花善
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(鶏めしから転送)
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒017-0044 秋田県大館市御成町1-10-2 北緯40度17分14.7秒 東経140度33分25.2秒 / 北緯40.287417度 東経140.557000度座標: 北緯40度17分14.7秒 東経140度33分25.2秒 / 北緯40.287417度 東経140.557000度 |
設立 | 1950年 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 4410001006091 |
事業内容 | 駅弁製造・販売・食堂営業 |
代表者 | 代表取締役社長 八木橋秀一 |
資本金 | 3762万円 |
売上高 | 4億8300万円(2017年2月期) |
従業員数 | 52名 |
決算期 | 2月 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
特記事項:1899年11月15日創業。1946年に会社分割で花岡旅館から独立。 |
株式会社花善(はなぜん)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)大館駅を拠点とする駅弁調製業者。駅弁鶏めし(とりめし)は全国ネットのテレビ番組で取り上げられている。
沿革
[編集]- 1899年(明治32年)11月15日 - 大館駅が開業。これにあわせて、花岡旅館が駅弁の販売を開始。
- 1945年(昭和20年) - 鶏めしの原型が誕生する。当初は、食糧難の対策として考えられた賄い飯であった。
- 1946年(昭和21年) - 弁当部門が花岡旅館から独立。商号は「花岡商店」。
- 1947年(昭和22年) - 「鶏めし」を発売。当時の価格は80銭であった。
- 1950年(昭和25年) - 株式会社化。
- 1956年(昭和31年) - 食堂部門を設立し多角化。
- 1976年(昭和51年) - 商号を「花善」に変更。
- 2017年(平成29年)- 現社屋が竣工。
- 2018年(平成30年)11月 - パリに現地法人のパリ花善を設立[1][2]。
- 2019年(令和元年)7月5日 - パリに路面店の「1899ToriMeshi」を開設[3][4]。
- 2021年(令和3年)11月5日 - パリ・リヨン駅構内に半年間限定の駅弁ショップをオープン[5][6]。
鶏めし
[編集]厳選鶏肉の煮汁と砂糖・醤油で独自製法で作った炊き込みご飯に鶏肉の甘辛煮を乗せ、鶏肉のうまみがご飯に適度に染みこんでさらにうまみを増す[7]。弁当としては発売開始当時とかわらずシンプルで大館駅名物の駅弁である。
販売当初は、大館駅の駅弁として駅構内の立ち売りを行っていたが、立ち売りの廃止とともに大館駅構内へ配達[8]または近隣のスーパーや駅の売店(コンビニエンスストア)などで販売する形態になった。また、すべて大館本店で調製し輸送しており、遠方にある店舗の販売開始時刻は遅い。
JR東日本の東日本駅弁総選挙 「駅弁味の陣 2015」 で、「駅弁大将軍」(アンケートで投票数および総合評価が最も高かった駅弁)に選ばれ[9]、翌年も選出[10]。10年目を迎えた「駅弁味の陣2021」では、10周年記念賞に受賞した[11][12]。
種類
[編集]弁当は具材によって5種類用意され、上の3つは受注生産で予約が必要である。
- 花善の厳選鶏めし二段重(5個以上からの受付)
- 彩華鶏めし弁当(5個以上からの受付)
- 鶏めし玉手箱(1個から受付)
- 比内地鶏の鶏めし弁当
- 鶏めし弁当
購入方法
[編集]発売当初からの製法を守り続けているため合成保存料などはいっさい使われておらず[13]、消費期限などの問題から通信販売は行っていない。
→詳細は「公式サイトの鶏めしについて」を参照
その他
[編集]- 2月中旬に開催される大館市「大館アメッコ市」では、販売ブースが設置され「鶏めし」が販売される。
- 寝台特急「あけぼの」の定期運行終了1ヶ月前から、パッケージに「ありがとう 寝台特急あけぼの」と書かれた特別バージョンの弁当(中身は変わらず)を販売していた[14][15]。
新社屋
[編集]2017年4月に完成した新社屋には、顔の見える接客が可能になるよう従来より座数を減らしたお食事処を設置。鶏めしを含むメニューを提供している。営業時間は10:00 - 14:30。
また、新社屋には売店や製造ラインの見学スペース、同社の歩みを紹介するギャラリーも配した[16]。
脚注
[編集]- ^ “鶏めし花善、パリに法人設立 現地社員に若手女性抜てき”. 秋田魁新報. (2019年1月8日) 2019年1月27日閲覧。
- ^ “大館の「鶏めし」パリ進出、駅弁文化定着狙う 花善が現地法人設立”. 河北新報. (2019年1月16日) 2019年1月27日閲覧。
- ^ “駅弁「鶏めし弁当」の花善、パリに路面店”. 日本経済新聞. (2019年7月4日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ “「鶏めし弁当」花善パリ店オープン 駅弁文化を世界に発信”. 秋田魁新報. (2019年7月5日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ “仏リヨン駅に駅弁「花善」オープン パリッ子、早速購入”. 秋田魁新報. (2021年11月6日) 2021年11月26日閲覧。
- ^ “秋田の花善、パリ・リヨン駅に駅弁店舗開業 半年限定”. 日本経済新聞. (2021年11月5日) 2021年11月26日閲覧。
- ^ “この駅この味 鶏めし(秋田・大館駅)”. 日本経済新聞(夕刊) (東京都: 日本経済新聞社): p. 6(タウンビート 味文化). (2004年6月19日)
- ^ 大館駅を7時から18時までに発車する列車のみで、前日17時までに花善まで電話またはファクスにて要予約。なお、電子メールでの予約はトラブル防止の観点から行っていない。
- ^ 『東日本 駅弁総選挙 「駅弁味の陣 2015」 結果発表!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2015年12月10日 。2015年12月21日閲覧。
- ^ “秋田の駅弁「鶏めし」が連覇達成 JR東の人気投票”. 日本経済新聞. (2016年12月15日) 2019年1月27日閲覧。
- ^ “花善の鶏めし弁当、JR東日本の人気投票で10周年記念賞”. 日本経済新聞. (2021年12月17日) 2022年1月15日閲覧。
- ^ “「駅弁味の陣」花善2商品が受賞 「鶏めしいなり」高評価”. 秋田魁新報. (2021年12月23日) 2022年1月15日閲覧。
- ^ 保存料(ソルビン酸K)、酸化防止剤 (V.C)、漂白剤(次亜硫酸Na)や着色料(カロチノイドなど)などは使われている。
- ^ “大館 鶏めし 花善 お知らせ”. 花善. 2014年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月8日閲覧。
- ^ “寝台特急「あけぼの」の花道飾る「鶏めし」車内販売復活”. 河北新報. (2014年3月6日). オリジナルの2015年3月8日時点におけるアーカイブ。 2014年3月8日閲覧。
- ^ “注目企業 変わらぬ味を守り続ける 株式会社花善 大館市”. あきた経済. 秋田経済研究所. (2017年11月) 2019年1月27日閲覧。