71式対空レーダ装置 JTPS-P5
表示
種別 | 2次元レーダー |
---|---|
目的 | 捜索 |
開発・運用史 | |
開発国 | 日本 |
就役年 | 1971年 |
別名 | P-5 |
送信機 | |
周波数 | Sバンド |
パルス幅 |
25マイクロ秒 (1マイクロ秒にパルス圧縮) |
パルス繰返数 | 400 pps |
送信尖頭電力 | 60 kW |
アンテナ | |
形式 | パラボラアンテナ |
直径・寸法 | 高さ2.45 m×奥行2.9 m×幅5.1 m |
アンテナ利得 | 33 dB |
ビーム幅 |
水平1.5°×垂直30° (コセカント2乗特性) |
走査速度 | 6 rpm |
探知性能 | |
探知距離 | 最大320 km (170 nmi) |
その他諸元 | |
重量 | 約2,600 kg |
電源 |
200 V, 60 Hz, 30 kVA (3相4線式) (消費電力20 kVA) |
71式対空レーダ装置 JTPS-P5(ななひとしきたいくうレーダそうち ジェイティーピーエスピーご)は、陸上自衛隊の装備。対空警戒用のレーダー装置として高射特科部隊に配備される。三菱電機が製作を担当した。
特徴
[編集]主たる構成品は下記の通りである。
- 空中線部 JAS-P3
- 送信機 JT-P1
- 受信機 JR-P1
- 信号処理器 JSP-P1
- 指示器 JIP-P5, P6
- 遠隔指示器 JIP-P7
- プロッティングボード JMX-P3
- 制御器 JC-P7
- 電源部 JCV-P1
- 電源車 JK-1(115V,60Hz,30kVA)
- 70式野外電話機 JTA-T1×3基
主要電子機器は2基のシェルタ(2,200×4,500×2,300 mm)に収容・固定されている。シェルタJS-P2はレーダーの送受信を担当し、空中線部と受信機、送信機、信号処理器などが設置される。一方、シェルタJS-P3は装置全体の制御を担当し、指示器や遠隔指示器、プロッティングボードなどが設置される。指示器はPPIスコープ(平面位置表示機:Plan Position Indicator scope)、Aスコープを使用している。これらのシェルタは、最大100メートル離して配置することができる。ボンネット型TSD・2トン半トラック2両により移動でき、またヘリコプタによる空輸も可能である。なお、移動時には空中線部の反射板部分は取り外されて、JS-P3に収容される。また、2基のシェルタおよび電源車には、70式野外電話機が1基ずつ配される。
主に師団・旅団隷下の高射特科大隊に配備されて、中高度以上の目標に対する主たる監視手段として用いられた。1988年より後継の対空レーダ装置 JTPS-P14が就役を開始しており、現在ではほぼ退役している。
参考文献
[編集]- 朝雲新聞社編集局『自衛隊装備年鑑』朝雲新聞社、1996年。ISBN 978-4750910178。
- 防衛庁 (1971年7月28日). “仮制式要綱 71式対空レーダ装置 JTPS-P5 XF 2006”. 2003年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月29日閲覧。
関連項目
[編集]- AN/TPS-43 - ウェスティングハウス(現ノースロップ・グラマン)社の同級機
外部リンク
[編集]画像外部リンク | |
---|---|
霞ヶ浦駐屯地の展示機材。 |