鼓吹戸
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鼓吹戸(くすいこ)は、律令制において兵部省鼓吹司に属する品部の一つ。軍陣に用いる鼓と角(ふえ)の調習を行った職業民を指す。
概要
[編集]天皇(すめらみこと)、新宮(にひみや)の井(ゐ)の上(うへ)に居(おは)しまして、試(こころみ)に鼓吹(つづみふえ)の声(おと)を発(おこ)したまふ。仍(よ)りて調(ととの)へ習(なら)はしむ[1]
とあるのが史料における初出である。
『続日本紀』神亀3年(726年)8月、鷹飼部10戸とともに鼓吹戸300戸を定めた、とあり[2]、『令集解』「職員令」伴説所引の和銅2年(709年)の右大弁官宣によると、10月から2月までの5ヶ月間、上番して鼓角の教習を受け、その代償として調を免除されている。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『国史大辞典』第四巻p768、文:狩野久、吉川弘文館、1983年
- 『日本書紀』(五)、岩波文庫、1995年
- 『続日本紀』2 新日本古典文学大系13 岩波書店、1990年
- 宇治谷孟『続日本紀 (上)』講談社〈講談社学術文庫〉、1992年