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1989年中華民国立法委員増額選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第1回立法委員選挙(第6次増額)
第一屆立法委員選舉(第六次增額)
中華民国
1986年 ←
1989年12月2日
→ 1992年

投票率 75.16%
  多数党 少数党 第3党
 
党首 李登輝 黄信介 李璜
政党 中国国民党 民主進歩党 中国青年党
獲得議席 94 21 1
議席増減 増加11 増加9 増加1

  第4党
 
政党 無所属
獲得議席 14

地域別得票結果

選挙前立法院長

劉闊才
中国国民党

選出立法院長

梁粛戎
中国国民党

1989年中華民国立法委員増額選挙(1989ねんちゅうかみんこくりっぽういいんぞうがくせんきょ、中国語: 1989年中華民國立法委員增額選舉)は、1989年民国78年)12月2日に行われた中華民国立法院委員の選挙である。

概要

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中華民国立法院

1949年から台湾地区で実施されていた戒厳令1987年に解除された後、初めて行われた立法委員選挙である。

中華民国政府が台湾に移転する前の1948年に行われた第1回立法院選挙で選出された後、中華人民共和国の成立で大陸地区での改選が不可能となり、そのまま議員職に留まり続けている「資深」(古参)議員を除く、増額委員(台湾地域で改選される委員)130名が改選された。

立法委員選挙と合わせて、21の県と市の首長を選ぶ県長・市長選挙、行政院直轄の台北市高雄市台湾省の三地域の議会議員を選出する選挙も同時に行われた。

また、1989年1月に公布施行された「人民団体法」によって、政党結成が自由化され、民主進歩党(民進党)[1] を初めとする100余りの新政党が結成された。今回の立法委員選挙では初めて党名を公にした民進党を初めとする20余りの政党が選挙に参加した。しかし本法においても共産主義政党は結成を認められなかった。

選挙データ

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総統

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投票日

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改選数

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  • 130
    • 台湾地区:101
      • 台湾区域:79
      • 原住民 :04
      • 職業団体:18
    • 海外華僑:029

選挙制度

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  • 原住民
    • 中選挙区制
      • 02人区:2
  • 職業団体
    • 中選挙区制
      • 02人区:4
      • 05人区:2
投票方法
秘密投票、単記投票
選挙権
満20歳以上の中華民国民
被選挙権
満35歳以上の中華民国民
有権者数
12,600,437

選挙活動

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党派別立候補者数

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政党 区域 原住民 団体 華僑
平地 山地 農民 漁民 労工 工業 商業 教育
中国国民党 140 103 3 4 7 2 12 3 3 3
民主進歩党 57 48 0 0 2 1 3 1 1 1
工党 8 5 0 0 0 0 3 0 0 0
中国青年党 5 3 0 0 0 0 0 0 2 0
台湾労働党 3 2 0 0 0 0 1 0 0 0
中国民主社会党 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0
中国民主党 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0
中国中和党 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
中国団結党 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
忠義致公 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
大公党 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
中華共和党 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
無所属 80 56 2 2 3 1 8 1 5 2
合計 302 226 5 6 12 4 27 5 11 6
出典:中央選挙委員会[2]

選挙結果

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1989年中華民国立法院増額委員選挙の結果
中国国民党 民主進歩党 無党籍
・その他
公認 自参 公認 自参
候補者 99 44 52 4 103
当選 69 3 20 1 8
当選者合計 72 21 8
得票率 54.85 3.63 25.79 1.42 11.15
得票率合計 58.48 27.21 11.15
  • 女性は13名当選
  • 海外華僑分については未掲載
  • 投票率:75.1%(前回、1986年選挙は65.38%)

当選者

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  中国国民党    民主進歩党    中国青年党   無所属 

台北市 1区 趙少康 謝長廷 陳水扁 周荃 趙振鵬 丁守中
2区 郁慕明 洪冬桂 林鈺祥 張志民 葉菊蘭 林正杰
高雄市 1区 黄天生 王志雄 林寿山 李慶雄
2区 張俊雄 林宏宗 王天競 呉徳美
台湾省 1区 盧修一 謝美恵 周書府 蔡勝邦 鄭余鎮 劉盛良 呉梓 郭政一 林志嘉 洪秀柱 游明財
2区 陳定南 林聡明
3区 朱鳳芝 許国泰 黄主文 劉興善 楊敏盛
4区 徐益権
5区 劉国昭 何智輝
6区 李子駸 劉松藩 呉耀寛 田再庭
7区 陳湧源 黄明和 林錫山 許張愛簾
8区 彭百顕 沈世雄
9区 朱高正 呉賢二 廖福本
10区 翁重鈞 邱俊男
11区 李宗仁 魏耀乾 洪玉欽 李勝峰
12区 余政憲 王金平 蕭金蘭 黄河清
13区 邱連輝 王素筠 林国龍
14区 饒穎奇
15区 黄正一
16区 陳癸淼
17区 張堅華
18区 許武勝
19区 劉文雄 沈智慧 洪昭男
20区 張博雅
21区 王滔夫 洪奇昌
福建省 黄武仁
平地山胞 荘金生 蔡中涵
山地山胞 華加志 高天来
農民団体 許福曜 蘇火灯 蔡友土 呉海源 戴振耀
漁民団体 王世雄 羅伝進
工人団体 謝深山 呉勇雄 王聡松 李友吉 葛雨琴
工業団体 謝来発 張世良
商業団体 張平沼 王令麟
教育団体 蔡璧煌 陳哲男
海外居住者 1区 薛国樑 許禎祥
2区 陳耀南 黎嘉潮 黄興邦 馮彦 陳恩賜
3区 張立明 蔡文曲 林空 覚安慈仁 李碧祥 馬国祥
4区 陳歴健 朱辛流 莫翔興 張蓀甫 蔡奮闘 許之遠
5区 曽芙美
6区 王鼎熹 姚舜
7区 欧忠男
8区 楊雪峯
不分区 牟宗燦 馬克任 高資敏 史振茂 左光煊

脚注

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  1. ^ 1986年選挙の時、民進党は未成立で「党外公職人員公共政策研究会」、所謂「党外派」として参戦しており、正式に党名を名乗ることが出来たのは中国国民党と、衛星政党である中国青年党中国民主社会党のみであった。
  2. ^ 動員戡亂時期自由地區增額立法委員選舉選舉實錄︰中華民國七十八年十二月. 中央選舉委員會. (1991). 

参考文献

[編集]
  • 台湾研究所編『日文版 中華民国総覧 1990年版』(台湾研究所)