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FN Five-seveN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
FN Five-seveN
Five-seveN USG
概要
種類 自動拳銃
製造国 ベルギーの旗 ベルギー
設計・製造 FN
性能
口径 5.7mm
銃身長 112.5mm
ライフリング 8条右回り・1:9inch
使用弾薬 5.7x28mm弾
装弾数 10・20・30発
作動方式 銃身遊動遅延ブローバック
全長 208mm
重量 645g(空マガジン装着)
銃口初速 650m/s(SS190)
有効射程 50m
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FN Five-seveN(FN ファイブセブン)は、ベルギーFN社が開発した自動拳銃P90用サイドアーム(補助兵器)として開発された。名称は5.7mm弾を使用することに由来し、「Five-seveN」と表記されるのは、FN社の名前に由来する。

初期モデルではダブルアクションオンリーだったが、現行モデルFive-seveN USGではシングルアクションも可能となっている

特徴

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Five-seveNのマズルフラッシュ(発砲炎)。短い銃身で高初速弾を発射する分、炎が大きいが、9x19mm弾を使用した拳銃よりも射撃時の反動が30%小さいとされており、マズルジャンプ(発砲時の跳ね上がり)が抑制されている。

弾薬P90と同じ5.7x28mm弾を使用する。この弾薬は小銃用の弾薬をそのまま短くしたような形状で、高い初速で発射されるため貫通力が高く、SS190弾では100mほどの距離があってもボディアーマーNIJ規格レベルIIIA以下のもの)を貫通するとされる。

そのため、犯罪に用いられると危険という保安上の理由から販売先は政府組織・法執行機関に限られていたが、2005年SHOTショーにて、貫通力を落としたスポーツ用弾薬とともに民間向けモデルが発表された。

貫通力に優れる拳銃弾として、以前から共産圏ソビエト連邦で開発されたトカレフTT-33で使用する7.62x25mmトカレフ弾(のうち、製コアを使用しているもの)が存在したが、Five-seveNの5.7x28mm弾は材質の見直しによってトカレフに匹敵するかそれ以上の貫通力を持ちながら、人体に対する破壊力を高めている。

スライドやフレームはプラスチックで覆われているため、連射をしても表面温度は素手で触れられる程度にしか上昇せず、金属フレームの銃の問題点である寒冷地での皮膚の張り付きも起こらない。作動方式は一般的なショートリコイル方式ではなく、銃身遊動遅延ブローバック方式となっており、ハンマーはスパー部分等が露出しておらず、内蔵式のインターナル・ハンマーである。セーフティレバーはエジェクション・ポート下方(本体右側)に設けられている。

装弾数は標準で20発だが、30発のロングマガジンアメリカの一部のでの規制に対応した10発マガジンも存在する。但し、使用する5.7x28mm弾自体が前後に長く、それに比例してグリップも前後に長いためにやや握りづらくなっている。

2013年ショットショーにて、Five-seveN MK2という新モデルが発表された。 新モデルではスライド前部にもコッキング用セレーションが追加され、旧モデルで灰色だった操作系統はすべて黒色樹脂になった。また、アジャスタブルサイトの形状も変更された。

2022年6月、FN社はMK2を大幅に改良したモデルとしてFive-seveN MK3 MRDを発表した[1]。グリップ形状の調整など人間工学に基づいた改設計がなされているほか、同社によって開発された小型ドットサイトの装着にも対応している。

登場作品

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脚注

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  1. ^ FN Five-seveN® Mk3 MRD” (英語). FN HERSTAL. 2022年6月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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