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イアン・ダンカン・スミス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イアン・ダンカン・スミス
Iain Duncan Smith
公式肖像(2020年)
生年月日 (1954-04-09) 1954年4月9日(70歳)
出生地 スコットランドの旗 スコットランド エディンバラ
出身校 サンドハースト王立陸軍士官学校
所属政党 保守党
配偶者 あり

内閣 第1次キャメロン内閣
第1次キャメロン第1次改造内閣
第1次キャメロン第2次改造内閣
第2次キャメロン内閣
在任期間 2010年5月11日 - 2016年3月18日

イギリスの旗 影の国防大臣
在任期間 1999年6月15日 - 2001年9月18日

イギリスの旗 影の社会保障大臣
在任期間 1997年6月2日 - 1999年6月15日

選挙区 チングフォード選挙区
チングフォード・ウッドフォードグリーン選挙区
当選回数 9回
在任期間 1992年4月9日 -

その他の職歴
保守党党首
2001年9月13日 - 2003年11月6日
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イアン・ダンカン・スミス(Rt Hon Iain Duncan Smith MP、1954年4月9日 - )は、イギリス政治家軍人。「ダンカン・スミス」が姓である。下院議員で現在9期目。保守党所属で、2001年から2003年まで党首を務めた。軍人時代の最終階級中尉。エリザベス夫人との間に4人の子供がいる。宗教カトリックである。

経歴

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スコットランドエディンバラ生まれ。母方の祖母は日本人で、4分の1だけ日本人の血を引いているクォーターである。また、劇作家ジョージ・バーナード・ショーは曾祖父にあたる。青年時はイギリス陸軍スコットランド近衛連隊に所属し、中尉を最後に退役した。

政治キャリアのスタートは1992年で、元首相マーガレット・サッチャーの側近ノーマン・テビットの引退に伴い同年の総選挙に出馬、下院議員に当選を果たした。当選後は、ジョン・レッドウッドマイケル・ポーティロらと共に党内右派として立ち回り、当時のジョン・メージャー首相とたびたび対立した。

2001年の総選挙での惨敗を受け、ウィリアム・ヘイグ党首が引責辞任した後に行われた党首選挙で勝利し、2001年9月に党首に就任した。しかしトニー・ブレア首相の個性に埋没し、党内ではブレアに対抗できないとの声が相次ぎ、2003年10月に党首不信任決議案を可決され党首を解任された。後任にはマイケル・ハワードが就任した。

イラク戦争に対しては一貫して積極的な姿勢を示し、2002年9月の『デイリー・テレグラフ』への寄稿ではサッダーム・フセイン政権打倒の旨をこの時点で表明している。2003年の開戦前にはブレアと党首会談を行い、武力行使への支持を表明。イラクに対する武力行使容認決議可決・イギリス軍参戦への流れを決定付ける。ただ、イラク戦争でブレア擁護の立場に立ったことは、政権と保守党との政策的相違を曖昧にし、失脚の一因となった。

2005年12月より、保守党社会正義調査会の会長を務める。

2010年5月、第1次キャメロン内閣において労働・年金大臣に任命された。

ダンカン・スミスは第2次キャメロン内閣では最も経験のある保守党政治家の一人であり、イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票におけるEU離脱派の急先鋒だった[1]デーヴィッド・キャメロン首相とジョージ・オズボーン財務大臣が「EU離脱は闇への跳躍であり経済へ大きなショックである」と主張していることに対し、何故そのようなお粗末な意見をもたねばならないのかと疑問を呈した。

2020年6月、対中政策に関する列国議会連盟を設立し議長に就任。

脚注

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外部リンク

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公職
先代
イヴェット・クーパー
イギリスの旗 労働・年金大臣
2010年 - 2016年
次代
ステファン・クラッブ
先代
ウィリアム・ヘイグ
イギリスの旗 野党第一党党首
2001年 - 2003年
次代
マイケル・ハワード
先代
ジョン・メイプル英語版
イギリスの旗 影の国防大臣
1999年 - 2001年
次代
バーナード・ジェンキン英語版
先代
ハリエット・ハーマン
イギリスの旗 影の社会保障大臣
1997年 - 1999年
次代
デイヴィッド・ウィレッツ英語版
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会
先代
(選挙区創設)
チングフォード・ウッドフォードグリーン選出
下院議員

1997年 -
次代
(現職)
先代
ノーマン・テビット英語版
チングフォード選出下院議員
1992年 - 1997年
次代
(選挙区廃止)
党職
先代
ウィリアム・ヘイグ
保守党党首
第12代:2001年 - 2003年
次代
マイケル・ハワード