洋書館 1956
  • 『哲学の基礎知識』青春出版社 1958
  • 『顔を見て人を知る法』竜南書房 1959
  • 『哲学用語の基礎知識』青春出版社 1961
  • 『人間診断学 相手を知る本』青春出版社 1961
  • 『顔の人間診断 結婚・面接・セールスのカルテ』講談社 ミリオン・ブックス 1962
  • 『顔はあなたの診断書 新版・顔の診断』共栄書房 1962
  • 『知恵がつく本 現代を生きる特効薬』青春出版社 青春新書 1963
  • 『人生哲学入門 人間・思想・用語』大和書房 銀河選書 1967
  • 『哲学入門 豊かな人間形成の源泉』大和書房 銀河選書 1969
  • 『現代を動かす思考法 イデオロギーの原点』青春出版社 1972
  • 『顔の人間診断学』青友書房 1974
  • 『世界名言ノート』国土社 日本少年文庫 1975
  • 『若き日の哲学者たち 青春の苦悩と懐疑のなかで』大和出版 グリーン・ブックス 1976
  • 『哲学用語入門 人間らしく生きるために』大和書房 銀河選書 1980
  • 『人を見抜く知恵』同友館 1982
共著
  • 『人間像を求めて 医学と哲学を結ぶもの』吉村章共編 北樹出版 1982

主要論文[編集]

  • 高間直道「人間学と観相学」『大阪商業大学論集』第1号、大阪商業大学商経学会、1952年4月、59-77頁、ISSN 02870959NAID 40000301557 
  • 高間直道「杉田成卿「医戒」と,その現代的意義」『東京医科大学雑誌』第23巻第1号、東京医科大学医学会、1965年3月、1-30頁、ISSN 00408905NAID 40018118080 
  • 高間直道「ニーチェの精神病と思想」『東京医科大学雑誌』第27巻第2号、東京医科大学医学会、1969年3月、281-286頁、ISSN 00408905NAID 40018118289 
  • 高間直道「これからの医学教育はどうあるべきか 人間・医学・教育(座談会)」『東京医科大学雑誌』第27巻第6号、東京医科大学医学会、1969年11月、741-763頁、ISSN 00408905NAID 40018118317 
  • 高間直道「創刊の辞 : 明日に向って歩む」『医学哲学 医学倫理』第1巻、日本医学哲学・倫理学会、1983年、1頁、doi:10.24504/itetsu.1.0_1ISSN 0289-6427NAID 110007151270 
  • 高間直道「医療と人間--「私と患者」か「私の患者」か (医療における心とことば<特集>)」『日本医師会雑誌』第101巻第7号、日本医師会、1989年4月、p1042-1046、ISSN 00214493NAID 40002817572 

脚注[編集]

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 高間直道『出身県別 現代人物事典 西日本版』p925 サン・データ・システム 1980年
  3. ^ 矢次 正利, 「故高間直道先生を偲んで : 追悼の辞」『医学哲学 医学倫理』 1996年 14巻 p.1-3, 日本医学哲学・倫理学会, doi:10.24504/itetsu.14.0_1