2022 NX1
2022 NX1 | |
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仮符号・別名 | xkos033 |
分類 | |
発見 | |
発見日 | 2022年7月2日[1] |
発見者 | Moonbase South Observatory[1] |
軌道要素と性質 元期:2022年8月9日(JD 2459800.5)[2] | |
軌道の種類 | 楕円軌道 |
軌道長半径 (a) | 1.0062 au[2] |
近日点距離 (q) | 0.98646 au[2] |
遠日点距離 (Q) | 1.0258 au[2] |
離心率 (e) | 0.019599[2] |
公転周期 (P) | 1.00929 年[2] |
軌道傾斜角 (i) | 1.1382°[2] |
近点引数 (ω) | 182.68°[2] |
昇交点黄経 (Ω) | 286.06°[2] |
平均近点角 (M) | 207.80°[2] |
次回近日点通過 | 2022年12月14日(0.9957 au)[3] |
最小交差距離 | 地球:0.0045天文単位 (670,000 km)[2] 木星:3.9天文単位 (580,000,000 km)[2] |
物理的性質 | |
平均直径 |
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絶対等級 (H) | 28.07[5] |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
2022 NX1とは、直径が約 10メートル (33 ft) の地球近傍天体で、太陽の周囲を公転しているが、地球と月にゆっくりと接近した。2022年6月11日から2022年7月3日までの22日間、地球のヒル球(およそ 0.01天文単位 (1.5×10 6 km; 0.93×10 6 mi) )内を低い相対速度で通過し、一時的に地球の重力に捕らえられた。地球を中心としたとき、1未満の軌道離心率[6]と負の軌道エネルギー[7][8]を持っていた。元々の軌道は地球と似ていたため、2022 NX1は人工物または月からのイジェクタである可能性がある[1]。2022年に地球に最接近したのは2022年6月26日で、高度 812,200 km (504,700 mi) 、相対速度は 0.96キロメートル毎秒 (2,100 mph) であった[2]。それ以前に地球に接近したのは1981年1月16日頃で、地球から約 600,000 km (370,000 mi) 離れた距離を通過した。2051年12月に再び地球の重力に一時的に捕らえられる可能性がある[7]。
元期 | 地球との距離[9] | 地球を中心とした 軌道離心率[6] |
遠地点[6] | 公転周期[6] |
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2022-06-11 | 0.0077天文単位 (1.15×10 6 km) | 1.024 | ||
2022-06-12 | 0.0075天文単位 (1.12×10 6 km) | 0.997 | 3.6天文単位 (540×10 6 km) | 509,532日 (1,395.02 a) |
2022-06-21 | 0.0058天文単位 (0.87×10 6 km) | 0.815 | 0.054天文単位 (8.1×10 6 km) | 1,067日 (2.92 a) |
2022-07-02 | 0.0058天文単位 (0.87×10 6 km) | 0.987 | 0.82天文単位 (123×10 6 km) | 56,465日 (154.59 a) |
2022-07-03 | 0.0059天文単位 (0.88×10 6 km) | 1.008 |
2022 NX1は、2022年7月2日にナミビアのMoonbase South Observatoryによって、南半球に存在するくじゃく座の領域で-59°の深い赤緯を持っていたときに発見された[1]。
31.2日の観測弧により、この小惑星が2075年から2122年の間に地球に衝突する可能性は0.83%であるとされる[4]。この小惑星は、1981年に一時的に地球の重力に捕らえられフライバイを経験し、その後2022年に別のフライバイを経験した。31日間の観測弧は、2051年に重力に捕らえられ一時的な衛星になる可能性があると予測している[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e “MPEC 2022-O04 : 2022 NX1”. IAU Minor Planet Center (2022年7月17日). 2022年7月18日閲覧。 (K22N01X)
- ^ a b c d e f g h i j k l m “JPL Small-Body Database Browser: (2022 NX1)”. ジェット推進研究所. 2022年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月18日閲覧。
- ^ “Horizons Batch for perihelion on 2022-Dec-14”. JPL Horizons. 2022年7月18日閲覧。
- ^ a b “Earth Impact Risk Summary: 2022 NX1”. NASA/JPL Near-Earth Object Program Office. 2022年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月27日閲覧。
- ^ “2022 NX1 Orbit”. Minor Planet Center. 2022年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月18日閲覧。
- ^ a b c d “JPL Horizons On-Line Ephemeris for 2022 NX1 orbit of Earth (geocentric) for June – July 2022”. JPL Horizons On-Line Ephemeris System. ジェット推進研究所. 2022年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月18日閲覧。 Geocentric solution. Ephemeris Type: Orbital Elements / Center: @399
- ^ a b c de la Fuente Marcos, Carlos; de la Fuente Marcos, Raúl (12 August 2022). “How to Become a Mini-moon: Some Hints from 2022 NX1”. Research Notes of the AAS 6 (8): 160. Bibcode: 2022RNAAS...6..160D. doi:10.3847/2515-5172/ac8809 .
- ^ de la Fuente Marcos, Raúl; de León, Julia; de la Fuente Marcos, Carlos; Licandro, Javier; Serra-Ricart, Miquel; Cabrera-Lavers, Antonio (26 February 2023). “Mini-moons from horseshoes: A physical characterization of 2022 NX1 with OSIRIS at the 10.4 m Gran Telescopio Canarias”. Astronomy & Astrophysics Letters 670 (1): L10 (8 pages). arXiv:2301.10797. Bibcode: 2023A&A...670L..10D. doi:10.1051/0004-6361/202245514 .
- ^ “Horizons Batch for June – July 2022 Geocentric distance”. JPL Horizons. 2022年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月18日閲覧。 (JPL#2/Soln.date: 2022-Jul-18)
関連項目
[編集]- 1991 VG – 1991年に発見された後、一時的に地球の重力に捕らえられた地球近傍小惑星。
- 2006 RH120 – 2006年に発見された最初の一時的な地球の衛星。
- 2020 CD3 – 2020年に発見された別の一時的な地球の衛星。
- 2020 SO – サーベイヤー2号ミッションからのロケットブースターの可能性があるとされた、疑わしい地球近傍小惑星。