2024年インドネシア大統領選挙

2024年インドネシア大統領選挙
Pemilihan umum Presiden Indonesia 2024

2019年 ← 2024年2月14日 投票率 82.39% 0.42パーセントポイント   候補者 プラボウォ・スビアント アニス・バスウェダン ガンジャル・プラノウオ 政党 グリンドラ党 無所属 闘争民主党 出身地域 ジャカルタ首都特別州 西ジャワ州 中部ジャワ州 副大統領候補者 ギブラン・ラカブミン・ラカ ムハイミン・イスカンダル モハマッド・マフッド 得票数 96,214,691 40,971,906 27,040,878 得票率 58.59% 24.95% 16.47%

選挙前大統領 ジョコ・ウィドド 闘争民主党 選出大統領 プラボウォ・スビアント グリンドラ党

2024年インドネシア大統領選挙（2024ねんインドネシアだいとうりょうせんきょ、インドネシア語: Pemilihan umum Presiden Indonesia 2024）は、2024年2月14日にインドネシアで行われた大統領および副大統領の選挙である。

グリンドラ党候補のプラボウォ・スビアントが無所属候補アニス・バスウェダンと、闘争民主党候補ガンジャル・プラノウオを破って大統領に当選した。グリンドラ党所属の政治家の当選は初であった。

概要

2014年インドネシア大統領選挙にて、退役軍人でありグリンドラ党党首のプラボウォ・スビアントは、スシロ・バンバン・ユドヨノ政権下で経済担当調整大臣を務めたハッタ・ラジャサを副大統領候補として出馬し、対するジャカルタ首都特別州知事のジョコ・ウィドドは、ユドヨノ政権下で副大統領を務めたモハマッド・ユスフ・カラを副大統領候補として出馬し、結果はジョコウィの勝利。

5年後に行われた2019年インドネシア大統領選挙で、ジョコウィは再選するためにイスラム教聖職者のマアルフ・アミンを副大統領候補として出馬し、一方のプラボウォはジャカルタ特別州副知事を務めた実業家のサンディアガ・ウノを副大統領候補として出馬するも当選を果たせず、ジョコウィが55.50%の票を獲得して再選された。

2024年2月14日に行われた大統領選挙でも、プラボウォはまたしても出馬した。インドネシア共和国憲法第7条の規定により、再選されたジョコウィは3期目に立候補する資格がないため大統領選挙には出馬せず、プラボウォの他にも2人の立候補者がいた。一人は、第14代ジャカルタ特別州知事であり、ジョコウィ政権下にて教育・文化大臣を務めていたものの解任され、ジョコウィ路線の変革を主張するアニス・バスウェダンで、アニスはナスデム党、福祉正義党、民主党から支持されていた。もう一人は、中部ジャワ州知事でジョコウィと同じ闘争民主党に所属し、ジョコウィ路線の継承を主張するガンジャル・プラノウオである。アニスは、2005年より民族覚醒党党首を務めているムハイミン・イスカンダルを、ガンジャルは政治・治安担当調整大臣をはじめとして、憲法裁判所長官、法務人権大臣、国防大臣などといった役職を歴任してきたモハマッド・マフッドを副大統領候補とした。プラボウォも、ジョコウィ路線の継承を主張し、スラカルタ市長でジョコウィの長男であるギブラン・ラカブミン・ラカを副大統領候補として出馬した。副大統領候補となるには40歳以上でなければ立候補できないという条件があり、当時36歳であったギブランを立候補可能にするため、憲法裁判所はギブランの義父であるアンワル・ウスマンの指揮の下、立候補の条件年齢に達していない場合でも、過去に地方公職に就いたことがあれば立候補可能であるという例外を設け、この判決が物議を醸した。

プラボウォは約9600万票を獲得し、アニスの4100万票、ガンジャルの2700万票より大差をつけて勝利した。