1979年ポルトガル議会選挙
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1979年ポルトガル議会選挙(1979ねんぽるとがるぎかいせんきょ、ポルトガル語:Eleições legislativas portuguesas de 1979)は、ポルトガル共和国の立法府である共和国議会(Assembleia da República)を構成する議員を選出するため、1979年12月2日に行われた選挙である。
概要
[編集]ポルトガル第三共和政の下で行われる2回目の選挙で、エアネス大統領が政局の混乱を打開するため、議会解散を決断して行われた選挙である。
- 議会定数:250議席
- 選挙制度[1]:比例代表制(拘束名簿式)
- 有権者は政党に投票
- 選挙区毎にドント式で各政党に比例配分
- 議席阻止条項は無し
- 選挙区[2]:22選挙区(2~48名)
- 有権者:選挙権と被選挙権は共に18歳以上のポルトガル国民
選挙結果
[編集]- 投票日:1979年12月2日
- 有権者:7,249,346名
政党及び政党連合 | 得票数 | 得票率[3] | 議席数 |
---|---|---|---|
民主同盟(AD)[4] | 2,554,458 | 42.52 | 121 |
社会党(PS) | 1,642,136 | 27.33 | 74 |
統一人民同盟(APU)[5] | 1,129,322 | 18.80 | 47 |
社会民主党(PSD) | 141,227 | 2.35 | 7 |
人民民主同盟(UDP)[6] | 130,842 | 2.18 | 1 |
その他の政党及び政党連合 | 245,754 | 4.10 | 0 |
全政党合計 | 5,843,739 | 250 | |
白票 | 42,863 | 0.71 | |
無効票 | 120,851 | 2.01 | |
全政党+白票+無効票 | 6,007,453 |
- 投票率:82.87%
- 出所:
選挙の結果、PSが議席を大幅に減らし、代わって中道保守の政党連合であるADが過半数(126議席)を制した。この選挙の結果を受けて、PSDのサ・カルネイロ党首が首相に任命され、1974年のカーネーション革命以降初めて、中道保守政権が発足することになった。
脚注
[編集]- ^ 国立国会図書館政治議会課憲法室 三輪和宏 「諸外国の下院の選挙制度-資料-」(PDF)国立国会図書館
- ^ 『ポルトガルの地方自治』(PDF)自治体国際化協会。4~5頁
- ^ 各政党の得票率は有効得票と白票・無効票を合計したものを100として計算したものである。
- ^ 社会民主党(PSD)と民主社会中道(CDS)、人民君主党(PPM)による中道保守の政党連合。
- ^ ポルトガル共産党(PCP)と人民民主運動による政党連合。
- ^ 極左政党による政党連合
参考文献
[編集]- CNE Comissao Nacional de Eleicoes(国民選挙委員会)
- CNE Resultados Elecitorais(国民選挙委員会選挙リサーチ)-ポルトガル第三共和政下で行われた国政と地方選挙の詳細な選挙結果が閲覧できる。
- 馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック』東京大学出版会
- 『世界の議会④ ヨーロッパⅡ』ぎょうせい