麺線
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麺線（めんせん[1]、ミェンシェン[2][3]）は台湾の麺料理。台湾のソウルフードとされる[4]。
中国・福建省を発祥とする[5]。台湾の伝統的な料理であり、台湾独自の細い麺（日本では「素麺のような」と説明される）をカツオをベースにしたとろみ出汁で煮込み、牡蠣やホルモンを具とした麺料理である[1][3]。とろみ出汁にはカツオのほか、牡蠣や豚骨をベースに加えることもあり、醤油で味付けされている[6]。
猪脚麺線
[編集]猪脚麺線（ズージャオミェンシェン）は猪脚=豚足を具材にした麺線[7][8]。煮込んだ細麺に、煮卵やニンニク、醤油、酒などで煮込んだ豚足を添えた料理である[8]。
台湾では災いを祓う際や誕生日などに食される[8]。これは中国本土から台湾に移住してきた福建人の風習が元であり、道教由来であると言われている[7][8]。豚足は「災いを蹴り飛ばす」、細い麺は「細く長く生きる」=「長寿」を意味するとされる[8]。古くは食する前に「火を跨ぐ」といったような動作をするのが正式な作法でもあった[7]。
以下のようなエピソードがある。
- 投獄された黄信介が仮釈放された際に自宅で真っ先に食した[8]。
- 2003年にSARSが流行した際に感染者が多数発生した集合住宅を訪れた台北市長馬英九は訪問後に近くの屋台で猪脚麺線を食べて、付近住民から拍手喝さいを受けた[8]。
出典
[編集]- ^ a b ほそいあや (2016年7月4日). “台湾最強のジャンクフード!? 台湾煮込みそうめん「麺線」が日本でもジワジワ来てる”. グルナビ. 2023年2月23日閲覧。
- ^ 『『台湾祭 in 千葉 KISARAZU 2022』5月21日～6月12日 開催！ ～10周年の井アウトレットパーク木更津 で台湾グルメ～』（プレスリリース）台湾祭実行委員会、2022年5月17日。2023年2月23日閲覧。
- ^ a b “台湾の屋台グルメ、一番おいしいのは？ 巨大フライドチキン「ジーパイ」から、不動の人気グルメ、ミシュランが認めた味まで全制覇！”. テレ東プラス (2020年2月14日). 2023年2月23日閲覧。
- ^ 『JR東京駅に日式台湾食堂が誕生。創業53年、年間13万人来店の中国料理店「名鉄菜館」が新業態を開発。』（プレスリリース）メイフーズ、2022年8月9日。2023年2月23日閲覧。
- ^ Albala, K. (2017). Noodle Soup: Recipes, Techniques, Obsession. University of Illinois Press. p. 173. ISBN 978-0-252-05019-0 August 26, 2018閲覧。
- ^ TaipeiNavi、矢巻美穂「阿川蚵仔麺線」『台北ナビが教えてくれる本当においしい台湾』辰巳出版、2018年、20頁。ISBN 978-4777821716。
- ^ a b c d 黒田勝弘「コラーゲンたっぷり「豚足大王」の「厄払い料理」のご利益は?」『アジア裏メシ街道』CCCメディアハウス、2005年、110頁。ISBN 978-4484052069。
- ^ a b c d e f g h 「猪脚麺線」『食の政治学』産経新聞出版、2005年、90-91頁。ISBN 978-4902970210。
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