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2024年世界柔道選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年世界柔道選手権大会(第41回世界柔道選手権大会)は、2024年5月19日5月24日UAEアブダビで開催された柔道の世界選手権。無差別を除いた男女7階級の個人戦と男女混合の団体戦が実施される。UAEでの開催は初めてとなる[1][2]

大会概要

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正式名称 2024 World Judo Championships
開催日程 19日 男子60kg級、女子48、52kg級
20日 男子66、73kg級、女子57kg級
21日 男子81kg級、女子63kg級
22日 男子90kg級、女子70、78kg級
23日 男子100、100kg超級、女子78kg超級
24日 男女混合団体戦
開催場所 ムバダラ・アリーナ

大会結果

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男子

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階級
60kg以下級 ジョージア (国)の旗 ゲオルギー・サルダラシビリ チャイニーズタイペイの旗 楊勇緯 日本の旗 中村太樹
大韓民国の旗 イ・ハリム
66kg以下級 日本の旗 田中龍馬 日本の旗 武岡毅 ジョージア (国)の旗 バジャ・マルグベラシビリ
フィンランドの旗 ルーカス・サハ
73kg以下級 アゼルバイジャンの旗 ヒダヤト・ヘイダロフ 日本の旗 石原樹 スイスの旗 ニルス・シュトゥンプ
モンゴルの旗 ラブジャルガル・アンフザヤ
81kg以下級 ジョージア (国)の旗 タト・グリガラシビリ 中立選手(AIN) ティムル・アルブゾフ タジキスタンの旗 ソモン・マフマドベコフ
大韓民国の旗 李俊奐
90kg以下級 日本の旗 田嶋剛希 セルビアの旗 ネマニャ・マイドフ スペインの旗 トリスタニ・モサフリシビリ
キルギスの旗 エルラン・シェロフ
100kg以下級 アゼルバイジャンの旗 ゼリム・コツォイエフ カナダの旗 シャディ・エルナハス 日本の旗 新井道大
スペインの旗 ニコロス・シェラザディシビリ
100kg超級 大韓民国の旗 キム・ミンジョン ジョージア (国)の旗 グラム・ツシシビリ ウズベキスタンの旗 アリシェル・ユスポフ
中立選手(AIN) タメルラン・バシャエフ

女子

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階級
48kg以下級 モンゴルの旗 バブードルジ・バーサンフー イタリアの旗 アッスンタ・スクット カザフスタンの旗 アビバ・アブジャキノワ
スウェーデンの旗 タラ・バブルファト
52kg以下級 イタリアの旗 オデッテ・ジュフリーダ ウズベキスタンの旗 ディヨラ・ケルディヨロワ フランスの旗 アマンディーヌ・ブシャール
ドイツの旗 マーシャ・バルハウス
57kg以下級 大韓民国の旗 ホ・ミミ カナダの旗 出口クリスタ 日本の旗 玉置桃
カナダの旗 ジェシカ・クリムカイト
63kg以下級 オランダの旗 ジョアンネ・ファンリースハウト ポーランドの旗 アンジェリカ・シマンスカ コソボの旗 ラウラ・ファズリウ
フランスの旗 クラリス・アグベニュー
70kg以下級 フランスの旗 マルゴー・ピノ フランスの旗 マリー=エヴ・ガイエ 日本の旗 田中志歩
中立選手(AIN) マディナ・タイマゾワ
78kg以下級 ドイツの旗 アンナ=マリア・ヴァーグナー イタリアの旗 アリーチェ・ベッランディ イギリスの旗 エマ・リード
フランスの旗 マドレーヌ・マロンガ
78kg超級 日本の旗 冨田若春 トルコの旗 カイラ・オズデミル トルコの旗 ヒラル・エズテュルク
大韓民国の旗 キム・ハユン

男女混合団体戦

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開催年 優勝 2位 3位 3位
2024 日本の旗 日本
玉置桃
高野綺海
田中龍雅
田中志歩
本田万結
川端倖明
新井万央
中野寛太
フランスの旗 フランス
ファイザ・モクダル
ジョアン=バンジャマン・ガバ
マルゴー・ピノ
アクセル・クレルジュ
コラリ・ハイメ
レア・フォンテーヌ
マテオ・アキアナ=モンゴ
イタリアの旗 イタリア
タウアニ=ダビド・カパッニ=ディアス
ジョバンニ・エスポジト
イレーネ・ペドロッティ
キム・ポリング
ロレンゾ・リガノ
アシャ・タバノ
ニコラス・ムンガイ
ジョージア (国)の旗 ジョージア
ニノ・ロラーゼ
ゲオルギー・チヘリゼ
エテル・アスキラシビリ
ルカ・バブツィゼ
ソフィオ・ソムヒシビリ
グラム・ツシシビリ

各国メダル数

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国・地域
1 日本の旗 日本 4 2 4 10
2 ジョージア (国)の旗 ジョージア 2 1 2 5
3 大韓民国の旗 韓国 2 0 3 5
4 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 2 0 0 2
5 フランスの旗 フランス 1 2 3 6
6 イタリアの旗 イタリア 1 2 1 4
7 ドイツの旗 ドイツ 1 0 1 2
モンゴルの旗 モンゴル 1 0 1 1
9 オランダの旗 オランダ 1 0 0 1
10 カナダの旗 カナダ 0 2 1 3
- 中立選手(AIN) 0 1 2 3
11 トルコの旗 トルコ 0 1 1 2
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 0 1 1 2
13 ポーランドの旗 ポーランド 0 1 0 1
セルビアの旗 セルビア 0 1 0 1
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 0 1 0 1
16 スペインの旗 スペイン 0 0 2 2
17  フィンランド 0 0 1 1
イギリスの旗 イギリス 0 0 1 1
カザフスタンの旗 カザフスタン 0 0 1 1
キルギスの旗 キルギス 0 0 1 1
コソボの旗 コソボ 0 0 1 1
スイスの旗 スイス 0 0 1 1
 スウェーデン 0 0 1 1
タジキスタンの旗 タジキスタン 0 0 1 1
  • IJFは今大会に中立選手(AIN)で出場してメダルを獲得した3名のロシア選手をメダル一覧表に含めなかった[3]

優勝者の世界ランキング

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男子

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60 kg級  ジョージア (国)の旗 ジョージア ゲオルギー・サルダラシビリ  8位
66 kg級  日本の旗 日本 田中龍馬  18位
73 ㎏級  アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン ヒダヤト・ヘイダロフ  1位
81 ㎏級  ジョージア (国)の旗 ジョージア タト・グリガラシビリ  2位
90 ㎏級  日本の旗 日本 田嶋剛希  78位
100 ㎏級  アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン ゼリム・コツォイエフ  5位
100 ㎏超級  大韓民国の旗 韓国 キム・ミンジョン  6位

女子

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48 kg級  モンゴルの旗 モンゴル バブードルジ・バーサンフー 5位
52 kg級  イタリアの旗 イタリア オデッテ・ジュフリーダ 4位
57 kg級  大韓民国の旗 韓国 ホ・ミミ 6位
63 kg級  オランダの旗 オランダ ジョアンネ・ファンリースハウト  6位
70 kg級  フランスの旗 フランス マルゴー・ピノ 13位
78 kg級  ドイツの旗 ドイツ アンナ=マリア・ヴァーグナー 2位
78 kg超級  日本の旗 日本 冨田若春 16位

(出典[4]、JudoInside.com)

世界ランキング1位の成績

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男子

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60 kg級  チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 楊勇緯 銀メダル
66 kg級  モルドバの旗 モルドバ デニス・ビエル 2回戦敗退
73 kg級  アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン ヒダヤト・ヘイダロフ 金メダル
81 kg級  ベルギーの旗 ベルギー マティアス・カス 3回戦敗退
90 kg級  ジョージア (国)の旗 ジョージア ラシャ・ベカウリ 不出場
100 kg級  ジョージア (国)の旗 ジョージア イリア・スラマニゼ 不出場
100 kg超級  タジキスタンの旗 タジキスタン テムール・ラヒモフ 7位

女子

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48 kg級  イタリアの旗 イタリア アッスンタ・スクット 銀メダル
52 kg級  コソボの旗 コソボ ディストリア・クラスニキ 不出場
57 kg級  カナダの旗 カナダ 出口クリスタ 銀メダル
63 kg級  カナダの旗 カナダ カトリーヌ・ボーシュマン=ピナール 5位
70 kg級  クロアチアの旗 クロアチア バルバラ・マティッチ 不出場
78 kg級  イスラエルの旗 イスラエル インバル・ラニル 不出場
78 kg超級  フランスの旗 フランス ロマヌ・ディッコ 不出場

(出典[4]、JudoInside.com)

備考

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  • 今大会の男子100㎏級初戦で、エジプトのカリム・イブラヒム・ソブヒがイスラエルのピーター・パルチックとの対戦を拒否して不戦敗となった。IJFはこれに対して何らの対応も示さなかった[5]
  • 男女混合団体戦の準々決勝で韓国はウズベキスタンに0-4で敗れた。この試合で90㎏超級のウォン・ジョンフンがケガのため棄権する意思を示して棄権負けとなった。IJFルールでは、事前に登録された選手が試合を放棄した場合、選手のみならずチームそのものが失格になり、以降の試合には出場できないと定められている。最初から試合をする意思のない選手がいた場合、その選手を事前登録せずにその階級の選手登録欄に名前を記載しなければ、その階級は不戦敗となるものの、チーム全体が失格になることはなかった。韓国の男子監督である黄禧太も選手もこのルールについて知らなかった。運営側もこの時点で韓国が失格になったことに気付かなかったため、本来なら出場できないはずの敗者復活戦に出場して、そこでドイツを4-1で破った。しかしながら、試合後にドイツチームが運営側に準々決勝における韓国側の失態を訴えた。ここでようやく運営側も正式に韓国の失態を認識したため、ドイツがジョージアとの3位決定戦に進むことになった[6][7]

脚注

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外部リンク

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