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1979年ポルトガル議会選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
共和国議会議事堂(サン・ベント宮殿

1979年ポルトガル議会選挙(1979ねんぽるとがるぎかいせんきょ、ポルトガル語:Eleições legislativas portuguesas de 1979)は、ポルトガル共和国立法府である共和国議会(Assembleia da República)を構成する議員を選出するため、1979年12月2日に行われた選挙である。

概要

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ポルトガル第三共和政の下で行われる2回目の選挙で、エアネス大統領が政局の混乱を打開するため、議会解散を決断して行われた選挙である。

  • 議会定数:250議席
  • 選挙制度[1]比例代表制(拘束名簿式)
    • 有権者は政党に投票
    • 選挙区毎にドント式で各政党に比例配分
    • 議席阻止条項は無し
  • 選挙区[2]:22選挙区(2~48名)
  • 有権者:選挙権と被選挙権は共に18歳以上のポルトガル国民

選挙結果

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  • 投票日:1979年12月2日
  • 有権者:7,249,346名
政党及び政党連合 得票数 得票率[3] 議席数
民主同盟(AD)[4] 2,554,458 42.52 121
社会党(PS) 1,642,136 27.33 74
統一人民同盟(APU)[5] 1,129,322 18.80 47
社会民主党(PSD) 141,227 2.35 7
人民民主同盟(UDP)[6] 130,842 2.18 1
その他の政党及び政党連合 245,754 4.10 0
全政党合計 5,843,739 250
白票 42,863 0.71
無効票 120,851 2.01
全政党+白票+無効票 6,007,453

選挙の結果、PSが議席を大幅に減らし、代わって中道保守の政党連合であるADが過半数(126議席)を制した。この選挙の結果を受けて、PSDのサ・カルネイロ党首が首相に任命され、1974年のカーネーション革命以降初めて、中道保守政権が発足することになった。

脚注

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  1. ^ 国立国会図書館政治議会課憲法室 三輪和宏 「諸外国の下院の選挙制度-資料-」(PDF)国立国会図書館
  2. ^ ポルトガルの地方自治』(PDF自治体国際化協会。4~5頁
  3. ^ 各政党の得票率は有効得票と白票・無効票を合計したものを100として計算したものである。
  4. ^ 社会民主党(PSD)と民主社会中道(CDS)、人民君主党(PPM)による中道保守の政党連合。
  5. ^ ポルトガル共産党(PCP)と人民民主運動による政党連合。
  6. ^ 極左政党による政党連合

参考文献

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