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BIG YELL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『BIG YELL』
ゆずスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル セーニャ・アンド・カンパニー
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 2018年3月度月間5位(オリコン)
  • 2018年度上半期22位(オリコン)
  • 2018年度年間35位(オリコン)
  • 週間5位(オリコンデジタルアルバム)
  • 2位(Billboard Japan Top Albums
  • 2018年度年間35位(Billboard Japan Top Albums)
  • 2位(Billboard Japan Hot Albums
  • 2018年度年間35位(Billboard Japan Hot Albums)
ゴールドディスク
  • ゴールド(日本レコード協会
  • ゆず アルバム 年表
    YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM ゆずイロハ 1997-2017
    2017年
    BIG YELL
    (2018年)
    ゆずのみ〜拍手喝祭〜 日替わり全曲集+1
    2019年
    『BIG YELL』収録のシングル
    1. タッタ
      リリース: 2017年3月11日
    2. 恋、弾けました。
      リリース: 2017年10月13日
    3. うたエール
      リリース: 2018年2月9日
    ミュージックビデオ
    「イコール」 - YouTube
    テンプレートを表示

    BIG YELL』(ビッグエール)はゆずの通算14枚目のオリジナルアルバム2018年4月4日セーニャ・アンド・カンパニーから発売。

    概要

    [編集]

    オリジナルアルバムとしては『TOWA』以来、約2年3ヶ月ぶりの作品。2017年11月10日に行われたYUZU HALL TOUR 2017「謳おう」の最終公演にて重大発表としてアルバムリリースとそれに伴うアリーナツアーが発表され、「冬至の日ライブ ファイナル」にてアルバムタイトルと発売日等が解禁された[1]

    既発曲では「タッタ」「カナリア」「愛こそ」「日常」や、CD初収録となる「恋、弾けました。」「うたエール」などが収録されるが、前作『TOWA』以降、CDシングルでの新曲のリリースがなかったため、自身初のCDシングル曲が全く収録されていないオリジナルアルバムとなる。また、今作にはインスト曲やこれまでの作品に収録されているInterlude系の曲が収録されていないが、これはオリジナルアルバムでは『リボン』以来である。

    初回生産限定盤DVDには、リリース前年2017年のデビュー20周年イヤーのメイントピックスのひとつで、約16年ぶりに凱旋出演した「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 」をはじめ全国8カ所の大規模夏フェスをまわった「YUZU SUMMER FEST. TOUR 2017 GOOD SUNSHINE DAYS」からそれぞれ1曲ずつ厳選したライブ映像と、2017年12月22日に、最後の「冬至の日ライブ」としてデビューミニアルバム『ゆずの素』の収録曲の完全再現に加え「夏色」「シュビドゥバー」のセットリストで、デビュー前に路上ライブをしていた原点とも言える横浜伊勢佐木町においてAbemaTVの生中継のもと行った、「ゆず 冬至の日ライブ ファイナル」のライブ映像をノーカットで収録した約100分の大ボリューム映像集となっている。

    ファンクラブ「ゆずの輪」会員限定で、ポストカードと収録曲に紐付いたアイテムが当たる「YUZU LOTO 2018 Spring」の抽選シリアルナンバーが付属するファンクラブ盤も発売。

    ジャケット写真は、Cygames本格RPGグランブルーファンタジー」のイラストを手掛けた制作チームが担当した。

    1位獲得は逃したが、売上枚数は初動・累計共に前作『TOWA』を上回った。

    収録曲

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    1. 聞こエール (3:20)
      • 作詞・作曲:北川悠仁 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by TeddyLoid & ゆず
    2. TETOTE(YZ ver.) (4:13)
      • 作詞 : 北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・CHRYSANTHEMUM BRIDGE / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by CHRYSANTHEMUM BRIDGE & ゆず
      スーパー歌舞伎II(セカンド)「ワンピース」主題歌
      親交のある主演の市川猿之助に頼まれた北川が、劇中の重要なシーンやエンディングで流れる様をイメージし、実際に稽古場へ足を運んで物語の背景を汲み取りながら制作したナンバー。もともとは女性歌手RUANへの提供楽曲で、2015年の初演では彼女の曲として主題歌となっていたが、2017年10月の再演ではゆずのセルフカバーが主題歌に採用された[2]。RUAN版のFAST Ver.にあたる。猿之助が当初来場する予定だった11月8日の全国ホールツアー「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」パシフィコ横浜国立大ホール2日目公演で初披露されたが、猿之助は「ワンピース」公演中の骨折の手術により来場できなかったため、「早く良くなりますように」との願いを込めての初披露となった[3]
    3. イコール (4:32)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・GReeeeN / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 釣俊輔
      NTT東日本「笑顔篇」「大切なもの篇」「使命篇」CMソング(イチロー出演)
      北川が知人を通じてGReeeeNのHIDEと出会い、音楽談義で意気投合して「いつか共に楽曲制作ができたら」という想いを互いに持っていたが、ある日HIDEから楽曲の断片が北川に送られ、そのメロディに惹かれた北川が「この曲を形にしてみよう」と共作へ着手したところが制作の始まり。過去に「イロトリドリ」「タッタ」などでGReeeeNのプロデューサー・JINとの共作はあったが、グループとしての共作は初めてとなる[4]
      2人の若い男女が惹かれ合って恋に落ち、寄り添いながら生涯を共に歩んでゆく姿を映し出したドキュメンタリームービーによって、「大切な人を想い、いつまでも手を繋いで歩いていけること=しあわせ」という歌詞の世界観が表現したミュージック・ビデオも公開された[4]
    4. 愛こそ (3:57)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・蔦谷好位置 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 蔦谷好位置 & ゆず
      『「4LOVE」EP』収録曲。伊藤園お〜いお茶CMソング
    5. カナリア (3:52)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・蔦谷好位置 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 蔦谷好位置 & ゆず
      『「謳おう」EP』収録曲。日本テレビ系『NEWS ZERO』テーマソング。
    6. タッタ(Album ver.) (4:05)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・JIN / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 斎藤有太 & ゆず
      配信シングル。アルバム収録にあたり再録。フジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』2017年テーマソング。
    7. 日常 (4:26)
      • 作詞・作曲:岩沢厚治 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 釣俊輔 & ゆず
      『「4LOVE」EP』収録曲。
    8. 恋、弾けました。(3:36)
      • 作詞・作曲:北川悠仁 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by TeddyLoid & ゆず
      配信シングル。映画『斉木楠雄のΨ難』主題歌。
    9. 通りゃんせ (3:18)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・TeddyLoid / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by TeddyLoid & ゆず
    10. 風のイタズラ (3:14)
      • 作詞・作曲:岩沢厚治 / Sound Produced by ゆず & 稲葉貢一
    11. ガイコクジンノトモダチ (2:49)
      • 作詞・作曲:北川悠仁 / Sound Produced by ゆず & 稲葉貢一
      政治的とも捉えられるフレーズが頻出する歌詞[注 1]について、ジャーナリストの津田大介や映画評論家の町山智浩らがそれぞれのツイッターアカウントで反応するなど、ネット上では賛否両論の声があった[5]。作者の北川は「僕は昔からセンスがいいものってすごく好きで、僕のなかで2大巨頭が清志郎さん[注 2]桑田さん[注 3]なんです。“ガイコクジンノトモダチ”は、その感覚をゆずだからこそ出せる形で出したのかなと思います」といった発言をしている[17]。また、『音楽と人』(18年5月号)のインタビューでは、忌野清志郎がザ・タイマーズ名義で発売した「あこがれの北朝鮮」を引き合いに出したうえで「危険そうな内容もポップソングにしちゃえば何だって歌にできる」といった発言もしている[5][18]
    12. 存在の証明 (5:17)
      • 作詞・作曲:岩沢厚治 / Sound Produced by ゆず & 稲葉貢一
    13. うたエール (4:21)
      • 作詞:北川悠仁 / 作曲:北川悠仁・蔦谷好位置 / Produced by ゆず & 稲葉貢一 / Sound Produced by 蔦谷好位置 & ゆず
      配信シングル。日本生命CMタイアップソング。

    初回生産限定盤 DVD

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    YUZU SUMMER FEST. TOUR 2017 GOOD SUNSHINE DAYS〜#ゆずと夏フェス〜

    1. サヨナラバス from WEST GIGANTIC CITYLAND
    2. タッタ from 音楽と髭達
    3. 夏色 from WILD BUNCH FEST.
    4. いつか from NUMBER SHOT
    5. 雨のち晴レルヤ from FM802 MEET THE WORLD BEAT
    6. 虹 from SENDAI OTO Festival
    7. 夏色 from ROCK IN JAPAN FESTIVAL
    8. 栄光の架橋 from SWEET LOVE SHOWER

    ゆず 冬至の日ライブファイナル in カトレヤプラザ伊勢佐木

    1. てっぺん
    2. 連呼
    3. する〜
    4. 地下街
    5. ろくでなし
    6. 岡村ムラムラブギウギ
    7. 空模様
    8. 夏色
    9. シュビドゥバー

    演奏

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    参考文献

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 「美しい日本」「靖国」「国旗」「国歌」「」「」など[5]
    2. ^ 忌野清志郎とはライブイベント『ナニワ・サリバン・ショー』で共演し、交流があった。また、北川は清志郎の告別式にも参列している[6]
    3. ^ 桑田佳祐とは1998年6月28日放送のスペースシャワーTVの特番『電リク野郎ELVISスペシャル“オール サザン 電リク”』で初めて対面しており[7]、それ以来互いの才能を認め合う仲になっている[8][9]。また、桑田は自身が生粋の純日本人であることを公言しており、日本の文化日の丸・国歌「君が代」を肯定する考えがあることも明かしている[10][11][12][13]東日本大震災発生から一週間後に放送された自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)では「日本の国民のみなさんは素敵で優しい人たちだと思う。この国に生まれて良かったなと思います」と発言している[14]。また、「」や「鬼灯ほおずき」のように戦死者や遺族の心情に寄り添う楽曲も存在している[15][16]。詳細は桑田佳祐#思想・哲学桑田佳祐#日本文化への造詣も参照のこと。

    出典

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    1. ^ ゆずニューアルバムは4月発売、26公演のアリーナツアーも決定(音楽ナタリー)
    2. ^ ゆず「ONE PIECE」歌舞伎主題歌セルフカバー、10月の再演でお披露目(音楽ナタリー)2017年9月29日
    3. ^ ゆず、市川猿之助にエールの新曲初披露「早く良くなりますように」(ORICON NEWS)2017年11月9日
    4. ^ a b GReeeeNとの共作!新曲『イコール』Music Video公開!(ゆず Official Web Site)2018年4月4日
    5. ^ a b c ゆず新曲に「美しい日本」「靖国の桜」 異色「政治的」歌詞...その真意は?(J-CASTニュース)2018年4月9日
    6. ^ ミッチー「この葬儀は最高のライブ」 sponichi annex
    7. ^ サザンオールスターズ biography 1998SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
    8. ^ サザン桑田佳祐、『Mステ』でビートルズへの思いを語る「体に電気が走って、人生が変わった」 Real Sound
    9. ^ 【エンタがビタミン♪】桑田佳祐が選ぶ“2014年邦楽ベスト20”に異変。今年はアイドルの楽曲が入らず。 2014年12月29日 Techinsight
    10. ^ 『週刊文春』2014年9月18日号でのインタビュー特集 p17。
    11. ^ 桑田佳祐 – 涙をぶっとばせ!!(Full ver.) Youtube 2020年5月5日配信 2020年12月9日閲覧。2:15 - 2:17を参照。
    12. ^ ぴあDay(1984年)1984年7月の「ぴあ」 ぴあDAY 2019年7月5日配信 2020年12月8日閲覧。
    13. ^ シークレットライブ '99 SAS 事件簿 in 歌舞伎町 SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
    14. ^ 桑田佳祐と吉田拓郎との隠された過去。今日までそして明日から。 - Techinsight 2011年3月20日配信 2022年5月5日閲覧。
    15. ^ サザン「永遠の0」で23年ぶり映画主題歌 日刊スポーツ 2013年7月12日配信 2020年10月12日閲覧
    16. ^ 「僕自身は空っぽの容れ物」――世の中の空気を歌に込め続ける桑田佳祐の今(3ページ目)Yahoo!ニュース 2021年9月17日配信・閲覧
    17. ^ ROCKIN'ON JAPAN 2018年6月号
    18. ^ 津田大介 @tsuda 2018年4月10日のツイート

    外部リンク

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