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1974 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1974 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選は、アジア・オセアニア地区で行われた1974 FIFAワールドカップ・予選である。インドスリランカフィリピンは予選が開催される前に出場を辞退したため、残りの15チームは2つのゾーンに分かれて予選を戦った。

  • ゾーンAは東アジアのチームとイスラエルの7チームが参加し、韓国を会場としてラウンドロビン方式で行われる。ゾーンA予選は4つのステージに分かれる。
    • グループ決定戦: 韓国を除く6チームは2チームずつ3組に分かれ試合を行う。試合の結果に従い、グループ分けが行われる。
    • グループリーグ: グループ決定戦の結果に従い、7チームは2組のグループに分かれてラウンドロビン方式で戦う。各グループ上位2チームが準決勝に進出する。
    • 準決勝: 各グループ1位と他方のグループ2位が戦い、勝者が決勝に進出する。
    • 決勝: 準決勝勝者の2チームが中立地の1試合を戦う。勝者が最終予選に進出する。
  • ゾーンBは西アジア、オセアニアのチームとインドネシア、北朝鮮の8チームが参加する。ゾーンB予選は2つのグループに分かれる。
    • グループリーグ: 8チームは4チームずつ2組に分かれ、ラウンドロビン方式で戦う。グループ1の会場はイラン、グループ2の会場はオーストラリアとニュージーランドである。各グループの勝者が決勝に進出する。
    • 決勝: 準決勝を勝ち抜いた2チームがホームアンドアウェー方式で戦い、勝者が最終予選に進出。
  • 最終予選 ゾーンAとゾーンBの勝者がホームアンドアウェー方式で戦う。勝者が本大会出場権を獲得する。

ゾーンA

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グループ決定戦

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1973年5月16日 南ベトナム  1 – 0  タイ ソウル  
主審: ニュージーランドの旗 Coffman

1973年5月16日 イスラエル  2 – 1  日本 ソウル  
Spiegler 5分にゴール 5分
Onana 61分にゴール 61分
レポート(JFA) 平沢周策 62分にゴール 62分 主審: オーストラリアの旗 Boskovic

1973年5月17日 香港  1 – 0  マレーシア ソウル  
Lo Hung Hoi ゴール 主審: インドの旗 Azam

結果に従い、南ベトナム、日本、香港がグループ1に、タイ、イスラエル、マレーシアが韓国とともにグループ2に編入された。

グループ1

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順位 チーム
1  香港 4 2 2 0 0 2 0 +2
2  日本 2 2 1 0 1 4 1 +3
3  南ベトナム 0 2 0 0 2 0 5 −5
1973年5月20日 日本  4 – 0  南ベトナム ソウル  
釜本邦茂 5分にゴール 5分86分
森孝慈 19分にゴール 19分
レポート(JFA) 主審: ニュージーランドの旗 Coffman

1973年5月22日 香港  1 – 0  日本 ソウル  
レポート(JFA) 主審: オーストラリアの旗 Boskovic

1973年5月24日 香港  1 – 0  南ベトナム ソウル  
Yuen Kuen Choo ゴール 主審: カンボジアの旗 Aing Kim Ean

香港日本はゾーンAの準決勝に進出。

グループ2

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順位 チーム
1  イスラエル 5 3 2 1 0 9 0 +9
2  韓国 4 3 1 2 0 4 0 +4
3  マレーシア 3 3 1 1 1 2 3 −1
4  タイ 0 3 0 0 3 0 12 −12
1973年5月19日 イスラエル  3 – 0  マレーシア ソウル  
Farkas 50分にゴール 50分
Shum 62分にゴール 62分
Onana 82分にゴール 82分
主審: カンボジアの旗 Aing Kim Ean

1973年5月19日 韓国  4 – 0  タイ ソウル  
Kim Jim-Kook ゴールゴール
Cha Bun-Keun ゴール
Kim Joo-Hwan ゴール
主審: インドネシアの旗 Hatta

1973年5月21日 韓国  0 – 0  マレーシア ソウル  
主審: ミャンマーの旗 U Tin Thut

1973年5月21日 イスラエル  6 – 0  タイ ソウル  
Borba 12分にゴール 12分
Spiegler 62分にゴール 62分
Shum 69分にゴール 69分
Rozen 73分にゴール 73分84分
Onana 78分にゴール 78分
主審: シンガポールの旗 Dhillon

1973年5月23日 韓国  0 – 0  イスラエル ソウル  
主審: ミャンマーの旗 U Tin Thut

1973年5月23日 マレーシア  2 – 0  タイ ソウル  
Abdullah ゴール
Jusoh ゴール
主審: インドの旗 Azam

イスラエル韓国がゾーンAの準決勝に進出。

準決勝

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1973年5月26日 韓国  3 – 1  香港 ソウル  
主審: インドネシアの旗 Hatta

1973年5月26日 イスラエル  1 – 0
(延長)
 日本 ソウル  
オナナ 95分にゴール 95分 レポート(JFA) 主審: シンガポールの旗 Dhillon

韓国イスラエルがゾーンA決勝に進出。

決勝

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1973年5月28日 韓国  1 – 0
(延長)
 イスラエル ソウル  
Hon Joo-Wook 109分にゴール 109分 主審: ミャンマーの旗 U Tin Thut

韓国が最終予選に進出。

ゾーンB

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グループ1

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順位 チーム
1  イラン 9 6 4 1 1 7 3 +4
2  シリア 7 6 3 1 2 6 6 0
3  北朝鮮 5 6 1 3 2 5 5 0
4  クウェート 3 6 1 1 4 4 8 −4
1973年5月4日 イラン  0 – 0  北朝鮮 テヘラン  
主審: マレーシアの旗 Ramalingam

1973年5月4日 シリア  2 – 1  クウェート テヘラン  
Shahreston 62分にゴール 62分
Nano 65分にゴール 65分
Duraheem 57分にゴール 57分 主審: タイ王国の旗 Ong Eng Young

1973年5月6日 北朝鮮  1 – 1  シリア テヘラン  
主審: タイ王国の旗 Getkaew

1973年5月6日 イラン  2 – 1  クウェート テヘラン  
Vafakhah 20分にゴール 20分
Parvin 56分にゴール 56分
Kameel 83分にゴール 83分 主審: マレーシアの旗 Er Wee Kiam

1973年5月8日 北朝鮮  0 – 0  クウェート テヘラン  
主審: インドの旗 Vaz

1973年5月8日 イラン  1 – 0  シリア テヘラン  
Kargarjam 85分にゴール 85分 主審: タイ王国の旗 Sridaranop

1973年5月11日 イラン  2 – 1  北朝鮮 テヘラン  
Monajati 19分にゴール 19分
Sadeghi 89分にゴール 89分
主審: シンガポールの旗 Ong Eng Young

1973年5月11日 シリア  2 – 0  クウェート テヘラン  
主審: バーレーンの旗 Hamza Ali Mirza

1973年5月13日 北朝鮮  3 – 0  シリア テヘラン  
Ma Jung-U ゴールゴール
An See-Uk ゴール
主審: インドの旗 Vaz

1973年5月13日 イラン  2 – 0  クウェート テヘラン  
Geilichkhani 60分にゴール 60分
Djabari 75分にゴール 75分
主審: タイ王国の旗 Sridaranop

1973年5月15日 シリア  1 – 0  イラン テヘラン  
Tatiche 12分にゴール 12分 主審: レバノンの旗 Demirdjian

1973年5月15日 クウェート  2 – 0  北朝鮮 テヘラン  
Karam ゴールゴール 主審: タイ王国の旗 Getkaew

イランがゾーンBの決勝に進出。

グループ2

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順位 チーム
1  オーストラリア 9 6 3 3 0 15 6 +9
2  イラク 8 6 3 2 1 11 6 +5
3  インドネシア 4 6 1 2 3 6 13 −7
4  ニュージーランド 3 6 0 3 3 5 12 −7
1973年3月4日 ニュージーランド  1 – 1  オーストラリア オークランド  
B. Turner 57分にゴール 57分 Campbell 85分にゴール 85分 主審: 香港の旗 Luk Tat Sun

1973年3月11日 オーストラリア  3 – 1  イラク シドニー  
Richards 49分にゴール 49分
Alston 80分にゴール 80分85分
Noory 89分にゴール 89分 主審: シンガポールの旗 Suppiah


1973年3月13日 オーストラリア  2 – 1  インドネシア シドニー  
Camphell 23分にゴール 23分
Alston 42分にゴール 42分
イスワディ・イドリス 36分にゴール 36分 主審: 南ベトナムの旗 Dan Van Dzu


1973年3月16日 オーストラリア  3 – 3  ニュージーランド シドニー  
Utjescnovic 11分にゴール 11分
Baartz 19分にゴール 19分
Buljevic 26分にゴール 26分
Vest 10分にゴール 10分
Tindall 50分にゴール 50分
Hogg 86分にゴール 86分
主審: マレーシアの旗 Mahendran


1973年3月18日 オーストラリア  0 – 0  イラク メルボルン  
主審: 日本の旗 Nagashima


1973年3月21日 イラク  3 – 2  インドネシア シドニー  
Azziz ゴール
Hatem ゴール
Ubeed ゴール
Asmara ゴール
Panggabean ゴール
主審: 香港の旗 Luk Tat Sun

1973年3月24日 イラク  4 – 0  ニュージーランド シドニー  
サバーフ・ハテム 4分にゴール 4分 15分にゴール 15分 67分にゴール 67分
Ali Kadhim 23分にゴール 23分
主審: 大韓民国の旗 Kim Joo-Won

1973年3月24日 オーストラリア  6 – 0  インドネシア シドニー  
Mackay 3分にゴール 3分40分
Abonyi 23分にゴール 23分54分
Richards 72分にゴール 72分
Baartz 78分にゴール 78分
主審: 日本の旗 Nagashima

オーストラリアがゾーンB決勝に進出。

決勝

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1973年8月18日 オーストラリア  3 – 0  イラン シドニー  
Alston 43分にゴール 43分
Abonyi 45分にゴール 45分
Wilson 83分にゴール 83分
主審: スイスの旗 Schcurer
1973年8月24日 イラン  2 – 0  オーストラリア テヘラン  
Geilichkhami 14分にゴール 14分32分 主審: ソビエト連邦の旗 Kazakov

2試合合計スコア3-2でオーストラリアが最終予選に進出。

最終予選

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1973年10月28日 オーストラリア  0 – 0  韓国 シドニー  
主審: ベルギーの旗 Loraux
1973年11月10日 韓国  2 – 2  オーストラリア ソウル  
Jae Han-Kim 15分にゴール 15分
Jae Wook-Koh 27分にゴール 27分
Buljevic 29分にゴール 29分
Raartz 48分にゴール 48分
主審: オランダの旗 Van Gemert

2試合合計スコアが2–2の同点であったため、中立地においてプレーオフが開催された。

1973年11月13日 オーストラリア  1 – 0  韓国 香港  
Mackay 70分にゴール 70分 主審: オランダの旗 Van Gemert

オーストラリアが本大会出場権を獲得した。

関連項目

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脚注

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外部リンク

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