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1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エチレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エチレン

cis-型
識別情報
CAS登録番号 983-80-2 チェック
PubChem 2733415
ChemSpider 2015214
EC番号 213-569-7
ChEMBL CHEMBL2114057
特性
化学式 C26H22P2
モル質量 396.4 g mol−1
外観 白色の固体
融点

125 °C, 398 K, 257 °F

危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H315, H319, H335
Pフレーズ P261, P264, P271, P280, P302+352, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P332+313, P337+313, P362, P403+233, P405
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エチレン英語: 1,2-Bis(diphenylphosphino)ethylene, dppv)は、化学式が C2H2(PPh2)2 (Ph = C6H5) で表される有機リン化合物である。cis型とtrans型の両方のシス–トランス異性体が知られているが、主に取り扱われるのはcis型の方である。ビスホスフィン配位子に分類され、錯体化学において二座配位子である。 例えば、Ni(dppv)2配位高分子の[Ni(dppv)]nを形成する[1]。キレート配位子としてのdppvは、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼンに非常に似ている。

cis型は、リチウムジフェニルホスフィドcis-1,2-ジクロロエチレンの反応によって合成される[2]

2 LiPPh2 + C2H2Cl2 → C2H2(PPh2)2 + 2 LiCl

trans型は同じように、trans-1,2-ジクロロエチレンを使って合成する。

出典

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  1. ^ Proft, Bernd; Pörschke, Klaus-Richard (1993). “Cis-1,2-Bis(diphenylphosphino)ethen-Nickel(0)-Komplexe / Cis-1,2-Bis(diphenylphosphino)ethene Nickel(0) Complexes”. Zeitschrift für Naturforschung B 48 (7): 919–927. doi:10.1515/znb-1993-0712. 
  2. ^ Aguiar, Adam M.; Daigle, Donald. (1964). “A Stereospecific Route to trans- and cis-1,2-Vinylenebis(diphenylphosphine)”. Journal of the American Chemical Society 86 (11): 2299–2300. doi:10.1021/ja01065a049.