2001年イギリス総選挙

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2001年イギリス総選挙
2001 United Kingdom general election
イギリス
1997年 ←
2001年6月7日
→ 2005年

内閣 第1次ブレア内閣
解散日 2001年4月2日
改選数 659
選挙制度 単純小選挙区制

投票率 59.4% (減少11.9%)
  第1党 第2党 第3党
 
党首 トニー・ブレア ウィリアム・ヘイグ チャールズ・ケネディ
政党 労働党 保守党 自由民主党
党首就任 1994年7月21日 1997年6月19日 1999年8月9日
党首選挙区 セッジフィールド リッチモンド(ヨーク) ロス・スカイ・インヴァネスウェスト
前回選挙 418 165 46
獲得議席 412 166 52
議席増減 減少6 増加1 増加6
得票数 10,724,953 8,357,615 4,814,321
得票率 40.7% 31.7% 18.3%
得票率増減 減少2.5% 増加1.0% 増加1.5%

選挙区別当選結果

選挙前首相

トニー・ブレア
労働党

選出首相

トニー・ブレア
労働党

英国議会議事堂ビッグ・ベン

2001年イギリス総選挙(2001ねんイギリスそうせんきょ、英語:United Kingdom general election, 2001)は、2001年6月7日にイギリスで行われた議会庶民院議員総選挙である。

概要[編集]

労働党が政権奪還した1997年の総選挙から4年ぶりに行われた総選挙で、任期が1年余り残っている中で下院を解散して行われた。1918年の総選挙以来初めて、投票率が60%を下回る記録的な低投票率となった。

また、2023年現在与党が過半数を100議席以上上回る議席を獲得した最後の選挙である。

選挙概要[編集]

  • 議会構成:議会構成:上院貴族院)と下院庶民院)の二つから構成されるが、貴族院議員は世襲貴族や一代貴族などから選出され、選挙で選ばれないため、下院議員だけが総選挙で選出される。
  • 選挙権を有している人:18歳以上の英国籍を有する男女及び英連邦市民アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中等)に該当しない市民で、居住している自治体に選挙人登録した者
  • 被選挙権を有している人:21歳以上の英国籍を有している男女及び英連邦市民、アイルランド共和国市民で、一定の欠格要件(貴族院議員であること等)に該当しない者
  • 下院議員任期:議員の任期は5年であるが、任期満了前に総選挙となることが多い(前回は1997年)。
  • 下院の定数:659議席
  • 選挙制度:各選挙区で最多得票を獲得した候補者が当選する完全小選挙区制
  • 投票日2001年6月7日

選挙日程[編集]

選挙は当初2001年5月3日に行われる予定だったが、2月に発生した口蹄疫の影響で農村部の移動が制限されたため、6月7日に延期された。

選挙の争点[編集]

前回の総選挙で圧勝して成立したブレア政権にとって初めての総選挙となった。

ウィリアム・ヘイグ率いる保守党はヨーロッパを巡っての分裂が続いていた。労働党が中道路線を続けている中で保守党は非常に右派的色彩の強い公約で選挙戦を戦った。

選挙結果[編集]

  • 投票率:59.4%・・・・1918年以来最も低い投票率となった。
  • 有効投票数:26,367,383票
  • 候補者数:3,319名
  • 当選者数:659名
党派別議席数と得票数及び得票率
党派 当選者数 前回比 得票数 % 前回比 候補者数
労働党
Labour Party
413 5 10,724,953 40.7 2.5 640
保守党
Conservative Party
166 △1 8,578,615 31.7 1.0 643
自由民主党
Liberal Democartic Pary
52 6 4,814,321 18.3 1.5 639
議長(Speaker) 1 16,053 0.1 1
アルスター統一党(UUP) 6 ▼4 216,839 0.8 0.0 17
スコットランド国民党(SNP) 5 ▼1 464,314 1.8 ▼0.2 72
民主統一党(DUP) 5 △3 181,999 0.7 △0.3 14
プライド・カムリ(PC)[1] 4 198,593 0.7 △0.2 40
シン・フェイン党(SF) 4 △2 175,933 0.7 △0.3 18
社会民主労働党(SDLP) 3 169,865 0.6 0.0 18
キッダーミンスター病院独立及び健康関心運動[2] 1 △1 28,487 0.1 1

出典:“General Election results 7 June 2001”の11頁“B. National Table”。

解説[編集]

アイルランドを除いて前回総選挙とほぼ変化がなく、グレートブリテン島の641議席のうち620議席で前回と同じ党の候補者が勝利した。

与党・労働党は、前回(1997年)より5議席減でほぼ前回並みの議席を維持し、ブレア首相は引き続き政権を維持することとなった。一方、前回総選挙で大敗した野党・保守党は1議席増に留まり、ヘイグ党首は敗北の責任をとって辞任した[3]。また、支持を拡大してきた第3党の自由民主党は、6議席増と健闘した。結果としては、前回総選挙と大差ないものであった。

アイルランドでは穏健派のアルスター統一党が強硬派である民主統一党に4議席を失った。

出典[編集]

General Election results 7 June 2001 (PDF) -英国下院図書館の2001年下院議会総選挙資料。

脚注[編集]

  1. ^ PCの正式名称は“Plaid Cymru”でウェールズ語の表記である。英語では“The Party of Wales”で直訳すれば「ウェールズの党」。
  2. ^ 英語名は“Independent Kidderminster Hospital and Health Concern”でイングランド地域政党である。
  3. ^ 後任の党首にはダンカン・スミス9月13日に選出された。

関連項目[編集]