Channel 4K
Channel 4K(ちゃんねるよんけい) | |
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あなたは、「本当はこうだったんだ」と思う。 | |
基本情報 | |
運営(番組供給)事業者 | 次世代放送推進フォーラム(NexTV-F) |
放送(配信)開始 | 2014年6月2日 |
放送(配信)終了 | 2016年3月31日 |
Channel 4K(チャンネル ヨンケイ)は、2014年6月2日[注釈 1]から2016年3月31日まで放送が行われていた、日本初の4K UHD放送局。
概要
[編集]全国で受信できた4K無料試験放送である。
次世代放送推進フォーラム(Next Generation Television & Broadcasting Promotion Forum、略称:NexTV-F)が放送免許を取得し、全国の各放送局や家電メーカーなどのフォーラム加盟団体から提供された番組を放送していた。平日は12時から19時まで、土日は10時から22時頃まで放送されていた(開局当初は13時から19時までの放送だった[1]。チャンネルは502で、2014年6月2日13時より放送開始された。2015年11月27日、NexTV-Fは「各社の次世代放送サービスの開始とともに、試験放送としての役割も果たした」とし、2016年3月31日をもって終了することを発表[2][3][4]した。2016年3月21日22時をもって通常の番組は全て終了し、その後は3月31日24時まで全日「放送終了」を告知する静止画が放送されたのちに停波した。
基本的にスカパー!プレミアムサービス(以下「スカパープレミアム」)と衛星、放送方式、スクランブル・限定受信方式は同じものになっているが、放送主体はあくまでもNexTV-FでスカパーJSAT(およびSPBC)は運営に関与せず[注釈 2]、スカパーJSATはNexTV-Fに伝送路を貸すのみの関係であった。とはいえシステム自体はスカパープレミアムであることに変わりはなく、2015年3月から2024年3月までスカパープレミアムにて「スカパー!4K」や「スカチャン」などの4K放送が行われた。2018年12月に放送開始したISDB-S3方式(BS・110度CS)による新4K8K衛星放送とは放送方式が異なる。
キャッチコピーは、『あなたは、「本当はこうだったんだ」と思う。』。
放送方式
[編集]- 伝送 - 124/128度CSから27MHzの伝送帯域幅で送信される高度狭帯域伝送。
- 方式 - DVB-S.2 8PSK 誤り訂正畳み込み符号3/5 最大35Mbps
- 音声圧縮 - AAC 500kbps
- 多重化 - MPEG-2システム
- 暗号化 - MULTI2
- 映像 - 3840×2160 60P
- 映像圧縮 - H.265
- 色差信号 - 4:2:0
必要な機器
[編集]- チューナー
- 放送開始時点の6月2日には5台のみ。
- アンテナ
- 124/128度CSアンテナ
- 現在のスカパープレミアムとほぼ同じ45センチ程度。
番組
[編集]開局した6月は、FIFAワールドカップと「アリスコンサート」以外は「日本の風景(1)」と「Channel 4Kダイジェスト」を繰り返し放送。
- NHK - 富士山 四季 水の旅、観世流薪能(たきぎのう)
- TBSテレビ - THE世界遺産「地球の素顔」、熊川哲也Kバレエカンパニー「くるみ割り人形」
- テレビ朝日 - ワールドプレミアムスポーツ(プロレス)、フィギュアスケート/GPファイナル 2013
- スカパーJSAT - Venetia's Life「心の庭に辿り着くまで」、アリスコンサートツアー 2013、ポール・マッカートニーアウト・ゼアジャパン
- WOWOW - ドラマW チキンレース、カラーズオブハリウッド
- 東北新社 - 城と酒蔵、将棋女流棋士スペシャルマッチ 2014
- 日本テレビ - 巨人×ヤクルト - 殺人偏差値
- フジテレビ - フジサンケイクラシック2013
- テレビ東京 - 大人の極上ゆるり旅
- ジュピターテレコム - ラグビー関東大学対抗戦 2013 「早稲田大学 vs 明治大学」
- ワールド・ハイビジョン・チャンネル - 2013 鈴鹿8耐
- 日本映画衛星放送 - ゴジラ 4Kプロジェクト
2014 FIFAワールドカップ
[編集]1日から3日遅れ4試合のみの録画放送である。この時期に開局したのは2014 FIFAワールドカップに間に合わせるためであったが、生中継を行うことはできなかった。6月18日からパブリックビューイングが行われた。NHKと民放連による製作。
- 初回放送:6月18日、NHK撮影、8K UHDで撮影された映像をダウンコンバート。ギリシャ戦も8K撮影されるが放送許可がおりなかった。
著作権保護
[編集]スクランブルがかかっており、チューナーにはスカパー!ICカードを差し込む必要がある[注釈 3]。またNexTV-Fのコールセンターに電話して16桁の番号をオペレーターに伝える必要(受付は10時から17時まで)がある。ただし、そのチューナーでChannel 4Kのみ視聴する場合は手続きはここで終了する[注釈 4]。
テレビとの伝送には著作権保護技術HDCP 2.2が用いられている。2014年4月以前に発売されている4KテレビでHDCP 2.2、60pに対応しているものはないが、それまでに発売された4Kテレビを基板交換を含む場合も無償でHDCP 2.2に更新するメーカーもある。また他の録画機器への転送規格自体が決まっておらず、移動・ダビングは一切行えない。4K 8Kテレビ放送・4K対応のBlu-ray DiscではChannel 4K・スカパー!4K専門チャンネルとは違いHDCP2.2非対応テレビでもダウンコンバート視聴が可能。
スクランブル解除など、やや複雑な放送になっているのは、総務省の発表した時期にスタートするため突貫工事となったためとしている[12]。
ケーブルテレビ
[編集]このチャンネルは以下のケーブルテレビ局でトランスモジュレーション方式(RF方式)、またはIP方式により送信される[13]。
- ジュピターテレコム(ケーブルRFとIP方式) - 2014年6月2日から開始。
- 秋田ケーブルテレビ
- 東京ケーブルネットワーク
- テレビ松本ケーブルビジョン
- ベイ・コミュニケーションズ
- 山口ケーブルビジョン
- 長崎ケーブルメディア
- 大分ケーブルテレコム
- ビィーティーヴィーケーブルテレビ
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “6月2日開始の4K試験放送、チャンネル名は「Channel4K」。13時〜19時まで無料放送”. AV Watch. 2014年5月20日閲覧。
- ^ “4K試験放送のChannel 4K、'16年3月31日に終了。「試験放送の役割果たした」”. AV Watch. 2015年11月27日閲覧。
- ^ “4K試験放送「Channel 4K」、2016年3月31日で終了”. PHILE WEB. 2015年11月27日閲覧。
- ^ http://channel4k.jp/pdf/NewsRelease2015.11.27.pdf 各社での実用放送開始に伴った、4K試験放送「Channnel 4K」の放送終了について (PDF) Channel 4K 2015年11月27日
- ^ TU-UD1000|機種別サポート情報 - シャープ
- ^ FMP-X7 - ソニー
- ^ スカパー!受信機器ラインナップ FMP-X7A 本機の特長 - スカパー!
- ^ Z10X|テレビ|REGZA - 東芝
- ^ X9400Cシリーズ - ソニー
- ^ X9300Cシリーズ - ソニー
- ^ X8500Cシリーズ - ソニー
- ^ “4K試験放送は結局どんな内容に? - 詳細や今後の戦略をNexTV-Fに聞く”. PHILE WEB. 2014年5月28日閲覧。
- ^ “ジャパンケーブルキャスト、6月2日からの4K試験放送をCATV8局に光回線で配信”. AV Watch. 2014年5月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)4K・8K
- 4K試験放送「Channel 4K」 - ウェイバックマシン(2016年3月15日アーカイブ分)