コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

Emulsification

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Emulsification』
FIVE NEW OLDスタジオ・アルバム
リリース
録音
  • ONKIO HAUS
  • Red Bull Studios Tokyo
  • prime sound studio form
  • Higashi-Azabu Studio
ジャンル
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース FIVE NEW OLD
チャート最高順位
FIVE NEW OLD アルバム 年表
Current Location Concert - SKY CIRCUS Sunshine60 Observatory Session -
(2019年)
Emulsification
(2019年)
MUSIC WARDROBE
(2021年)
『Emulsification』収録のシングル
  1. Gotta Find A Light
    リリース: 2018年9月19日
  2. What's Gonna Be?
    リリース: 2019年3月13日
ミュージックビデオ
「Gotta Find A Light」 - YouTube
「What's Gonna Be?」 - YouTube
「Keep On Marching」 - YouTube
「Fast Car」 - YouTube
テンプレートを表示
映像外部リンク
FIVE NEW OLD - Please Please Please 【ASIA TOUR 2019 / 2019.5.25 at MYNAVI BLITZ AKASAKA】
FIVE NEW OLD - What's Gonna Be? 【Live Video】
FIVE NEW OLD - ASIA TOUR 2019 / 2019.5.25 at MYNAVI BLITZ AKASAKA (YouTube Edit)

Emulsification』(エマルシフィケーション)[1]は、日本ロックバンドFIVE NEW OLD2019年9月11日トイズファクトリーから発売した、メジャー2枚目のフルアルバム[2]である。

概要

[編集]

前作「Too Much Is Never Enough」から約1年8か月ぶりとなるフルアルバム。

初回限定盤と通常盤の2形態で発売された。初回限定盤付属DVDには2019年5月25日に赤坂BLITZにて開催されたライブ「ASIA TOUR 2019」のライブ映像が収録された。

タイトルの「Emulsification」は直訳すると「乳化」で、本来は混ざり合わないものでも、ある触媒を1つ入れることで互いが溶け合う、「安定していないものを安定させるための媒介操作」のことを言う[1]ポップパンクシティポップという異なるジャンルの音楽を調合してきたバンドのキャリアを総括するような言葉であるとして、今作のテーマとして掲げられた[3]。今作は、タイトルが先に決まってから制作が進められた。HIROSHIは「乳化した物質は腐らない。だから、このアルバムも腐らない」と発言している[4]

SHUN(Ba)が加入してから初となるフルアルバム。

今作を漢字1文字で表すなら、という問いにHIROSHIは「極」、WATARUは「建」、HAYATOは「集」、SHUNは「混」と答えている[5]

2024年9月13日には、今作の発売5周年を記念したアルバム再現ライブ「"Emulsification”5th Anniversary Show」が開催される[6][7]

収録楽曲

[編集]
CDの場合
全作詞: Hiroshi Nakahara、全作曲: FIVE NEW OLD。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「Fast Car」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
2.「Keep On Marching」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
3.「Magic」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD・Kai Takahashi (LUCKY TAPES)
4.What's Gonna Be?Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
5.「In/Out」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
6.「Last Goodbye」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
7.「Pinball」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
8.「Same Old Thing」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD・Tondenhey (踊Foot Works)
9.「Set Me Free」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
10.Gotta Find A LightHiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
11.「Always On My Mind」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
12.Please Please PleaseHiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
13.「Bad Behavior」Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLDFIVE NEW OLD
14.「Punk」(CDのみ収録のボーナストラック)Hiroshi NakaharaFIVE NEW OLD 
合計時間:

楽曲解説

[編集]
  1. Fast Car
    • HIROSHIは今曲を「このアルバムを象徴する一曲」と評している。「WATARUがこのトラックを仕上げてくれたときに、アルバムに対しての全部が見えた気がしたんですよ。この曲が持ってる景色、フューチャーサウンド的なシンセから、人の温もりのあるドラムが入ってくる。そこで、サイバーパンクにしたいなって思いついたんですよ。」「今のバンドとしてのサウンド、歌が詰まってるのが“Fast Car”だと思ってて。サウンドは未来に対して明るいのに、描く風景には不安が満ちている。じゃあ速い車で抜け出すしかないっていう、古風なところも出てきちゃったんですけど(笑)。」とも語っている[3]
    • イントロのビートは、Red Jumpsuit Apparatusの“Face Down”の入りをイメージしたもの[3]
  2. Keep On Marching
    • 今作のリード曲[8]
    • マーチングというテーマのもと、ポジティブな歌詞を目指して製作された[9]
  3. Magic
  4. What's Gonna Be?
    • EP「WHAT'S GONNA BE?」のリード曲。
  5. In/Out
    • 歌詞は性行為について。村上春樹の小説に出てくるような男女関係を描くことを目指して製作された[9]
  6. Last Goodbye
  7. Pinball
    • タイトルの“Pinball”は、ゲームのピンボールだけでなく、どっちつかずの感情も表している[9]
    • WATARUと家が近所であるという縁で[4]是永巧一REBECCA)がギターで参加している。ギターソロは、前半が是永、後半はWATARUが演奏している[9]
  8. Same Old Thing
  9. Set Me Free
    • HIROSHIがアルバムを作る上で感じたフラストレーションを形にした楽曲で、もともとはアルバム収録の予定は無かったが、メンバーに好評だったため収録された。タイトルは当時の心情そのままに「Set Me Free(=自由にしてくれ)」。デモ音源のまま、ほとんどアレンジを加えないで完成したという[4][9]
  10. Gotta Find A Light
    • EP「For A Lonely Heart」のリード曲。
  11. Always On My Mind
  12. Please Please Please
    • EP「WHAT'S GONNA BE?」の収録曲。
  13. Bad Behavior
    • 歌詞に、映画「ガタカ」が登場する。
  14. Punk[3]
    • CDのみに収録されているシークレットトラック。歌詞カードには曲名やこの曲の存在については一切記載されていない。
    • メンバーの会話のような音声に続いて演奏されるパンク・ロック調の楽曲[3]
    • PCに取り込んだ際などには「[Secret Trak]」というタイトルが表示される。

収録映像作品

[編集]

FIVE NEW OLD ASIA TOUR 2019 / 2019.5.25 at MYNAVI BLITZ AKASAKA

ASIA TOUR 2019
FIVE NEW OLD の アジア・ツアー
場所 中華人民共和国の旗 中国香港 北角 MOM Livehouse
中華民国の旗 台湾台北 THE WALL
中華人民共和国の旗 中国稲香音楽空間
中華人民共和国の旗 中国育音堂音楽公園
タイ王国の旗 タイマハーサーラカーム Mahaniyom
タイ王国の旗 タイコラート Mum Bar
タイ王国の旗 タイバンコク De commune
日本の旗 日本梅田CLUB QUATTRO
日本の旗 日本名古屋CLUB QUATTRO
日本の旗 日本赤坂BLITZ
関連アルバム WHAT'S GONNA BE?
初日 2019年4月5日 (2019-04-05)
最終日 2019年5月25日 (2019-5-25)
公演数 全10公演
FIVE NEW OLD ツアー 年表
ONE MAN TOUR 2018 "ONE MORE DRIP"
(2018年)
ASIA TOUR 2019
(2019年)
“Emulsification” Tour
(2019年)
  1. Better Man
  2. Youth
  3. P.O.M.
  4. Stay (Want You Mine)
  5. Gold Plate
  6. Black & Blue
  7. Ghost In My Place
  8. What's Gonna Be?
  9. Hole
  10. Lisle's Neon
  11. Slope (Instrumental)
  12. Hush Hush Hush
  13. Melt
  14. Gateway
  15. Liberty
  16. By Your Side
  17. Sunshine
  18. Please Please Please
  19. Gotta Find A Light
    • ここからアンコール。
  20. Don't Try To Be Perfect
    • エンディングでは、ステージがスモークで包まれ、そのままメンバーがいなくなる[10]

参加ミュージシャン

[編集]
FIVE NEW OLD
Additional Musicians

タイアップ

[編集]
使用年 曲名 タイアップ
2018年 Gotta Find A Light テレビ愛知a-NN♪』10月度エンディングテーマ

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 2nd Album「Emulsification」9月11日(水)発売決定!”. FIVE NEW OLD (2019年7月14日). 2024年4月10日閲覧。
  2. ^ FIVE NEW OLD、2ndアルバム発売日は9/11に決定。Kai Takahashi(LUCKY TAPES)、Tondenhey(踊Foot Works)との共同アレンジ曲や初回盤に初ライヴDVDも”. skream! (2019年7月14日). 2024年4月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e FIVE NEW OLD、覚醒の理由 「中途半端さ」が武器と気づくまで”. CINRA (2019年10月1日). 2024年4月10日閲覧。
  4. ^ a b c FIVE NEW OLD インタビュー 会心の2ndアルバム『Emulcification』を世に出した彼らの視界は”. SPICE. 2024年4月10日閲覧。
  5. ^ FIVE NEW OLDがジャンルも〈らしさ〉も超えて手に入れたアイデンティティー”. Mikiki (2021年4月6日). 2024年4月10日閲覧。
  6. ^ "Emulsification”5th Anniversary Show開催決定”. FIVE NEW OLD (2024年7月7日). 2024年7月8日閲覧。
  7. ^ FIVE NEW OLD、秋に"fino crewsing tour"開催決定。2ndアルバム『Emulsification』発売5周年記念した再現ライヴも”. skream! (2024年7月7日). 2024年7月8日閲覧。
  8. ^ FIVE NEW OLD @fivenewold 【Music Video 解禁📣】 2019/9/11(wed.)発売 Major 2nd Album 『Emulsification』よりリード曲 "Keep On Marching"のMusic Videoを公開!”. FIVE NEW OLD 公式X (2019年9月3日). 2024年4月10日閲覧。
  9. ^ a b c d e 【インタビュー】FIVE NEW OLD、マニアックな手法を活かしながらキャッチーな音楽に仕上げた快心作『Emulsification』”. BARKS (2019年9月13日). 2024年4月10日閲覧。
  10. ^ FIVE NEW OLDの多様性とアイデンティティを構成するもの”. Rolling Stone (2019年10月24日). 2024年4月10日閲覧。

外部リンク

[編集]