2,3-ヘキサンジオン
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2,3-ヘキサンジオン 2,3-hexanedione[1] | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 3848-24-6 |
特性 | |
化学式 | C6H10O2 |
モル質量 | 114.15 |
外観 | 黄色の液体 |
匂い | 乳製品臭 |
沸点 |
128℃ |
水への溶解度 | 微溶 |
溶解度 | アルコール、油類に可溶 |
屈折率 (nD) | 1.413 |
危険性 | |
引火点 | 28℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | 2,5-ヘキサンジオン(en:Hexane-2,5-dione) 3,4-ヘキサンジオン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2,3-ヘキサンジオン(英: 2,3-hexanedione)は、化学式C6H10O2で表される有機化合物の一種。バター、チーズのような香りを持ち、天然にはビールやコーヒー、ダイズ発酵製品に存在する。
用途
[編集]バター・チーズなどの乳製品や、バナナ・パイナップルなどのフルーツ系のフレーバーとして、最終製品に対し4.8〜6.6ppmほど使用される。工業的にはメチルブチルケトンから製造する[1]。
安全性
[編集]引火性がある。動物実験による半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与・ウサギへの経皮投与とも5g/kg以上。酸やアルカリに対しては、3,4-ヘキサンジオンに比べると安定している[1]。消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する[2]。
関連項目
[編集]- ε-カプロラクトン - 本物質と同じくC6H10O2の分子式を持つ異性体