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80メートルハードル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

80メートルハードル(英語: 80 metres hurdles)は、陸上競技ハードル競走の一種で、8台のハードルを跳び越えながら80メートルを走るタイムを競う競技。女子のハードル種目として1968年まで行われていた。オリンピックでは1932年ロサンゼルス大会から1968年メキシコシティー大会までの実施種目。現在は世界記録日本記録の公認対象外種目。

概要

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  • ハードルの数は8台、ハードルの高さは76.2cm(2ft半)、スタートから最初のハードルまでの距離、最後のハードルからゴールまでの距離はともに12m、ハードル間の距離は8mで行われる[1]。1968年までは女子のハードル種目として一般的に行われていたが、1969年から100メートルハードル200メートルハードルが女子ハードルの公認種目になったため、80メートルハードルは行われなくなった[1]。現在はマスターズ陸上の公認種目(男女)だが、ハードルの高さ、ハードル間の距離などはクラスによって異なる[2]
  • 1964年東京オリンピックでは依田郁子が5位に入っているが、これはオリンピック世界陸上競技選手権大会を通じて、現在も女子スプリント個人種目における日本勢唯一の決勝進出である[3][4]
  • 日本では全国小学生陸上競技交流大会の実施種目(男女)だが、ハードルの数などはシニアと異なる。ハードルの数は9台、ハードルの高さは70cm、スタートから最初のハードルまでの距離は13m、最後のハードルからゴールまでの距離は11m、ハードル間の距離は7mで行われる[5]

オリンピックメダリスト

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大会
1932
ロサンゼルス
ベーブ・ディドリクソン アメリカ合衆国の旗
USA
11秒7 エベリン・ホール アメリカ合衆国の旗
USA
11秒7 マージョリー・クラーク英語版 南アフリカの旗
RSA
11秒8
1936
ベルリン
トレビゾンダ・ヴァッラ イタリア王国の旗
ITA
11秒7 アンニ・シュトイヤー ナチス・ドイツの旗
GER
11秒7 エリザベス・テイラー カナダの旗
CAN
11秒7
1948
ロンドン
フランシナ・ブランカース=クン オランダの旗
NED
11秒2 モーリン・ガードナー イギリスの旗
GBR
11秒2 シャーリー・ストリックランド・デ・ラ・ハンティ オーストラリアの旗
AUS
11秒4
1952
ヘルシンキ
シャーリー・ストリックランド・デ・ラ・ハンティ オーストラリアの旗
AUS
10秒9 マリア・ゴルブニチャヤ英語版 ソビエト連邦の旗
URS
11秒1 マリア・ザンダー 西ドイツの旗
FRG
11秒1
1956
メルボルン
シャーリー・ストリックランド・デ・ラ・ハンティ オーストラリアの旗
AUS
10秒7 ギゼラ・ビルケマイヤー 東西ドイツ連合チームの旗
EUA
10秒9 ノーマ・スローワー英語版 オーストラリアの旗
AUS
11秒0
1960
ローマ
イリーナ・プレス ソビエト連邦の旗
URS
10秒8 キャロル・キントン英語版 イギリスの旗
GBR
10秒9 ギゼラ・ビルケマイヤー 東西ドイツ連合チームの旗
EUA
11秒0
1964
東京
カリン・バルツァー 東西ドイツ連合チームの旗
EUA
10秒5 テレサ・チェプラ ポーランドの旗
POL
10秒5 パム・キルボーン オーストラリアの旗
AUS
10秒5
1968
メキシコシティー
モーリン・ケアード英語版 オーストラリアの旗
AUS
10秒39 パム・キルボーン オーストラリアの旗
AUS
10秒46 紀政 中華民国の旗
ROC
10秒51

脚注

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  1. ^ a b 岡尾惠市「ハードル競走の歴史」『陸上競技のルーツをさぐる』、文理閣、1996年9月30日発行、106頁。 
  2. ^ ルール&運営 / ハードル・投擲競技基準”. 日本マスターズ陸上競技連合 (2017年11月10日). 2017年11月10日閲覧。
  3. ^ 2016年リオデジャネイロオリンピック・ガイドブック / オリンピック日本人選手全成績(P.41-42参照) (PDF, 16.1 MB) 日本陸上競技連盟 2017年11月10日閲覧
  4. ^ 2017年ロンドン世界選手権・ガイドブック / 世界選手権日本人選手全結果(P.22-23参照) (PDF, 3.5 MB) 日本陸上競技連盟 2017年11月10日閲覧
  5. ^ 第33回全国小学生陸上競技交流大会・大会要項(3ページ参照) (PDF, 298 KB) 日本陸上競技連盟 2017年11月10日閲覧

関連項目

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