2の立方根
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2 の立方根(にのりっぽうこん)は、立方(3乗)して 2 になる数である。すなわち、
を満たす数 r のことである。 2 の立方根に関する作図問題としては、立方体倍積問題が古代から知られている。
概要
[編集]2 の立方根は複素数の範囲に 3 つあり、そのうち 1 つは実数である。実数の立方根を
と書き、虚数の立方根は
- ,
と書き表すことができる。
が無理数であることは、2の平方根の場合と同様、有理根定理、背理法(無限降下法)、または素因数分解の一意性を利用して証明することができる。
オンライン整数列大辞典では の十進記数法における小数点以下 107 桁まで表示されている[1]。
- 1.2599210498 9487316476 7210607278 2283505702 5146470150 …
この数の並びには無限回の循環はない。このことは、 が無理数であることによる[注釈 1]。
性質
[編集]- は代数方程式 r 3 − 2 = 0 の根の 1 つであるから、代数的数である。
- は定規とコンパスによる作図で示すことが不可能な数である。この事実は、1837年に、ピエール・ヴァンツェルにより証明された。
- の連分数展開は
となる。これはしばしば [1; 3, 1, 5, 1, 1, 4,...] と表記される。連分数展開を途中で打ち切ることで、 の近似値を計算することができる。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ オンライン整数列大辞典の数列 A002580 2018年2月11日閲覧