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Category‐ノート:領土帰属の国際判例

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カテゴリ付与範囲を限定しました

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Category‐ノート:国際司法裁判所の判例#カテゴリ付与範囲を限定する提案と同じ趣旨でこのカテゴリを多くの記事から除去しました。「判例」の記事とは言えない多くの記事にカテゴリが付与されていたためです。こちらのノートに提案することを忘れていたことをお詫びします。異論がある方は差し戻していただいて結構ですが、その場合はほぼ同趣旨の提案を改めてさせていただくつもりです。--Henares会話2021年10月20日 (水) 02:29 (UTC)[返信]

海洋境界画定紛争

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立て続けに人様が行ったカテゴリ作業にあれこれと申し上げることになってしまい、大変に申し訳ないのですが。

北海大陸棚事件リビア・マルタ大陸棚事件黒海海洋境界画定事件(リダイレクト)といった事案で争われたのは、排他的経済水域や大陸棚の帰属・境界画定であって、「領土」ではないのではないでしょうか。黒海海洋境界画定事件もEEZ等が認められる「島」かor認められない「岩」かという点が争点となったようですが、「島or岩がどの国に帰属する領土かが争われた」ということを示す出典は、私は見つけることができません。確かに「国家と国家が場所的範囲を取り合う」という点で一致しておりニュアンスは理解できるのですが、これらを「領土帰属の国際判例」と言ってしまうのは日本語として正しくないように思うのです。ですから、Category:海洋境界画定紛争を別途作成して、これらの記事をそちらのカテゴリに移した方が良いのではありませんでしょうか。そのようなカテゴリが作成された場合には、英仏大陸棚事件もそちらに含まれるのではないかと考えます。

ただ、そうするとなると、カテゴリ作成後に「海岸を有する領土の帰属問題」に関する記事がCategory:海洋境界画定紛争に含まれることもあれば、含まれないこともある、という点が少々カテゴリ作業を煩雑にする可能性があるように思います。つまり、尖閣諸島問題は「尖閣諸島がどの国の領土か」という領土帰属の問題、「尖閣諸島周辺海域がどの国のEEZか、海底はどの国の大陸棚か」という海洋境界画定の問題、どちらも存在することを示す出典が存在します(例:[1])。したがって尖閣諸島問題にはCategory:海洋境界画定紛争を付して問題はないことになりましょう。逆にパルマス島事件は国際法上の大陸棚やEEZの制度が創設される前に解決した領土問題でありますから、「パルマス島周辺海域がどの国のEEZか、海底はどの国の大陸棚か」といった海洋境界画定紛争が存在することを示す出典が存在しないはずで、実際に私はそのような資料を見たことがありません。要するにCategory:海洋境界画定紛争を海岸を有する土地の領土問題に関する記事に付すにあたっては「係争地周辺海域がどの国のEEZか、海底はどの国の大陸棚か」という問題が存在することを示す出典の有無を確認しなければならないということになり、カテゴリ作業としては少々面倒なことになろうかと思います。しかしそれでも、大陸棚やEEZといった明らかに「領土」ではないものの帰属が争われた事例をこのカテゴリに含めてしまうよりは良いのではないかと思っています。

なお、このカテゴリを付す作業を最近行ったことがある何名かの方々の会話ページにこの度の提案について通知をさせていただくつもりです。--Henares会話2021年11月6日 (土) 06:40 (UTC)[返信]

返信 ひとまずは議論を提起いただきましたこと恐縮にございます。このような意見が出ることはある程度は予期しておりました。経済水域や大陸棚の帰属を争う事件を含めることについて、名実が一致していないとのご指摘はもっともかと思います。
私がこれらの記事を加えた意図としましては、Henares様が上の議題にて除去なさった記事の中に、海洋境界関連の記事も多々含まれていたこと、また、領土係争と海洋境界係争に関する判例をしいて区別する理由に乏しいと考えたからです。まさにHenares様がご指摘されている通りで、沿岸地域の帰属に関する係争では両者が複合した問題が少なくなく、日本語版に記事のない事件も含めてICJなどで過去たびたび提起されているところです。他方で領土係争を含まないEEZをめぐる係争も、これと密接に関連する問題と言えると思います。
個人的な見解としては、それらの整理方法としてCategory:海洋境界画定紛争というカテゴリを新設して別々に振り分けるよりは、1つのカテゴリで総覧できたほうが有用ではないかと考える次第です。ただその際には、本カテゴリの名称を「境界・帰属係争の国際判例」とでもするべきで、事前にその手続きを踏まなかったのは当方の手落ちと言わざるを得ません。
国際法的な見地やその他の理由から、領土係争と海上境界係争を区別することに意義があるということでしたら、私が行った作業は取り消しますし、私の意見に賛同いただけるなら、改名手続きも検討いたします。ご勘案のほどよろしくお願いいたします。 --LT sfm会話2021年11月6日 (土) 15:34 (UTC)[返信]
ご提案した点については、再編した方がいいと思います。明らかに海面に露出した領土を対象とする論争は、ペドラ・ブランカ島および周辺領海(国際司法裁判所が出した判決要旨の英語版)のように先占あるいは実効支配の原則が多く引用されますが、大陸棚やEEZは実効支配が困難で、この原則が使えないため、代わりにHenaresさまが挙げられた諸事件の記事で記載されるように、慣習国際法大陸棚条約国連海洋法条約などを参照しながら解決することが多いです。--そらみみ会話2021年11月7日 (日) 03:36 (UTC)[返信]
おふたりともご意見くださりありがとうございます。LT sfmさんのお言葉をお借りすれば「領土係争と海上境界係争を区別することに意義がある」かどうかという点が問題の核でありましょう。個人的には意義はあると考えております。理由は以下二点です。
一点目は判例の理論が全く異なっているという点です。表現が適切か自信がありませんが、領土紛争には領土紛争の、海洋境界画定紛争には海洋境界画定紛争の、半ばテンプレート化されたような固有の処理方法がそれぞれに存在していて、それは領土紛争と海洋境界画定紛争で全く異なっています。あまり詳しく判例理論をこの場で述べることは控えますが、領土紛争についてはそらみみさんが紹介された先占・割譲・添付などといった領域権原にもとづく実効的支配の有無を評価する判例理論、対して海洋境界画定紛争は等距離中間線・領土の自然延長の理論・衡平原則といった概念をもとに判断するという判例理論で、両者の判例は完全に独立した別個の理論が用いられているということが一点目の理由です。
二点目は、一点目に申し上げました判例理論の違いからか理由は定かではありませんが、実際に国際判例を紹介しているWikipedia:信頼できる情報源の類は領土紛争と海洋境界画定紛争を区別して紹介しているという点です。例えば『国際法判例百選』2011年版(収録判例一覧リンク)ではパルマス島事件を第V章「領域」に、黒海海洋境界画定事件を第VI章「海洋」に掲載しています。この『国際法判例百選』第2版と同じような区別は『国際法判例百選』2001年版『判例国際法』といった資料でも見られますので、国際判例の分野ごとの分類法としては常道のようなものと言っても差し支えないのではないでしょうか。--Henares会話2021年11月7日 (日) 14:35 (UTC)[返信]
返信 ご丁寧な解説ありがとうございます。あらためて過去の様々な判決に目を通しまして、なるほど判例理論に画然たる相違があることは承知しました。カテゴリとしても国際法判例における分類法に則るべきものと思いますので、これらの操作については取り消しいたします。出過ぎた提言にて失礼いたしました。 --LT sfm会話2021年11月8日 (月) 14:32 (UTC)[返信]
ご理解いただき感謝します。ひとまずCategory:海洋境界画定紛争を作成し、いくつかの記事にカテゴリ付与を行いましたことを報告します。将来的には下位カテゴリとしてCategory:海洋境界画定に関する国際判例が作成されることもあるかもしれませんが、今のところ私個人はそのようなカテゴリを作成するつもりはありません。--Henares会話2021年11月15日 (月) 05:43 (UTC)[返信]