G・スペンサー=ブラウン
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G・スペンサー=ブラウン(G. Spencer-Brown、1923年4月2日 - 2016年8月25日)は、イギリス・リンカンシャー生まれの数学者[1][2]。フルネームはジョージ・スペンサー=ブラウン(George Spencer-Brown)であるが、著書ではすべてファーストネームはイニシャルのみで表記している。
経歴
[編集]ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ在籍。その際、バートランド・ラッセル[3]、ウィトゲンシュタインと面識を持つ。卒業後オックスフォード大学クライスト・チャーチ分校の研究講師に専任され、確率に関する数学理論で最初の研究成果をあげる。1964年、ラッセルの推薦でロンドン大学の形式数学の講師となる。1969年、ケンブリッジ大学の純粋数学科に所属。主たる数学的関心は整数論。チェスのハーフブルー。グライダーパイロットとして2つの世界記録を持つ。『デイリーエクスプレス』紙スポーツ欄の寄稿者。
「形式の法則」の著者であることで最もよく知られる。それは、ニクラス・ルーマンなどの社会学者に、大きな影響を与える。彼は彼の編み出した算法によって、四色問題を解決したと主張したこともあった[4]。
日本では、社会学者の大澤真幸[5]によって紹介されている。大澤はスペンサー=ブラウンの主著『形式の法則』を邦訳し、その解題を自らの博士論文『行為の代数学』に纏めている。
著書
[編集]- Laws of Form, Bohmeier, Joh., 2008 ISBN 978-3890945804
- Julian Press, 1972 ISBN 978-0517527764
- 大澤真幸、宮台真司共訳、朝日出版社、1987年 ISBN 978-4255870069
関連図書
[編集]- 大澤真幸 『行為の代数学-スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』 青土社,1988年。増補新版、青土社、1999年。ISBN 978-4-7917-5779-4。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “~スペンサーブラウン図式の隙間に「やってきた」~”. store.tsite.jp. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
- ^ “スペンサー・ブラウンなんていらない”. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
- ^ “George Spencer-Brown”. www.organism.earth. 2024年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月8日閲覧。
- ^ “Spencer-Brown's claimed proof of the four color theorem [closed]”. mathoverflow.net. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。
- ^ “大澤真幸著 行為の代数学--スペンサー=ブラウンから社会システム論へ--今田高俊”. www.jstage.jst.go.jp. 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月6日閲覧。