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Espresso

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Espresso
ヒートスプレッダを外したWii Uマルチチップモジュールのイラスト。右下の小ぶりなチップがIBM製の"Espresso"。他のチップはAMD製GPU(大きなチップ)"Latte"とルネサス製EEPROMチップ(最も小さいチップ)。
生産時期 2012から
販売者 Nintendo
設計者 IBM, 任天堂 統合研究開発英語版, Nintendo Technology Development英語版
生産者 IBM
CPU周波数 1.24 GHz
アーキテクチャ Power Architecture
マイクロアーキテクチャ Not verified by Nintendo[訳語疑問点]
命令セット 3
コア数 3
L2キャッシュ 1× 2 MB, 2× 512 KB (on-die)
GPU AMD Radeon Latte
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Espresso (エスプレッソ) は任天堂の家庭用ゲーム機Wii Uに使用されている32bit CPUのコードネーム。IBMによって設計された。45nmSOIプロセスによって製造されている。Espressoチップはルネサスによって製造されたマルチチップモジュール上に、AMDGPUと共に載っている。2011年6月のE3 2011英語版で発表され、2012年11月に発売された。

設計

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ヒートスプレッダ付きWii Uマルチチップモジュールのイラスト。任天堂によって設計され、そのコンポーネントがAMD、IBM、ルネサスによって作られており、2012年の第26週[※ 1]に日本で製造されたことが、マーキングされている。

IBMと任天堂はEspressoが、消費電力低減と処理速度向上のため単一チップ上に3つのコアを持つPowerアーキテクチャのマイクロプロセッサであると明らかにした。Espresso CPUとGPUは、複雑さの低減、チップ間通信の高速化、消費電力低減、コストと基板上スペースの削減のため、マルチチップモジュールとして単一の基板上に配置されている。二つのチップはルネサスによって、マルチチップモジュールに日本国内で組み立てられる[1]。Espressoチップそのものは、ニューヨーク州East FishkillにあるIBMの300mmウェハ工場で45nmSOI技術で製造される[2]。チップにはCPUキャッシュ用として、製造時にeDRAMが埋め込まれている。

その後、任天堂によっては確認されていないが、ハッカーや分解を試みた者、非公式の情報提供者によって名前[3]や大きさ[4][5]、速度[6][7]など、Espressoについての詳細情報が明らかにされた。マイクロアーキテクチャは先代のBroadwayGekko、すなわちPower PC 750ベースのプロセッサにかなり似ているが、CPUキャッシュがより大きく、高速なものになり、マルチプロセッサ対応となった。

Wii UのCPUつまるところのEspressoは、IBMのサーバ向けハイエンドCPU POWER7から派生したとの噂があったが、嘘であったことがわかった。EspressoはeDRAMやPowerアーキテクチャなど、いくつかの技術をPOWER7と共有しているが、これは表面的な類似点に過ぎない[8][9][10][11][12]

仕様

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以下の仕様は、任天堂及びIBM双方が公式に認めるものではない。これらの情報は、marcanの別名を持つハッカーHector Martinによるリバースエンジニアリングによって得られた[13]

脚注

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出典

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注釈

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  1. ^ 訳注:6月
  2. ^ 訳注:Wii
  3. ^ 訳注:ニンテンドーゲームキューブ

外部リンク

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