96式40mm自動てき弾銃
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三脚使用状態 | |
概要 | |
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種類 | 自動擲弾発射器 |
製造国 | 日本 |
設計・製造 | 豊和工業 |
性能 | |
銃身長 | 約454mm |
使用弾薬 | 40x56mm[1] |
装弾数 | 50発弾倉を使用; ベルト給弾式 |
作動方式 | 遊底短後座の銃身前進方式 |
全長 | 約975mm |
重量 | 約24.5kg(銃本体) |
発射速度 | 約250-350発/分 |
96式40mm自動てき弾銃(きゅうろくしき40ミリじどうてきだんじゅう)は、陸上自衛隊で使用されている自動擲弾発射器である。
特徴
[編集]豊和工業が製作した本自動擲弾銃は1996年から配備が開始され、12.7mm重機関銃M2と共に96式装輪装甲車に搭載される武装の一つである[2]。96式40mm自動てき弾銃は普通科部隊の車両、12.7mm重機関銃M2は機甲科および中央即応集団の車両に搭載されている。
必要に応じて地上の三脚架に配置し[2]、三脚架を取り付けて対人・対装甲車擲弾としても使用可能。ベルトリンク式給弾を採用し、単射・連射の機能を持つ。自動再装填の際は、遊底ではなく銃身を前後させ、装填するブローフォワード方式が取られている[2]。
弾薬は銃身左側の弾倉より供給される。使用弾種はダイキン工業製の40mm×56「40mm対人対軽装甲てき弾」(弾薬全長112mm重量371g)であり、成形炸薬の多目的榴弾となっている[2]。ほかに「40mm演習てき弾」も用意されている[3]。陸上自衛隊で運用される水陸両用車AAV7が装備するMk19オートマチックグレネードの40x53mmとの互換性は無い。
平成23年度富士総合火力演習ではダットサイトが追加されたタイプが登場した[2]。
96式[4] | Mk 19 | Mk 47 | H&K GMW[5] | Y3 AGL[6] | LAG 40 | 大宇 K4[7] | AGS-30 | AGS-40[8] | |
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画像 | |||||||||
使用弾薬 | 40x56mm | 40x53mm | 30x29mmB | 40mmケースレス (7P39) | |||||
重量 (本体のみ) |
24.5kg | 32.92kg | 18.0kg | 18.0kg | 32.0kg | 34.4kg | 16.0kg | 不明 | 29.0kg |
銃身長 | 454mm | 413mm | 610mm | 577mm | 300mm | 415mm | 412mm | 290mm | |
全長 | 975mm | 1,095mm | 940mm | 1,090mm | 844mm | 960mm | 1,094mm | 1,100mm | |
発射速度 | 250-350発/分 | 325-375発/分 | 225-300発/分 | 340発/分 | 280-320発/分 | 215発/分 | 350発/分 | 400発/分 | |
最大射程 | 2,200m | 1,700m | 2,500m |
登場作品
[編集]漫画
[編集]- 『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』
- 陸上自衛隊が、銀座に現れた異世界の軍勢に対して使用する。
- 『自衛隊超法規201X』
- 在韓邦人救出のために韓国へ派遣された陸上自衛隊隊員が、96式装輪装甲車に搭載されていたものを韓国に侵攻した北朝鮮軍に対して使用する。
- 『続・戦国自衛隊』
- 戦国時代にタイムスリップした自衛隊の装備として登場。96式装輪装甲車に搭載してだけでなく、地上に設置しても使用される。
小説
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “96式40mm対人対軽装甲てき弾” (HTML) (2001年7月1日). 2012年4月30日閲覧。
- ^ a b c d e 96式自動てき弾銃 荒木雅也 スピアヘッドNo.11 P80-85 アルゴノート社
- ^ 自衛隊装備年鑑 2006-2007 朝雲新聞社 P43 ISBN 4-7509-1026-0
- ^ Howa Type 96
- ^ HK GMG
- ^ 40mm Y3 MK1 Automatic Grenade Launcher
- ^ Daewoo K4
- ^ АГС-40
参考文献
[編集]- 自衛隊装備年鑑 2005-2006, 朝雲新聞社, 2005
関連項目
[編集]- 陸上自衛隊の装備品一覧
- Mk.19 自動擲弾銃 - アメリカ軍の40x53mm弾使用の自動擲弾銃。
- AGS-17
- AGS-30
- 試製66mmてき弾銃