CBL-Mariner
開発者 | マイクロソフト |
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プログラミング言語 | Go、シェルスクリプト、C、roff、Python |
OSの系統 | Unix系(Linuxカーネル) |
ソースモデル | オープンソース |
初版 | 2020年9月16日 |
最新安定版 | 2.0.20230518 / 2023年5月25日[1] |
リポジトリ |
github |
対象市場 | クラウドインフラストラクチャおよびエッジ製品・サービス |
カーネル種別 | モノリシック |
ライセンス | 主にMIT License、一部のコンポーネントはPhoton License、Apache License v2、GPLv2、LGPLv2.1[2]に基づく。 |
ウェブサイト |
github |
CBL-Mariner(CBLはCommon Base Linuxの略[3])とは、マイクロソフトが開発したフリーでオープンソースなLinuxディストリビューションである。マイクロソフトはこのオペレーティングシステム (OS) をMicrosoft Azureや[4][5]、Windows 10上でLinuxのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) アプリケーションを実行するためにWindows Subsystem for Linux 2で使用している[6]。
概要
[編集]CBL-Marinerは、マイクロソフトのエッジネットワークサービスやクラウドインフラストラクチャの一部として、マイクロソフトのLinux Systems Groupが開発している[5]。マイクロソフトはAzure Kubernetes ServiceのAzure Stack HCI実装におけるコンテナの基盤となるLinuxとしてCBL-Marinerを使用している[4]だけでなく、Windows IoT上でLinuxのワークロードを実行するために使用したり、WSLgのWestoneコンポジタをホストするためのバックエンドディストロとして使用したりしている[7]。
CBL-MarinerはContainer Linuxと類似したアプローチにより、コンテナのサポートと実行に必要な基本パッケージしか搭載しておらず、パッケージの追加やセキュリティアップデートの管理には一般的なLinuxツールを使用する。CBL-Marinerのアップデートは、RPMパッケージか、必要に応じて展開可能である完全なディスクイメージのどちらかによって提供される。RPMを使用すれば、追加機能やサービスをサポートするためのカスタムパッケージを、CBL-Marinerの基本イメージに必要に応じて追加することが可能となる。追加可能な機能の中で有名なものとしては、iptablesベースのファイアウォール、署名付きアップデートのサポート、ハードニングされたカーネルなどがある[5]。
マイクロソフトは2020年にこのOSをリリースした[5]。そのソースコードはGitHubから利用可能で、ライセンスは主にMIT Licenseだが一部のコンポーネントはPhoton License、Apache License v2、GPLv2、LGPLv2.1]である[2]。CBL-MarinerのビルドにはGoプログラミング言語、QEMUユーティリティ、RPMが必要である[5]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 2.0.20230518
- ^ a b https://github.com/microsoft/CBL-Mariner/blob/1.0/LICENSES-AND-NOTICES/LICENSES-MAP.md
- ^ Branscombe, Mary (December 2, 2020). “What is Microsoft doing with Linux? Everything you need to know about its plans for open source”. TechRepublic. 2021年9月22日閲覧。
- ^ a b Foley, Mary Jo (November 11, 2020). “CBL-Mariner: Microsoft's internal Linux distribution for Azure first-party services and edge appliances”. ZDNet. 2021年9月22日閲覧。
- ^ a b c d e Bisson, Simon (November 10, 2020). “Microsoft adds a new Linux: CBL-Mariner”. InfoWorld. 2021年9月22日閲覧。
- ^ Foley, Mary Jo (2021年4月21日). “New Windows 10 test build adds first preview of Linux GUI apps on WSL” (英語) 2021年4月23日閲覧。
- ^ Pronovost, Steve (April 19, 2021). “WSLg Architecture”. Windows Command Line. マイクロソフト. August 14, 2021閲覧。
参考文献
[編集]- Azure Kubernetes Service on Azure Stack HCI: deliver Storage Spaces Direct to containers
- Enabling Linux based Azure IoT Edge Modules on Windows IoT