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1991年ポルトガル共和国大統領選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1991年ポルトガル共和国大統領選挙(1991ねんポルトガルきょうわこくだいとうりょうせんきょ ポルトガル語:Eleições presidenciais portuguesas de 1991)は、ポルトガル共和国元首であるポルトガル共和国大統領(Presidente da República)を選出するため1991年1月13日に行われたポルトガル共和国の選挙である。

選挙制度

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  • 選出方法:選挙権を有する18歳以上の国民による直接選挙。2回投票制
    • 第1回投票で有効投票数の過半数を得た候補がいない場合は上位2名で決選投票が行われる。
  • 任期:5年
  • 再任:一回のみ再任を容認
  • 被選挙権:35歳以上のポルトガル国民
  • 立候補に必要な推薦人数:7,500~15,000人

候補者

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立候補者は以下の4人である。

候補者名 支持党派 備考
マリオ・ソアレス(Mário Soares)
  • 社会党 PS
  • 社会民主党 PSD
現大統領、元首相
バジーリオ・オルタ(Basílio Horta) 民主社会中道 CDS
カルロス・カルヴァーリャス(Carlos Carvalhas) ポルトガル共産党 PCP PCP書記次長
カルロス・マルケス(Carlos Marques) 人民民主同盟 UDP

選挙結果

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  • 投票日:1991年1月13日
  • 有権者:8,202,812名
1991年ポルトガル大統領選挙、選挙結果
当落 候補者 党派 得票数 得票率
当選 マリオ・ソアレス
Mário Soares
3,459,521 70.35
バジーリオ・オルタ
Basílio Horta
民主社会中道 CSD 696,379 14.16
カルロス・カルヴァーリャス
Carlos Carvalhas
ポルトガル共産党 PCP 635,373 12.92
カルロス・マルケス
Carlos Marques
人民民主同盟 UCD 126,581 2.57
白票 112,877 2.00
無効票 68,037 1.00
合計 5,098,768

今回の選挙は、ソアレス大統領と良好な関係を築いていたアニーバル・カヴァコ・シルヴァ政権与党のPSDが前年4月に党としての対抗馬を出さないことを表明し、ソアレス支持に回ったことから、ソアレス候補が当初から優位に立ち、前回を大きく上回る七割台の得票を得て再選を果たした。一方、保守政党CDSのバジリオ・オルタ候補は植民地独立に伴う引き揚げ者の苦難や、ヨーロッパ連邦化への反對などを訴えたが及ばなかった。PCPはアルヴァロ・クニャル書記長の後継候補と目されていたカルロス・カルヴァーリャスが出馬し、13%弱の得票を得て善戦した。

参考文献

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