FH-97A (航空機)
表示
FH-97A(中国語: 飛鴻-97A[1])は中華人民共和国の中国航天科技集団(CASC)が開発中の戦闘用無人航空機(UCAV)である。有人ステルス戦闘機であるJ-20などに対する「忠実な僚機」(ロイヤル・ウィングマン)として、共同で作戦を実施することを念頭に開発が行われている[2]。
概要
[編集]2022年の中国国際航空宇宙博覧会で発表された[3]。FH-97の発展型であるとされる。
FH-97
[編集]FH-97(中国語: 飛鴻-97)はステルス機能を備えた無人戦闘機のプロトタイプで、2021年の中国国際航空宇宙博覧会で公開された。「忠実な僚機」(ロイヤル・ウィングマン)として機能する。電子攻撃によって防空を担い、J-20など有人戦闘機の前方を飛行することで早期警戒を提供し、なおかつ攻撃によるダメージを吸収するために設計されている[4]。また、小型無人機であるCH-901を発射することも可能で、機動目標への攻撃が可能とされている[5]。
FH-97とFH-97Aの差異
[編集]電子・光学センサー類とエアインテークの配置に差があるとされている。電子・光学センサー類はFH-97で胴体下部に設置されていたが、FH-97Aでは胴体上部に設置されている。エアインテークはFH-97では背部にあったが、FH-97Aでは側面に設置されている[3]。
脚注
[編集]- ^ “中国航空ショー開幕、国産旅客機やステルス戦闘機がデモ飛行”. ロイター (2022年11月9日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【 画像8/12枚 】「蜂の群れ攻撃」、無人機で爆撃 航空ショーから中国軍の能力を読む”. 朝日新聞 (2022年11月13日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b “Airshow China 2022: CASC unveils FH-97A loyal wingman autonomous drone”. Air Recognition (2022年11月9日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ “China unveils 'loyal wingman' armed drone concept”. Reuters (2021年9月29日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “FH-97 loyal wingman concept unveiled at Airshow China 2021”. airrecognition.com (2021年9月30日). 2023年12月5日閲覧。
関連項目
[編集]- XQ-58 (航空機) - アメリカが同様のコンセプトで開発中の無人機