2008 CT1
2008 CT1 | ||
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分類 | 地球近傍小惑星[1] | |
軌道の種類 | アテン群[1] 金星横断小惑星 地球横断小惑星 | |
発見 | ||
発見日 | 2008年2月3日[2] | |
発見者 | LINEAR[2] | |
発見方法 | 自動検出 | |
軌道要素と性質 元期:TDB 2454500.5 (2008年2月4.0日)[1] | ||
軌道長半径 (a) | 0.8907 ± 0.0009 AU[1] | |
近日点距離 (q) | 0.485 ± 0.003 AU[1] | |
遠日点距離 (Q) | 1.297 ± 0.001 AU[1] | |
離心率 (e) | 0.456 ± 0.004[1] | |
公転周期 (P) | 307.0 ± 0.5 日 (0.84 年)[1] | |
軌道傾斜角 (i) | [1] | 0.370 ± 0.008 度|
近日点引数 (ω) | 126.21 ± 0.07 度[1] | |
昇交点黄経 (Ω) | 138.10 ± 0.07 度[1] | |
平均近点角 (M) | 280.3 ± 0.5 度[1] | |
EMoid | 0.000254236 AU[1] | |
前回近日点通過 | JED 2454568.5 ± 0.4 (2008年4月12日)[1] | |
次回近日点通過 | JED 2454975.5 ± 0.9 (2009年5月24日) | |
物理的性質 | ||
直径 | 10 m[3] | |
質量 | 1500 t (1.5 × 106 kg) | |
絶対等級 (H) | 27.7[1] | |
衝突のリスク | ||
トリノスケール | 0[3] | |
パレルモスケール | 最大:-6.07[3] 累計:-5.62[3] | |
衝突確率 | 0.0052 %[3] | |
衝突速度 | 17.64 km/s[3] | |
衝突エネルギー | 57 キロトン[3] (2.4 × 1014 J) | |
他のカタログでの名称 | ||
2008 CT1[1] K08C01T[2] |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
2008 CT1 とは、アテン群に属する地球近傍小惑星の1つ[1]。2069年2月5日に地球に対して極めて接近し、わずかながら衝突する可能性がある[3]。
軌道の性質
[編集]2008 CT1 は2008年2月3日に LINEAR によって発見された。しかし、同日中に LINEAR が4回、Bergen-Enkheim 天文台が4回、クレチ天文台が5回の計13回の観測情報の後は行方不明となっている[4]。このため、軌道要素に関しては大雑把な値しか判明していない。
2008 CT1 は、近日点を水星軌道と金星の間、遠日点を地球軌道と火星軌道の間におく軌道離心率0.46の楕円軌道を307日かけて公転している。軌道傾斜角はわずか0.37度であるため、軌道近くにある水星、金星、地球に対して頻繁に接近する。地球軌道との最小距離はわずか3万8000kmである[1]。2008年4月12日に近日点を通過し[1]、次回は2009年5月24日に通過しているはずである。
2008 CT1 は、発見から2日後の2008年2月5日に、地球から13万3000kmの所を通過した。同程度まで接近するのは、次回は2069年2月5日であり、この時、地球に衝突する可能性が0.0052%ほどある。計算上の最接近距離も、最短では0であるが、最適な値では146万km、最長の場合は1460万kmの所を通過するとみられ、非常に誤差が大きい。その他の惑星に対する最短距離での接近は、いずれも最適な値で、水星に対しては2102年5月18日前後に967万km、金星に対しては2011年9月1日前後に969万kmまで接近したと考えられている[1]。
天体 | 日時 (UTC) | 最接近距離(万km) | 相対速度 (km/s) | |||
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最適値 | 誤差 | 最小値 | 最適値 | 最大値 | ||
水星 | 2102年5月18日 | 3日1時間57分 | 626 | 967 | 1810 | 13.49 |
金星 | 2011年9月1日 | 1日2時間33分 | 569 | 969 | 2200 | 18.42 |
地球 | 2069年2月5日 | 11時間37分 | 0 | 146 | 1460 | 14.07 |
月 | 2008年2月5日 | 19分 | 36.5 | 36.8 | 37.1 | 13.27 |
物理的性質
[編集]2008 CT1 の絶対等級は27.7と非常に暗く[1]、推定直径は10m、推定質量は1500トンである[3]。2069年の接近時に仮に衝突した場合、相対速度17.64km/sで衝突し、広島に落とされた原爆の約4倍である57キロトン (2.4×1014J) のエネルギーを放出するとみられている[3]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v (2008 CT1) JPL Small-Body Database Browser
- ^ a b c MPEC 2008-C32 : 2008 CT1 Minor Planet Center
- ^ a b c d e f g h i j “2008 CT1 Earth Impact Risk Summary”. NASA Near Earth Object Program. 2014年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
- ^ 2008 CT1 Minor Planet Center