EMD DDM45形ディーゼル機関車
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EMD DDM45 | |
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ビトリア・ミナス鉄道(EFVM)の861号機 | |
基本情報 | |
製造所 | GM-EMD |
製造年 | 1970年 - 1976年 |
製造数 | 83両 |
主要諸元 | |
軸配置 | D-D |
軌間 | 1,000 mm |
動力伝達方式 | 電気 |
機関 | EMD 645E3型 1基 |
出力 | 3,600馬力 (2,700 kW) |
EMD DDM45は、1970年から1976年の間にアメリカ合衆国のGM-EMDがブラジルの鉄道会社向けに製造した、狭軌仕様の電気式ディーゼル機関車である。
解説
[編集]ブラジルのリオドセ傘下のビトリア・ミナス鉄道(Estrada de Ferro Vitória-Minas、略称EFVM)が発注したメーターゲージ(1000mm軌間)・8動軸の機関車で、当時のGM-EMDのラインナップで最大出力のSD45(3600馬力)の派生機にあたる。機関はSD45と同様の出力3,600馬力、回転数900rpmのV型20気筒ディーゼルエンジン1基を搭載する。
ベースとなったSD45は電気式ディーゼル機関車であるためモーターで動輪を駆動しているが、通常の電気駆動の車両に見られる車軸の間にモーターを置く方式では軌間が狭くなるとモーターを置ける幅も狭くなるため[1]、SD75のモーターをそのまま使用することができず、また小型のモーターを元の位置につけただけでは出力が低下するためモーターの数を6つから8つに増やすことで対処し、1台車あたり4動軸、車軸配置D-Dとした。形式名のDDはこれを表し、45はシリーズ名を、Mはメーターゲージ(軌間1000mm)を表す。
所有者
[編集]オーダー番号 | 製造年月 | 製造番号 | ロードナンバー | 両数 |
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711197-711208 | 1970年2月 - 3月 | 34671-34682 | 801-812 | 12 |
711441-711448 | 1970年3月 - 4月 | 36303-36310 | 813-820 | 8 |
711871-711880 | 1971年3月 | 37278-37287 | 821-830 | 10 |
712613-712621 | 1973年3月 - 4月 | 712613-712621 | 831-839 | 9 |
713096-713119 | 1974年1月 - 4月 | 713096-713119 | 840-863 | 24 |
713726-713735 | 1975年10月 - 12月 | 713726-713735 | 864-873 | 10 |
748027-1 - 748027-10 | 1976年1月 - 3月 | 748027-1 - 748027-10 | 874-883 | 10 |
脚注
[編集]- ^ この値は軌間の比には正比例せず、標準軌(1435mm)と日本に多い1067mm軌間の場合では軌間の比率は約4:3だが、電動機の幅に利用できる空間は3:2ほどになる。
(朝倉希一「技術随筆 汽車の今昔6」『鉄道ファン 第19巻第6号(通巻218号)』株式会社交友社、昭和54年6月1日発行、雑誌06459-6、P81。)