GDevelop
原作者 | florian rival(4ian) |
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開発者 | florian rivial (4ian), Victor Levasseur, Aurélien Vivet (Bouh), Arthur Pacaud (arthuro555), Franco Maciel (Lizard-13), Todor Imreorov (blurymind)[1] |
初リリース | 2008年8月11日 |
正式リリース | |
プレビューリリース | 5.0.0 ベータ112
/ 2021年7月15日
2年前 |
リポジトリ | https://github.com/4ian/GDevelop |
開発言語 | C++, JavaScript |
オペレーティングシステム | Windows, Linux, macOS, ウェブブラウザ |
プラットフォーム | Linux, macOS, Windows, iOS, Android, HTML5, ユニバーサルWindowsプラットフォーム |
利用可能言語 | 英語, Community Provided Translations |
ソフトウェアの種類 | Game creation system ゲームエンジン Game integrated development environment |
ソフトウェアライセンス | MIT License |
公式ウェブサイト | gdevelop.io |
GDevelop は、 2D 及び 3D に対応するクロスプラットフォームのフリーでオープンソース のゲームエンジンで、 主に PCゲーム 、 モバイルゲーム、 そしてブラウザでプレイできる HTML5 ゲーム の開発に特化している。[2][3][4] Florian RivalとGoogleのソフトウェアエンジニアによって開発された。[5] GDevelop は一般人やあらゆるレベルのゲーム開発者を対象としており、Construct, Stencyl, そして Tynkerのようなエンジンと同様にイベントベースのビジュアルスクリプティングを取り入れている。[6][7]
GDevelopはオープンソースなので、小学校から大学まで様々な教育機関で学習に使用されている。[4][8][9] また、教育者や研究者が学習教材やシリアスゲームを作成するのにも使われている。[10][11]
ノーコードでのゲーム開発
[編集]GDevelop では、開発者がコーティングをせずに コンピューターゲーム を開発できることを目標としている。
以下はその仕組みである。
イベントベースの論理
[編集]GDevelopでは、イベントシステムによりすべてのユーザがコーディングをせずにゲームを開発でき。[12] イベント システムでは、トリガーにする条件とそれが満たされたときに実行するアクションを設定する。
内蔵アセットストア
[編集]GDevelopは内蔵のアセットストアを兼ね備えており、 何十万もの無償・有償のアセットを入手することができる。 これらは数クリックで自分のプロジェクトにインポートできる。[13]
ゲーム分析
[編集]ユーザーは、ゲームのプレイ回数、プレイヤー数、一定期間のユーザー維持率などの分析データを収集するかどうか選択できる。[14] これらデータはすべて匿名で収集され、現在のすべての国際データ保護規制に準拠している。[15]
シェーダーエフェクト
[編集]GDevelopでは、ベータ84から[16]シーンの各レイヤーにエフェクトを適用できる。シェーダーを使用することで、エフェクト用のカスタム アートを作成しなくとも、ドロップ シャドウ、反射、スキャンライン、カラー スワッピングなどの高度なグラフィック エフェクトを実装できる。
内蔵コンテンツエディター
[編集]GdevelopのIDEにはグラフィック・オーディオエディターが内蔵されており、グラフィックの編集にはPiskel、[17] 効果音の作成にはJFXR[18]が統合されている。
ワンクリック エクスポート
[編集]開発したゲームはAndroid、Windows、Linux、HTML5に直接ビルドできる。.[19] また、ローカル環境で iOS、Android、Windowsにビルドしたり、Kongregate, itch.io, Google Playのようなプラットフォームへのエクスポートも可能である。
GDevelopのゲームホスティングプラットフォーム「gd.games」
[編集]GDevelopでは無料アカウントでも無制限に独自のゲームホスティングプラットフォーム「gd.games」にワンクリックでビルドを公開でき、[20] [21]投稿者は固定URL、クリエイタープロファイル、アナリティクスなどを使用できる。[14]
対応プラットフォーム
[編集]GDevelop では、ソフトウェアを実行することなくスタンドアロンなゲームをコンパイルすることができる。
以下のプラットフォームはワンクリック出力に対応している。
- Windows 7/8/10/11
- macOS
- Linux
- Android
- HTML5 (Web)
次のプラットフォームには、プロジェクトをローカルにエクスポートし、手動でコンパイルすることができる。
- Windows 7/8/10/11
- Windows ストア UWP
- Linux
- Android
- iOS
- HTML5 (Web)
歴史
[編集]ソフトウェア開発者によると、
"GDevelopのコンセプトは初心者からプロのゲーム開発者まで誰もがゲームを開発できるようにすることです。GDevelop では、条件とアクションで構成するイベントにより視覚的にゲームのシステムを作成できます。 また、定義済みのカスタマイズ可能なアクションを組み合わせて新しいゲームオブジェクトを作成することもできます。 これにより、プログラミング言語の構文を学ぶための壁を取り除くことができました。開発者でない人にとっても、直感的なインターフェイスですぐに使い始めることができます。サンドボックスのゲームが好きな人はたくさんいます。GDevelopはサンドボックスですが、できることは無限大です。"[22]
関連項目
[編集]- Construct (ゲームエンジン)
- Scratch (プログラミング言語)
- Clickteam Fusion
リファレンス
[編集]- ^ "GDevelop contributors list". GitHub. 2021-01-11. Archived from the original on 2021-02-06. Retrieved 2021-01-11.
- ^ Hattersley. “How to make your own games on a Mac”. Macworld UK. 2020年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ “Get Started in Game Development - GameDev.net”. www.gamedev.net. 2020年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ a b Correa, Jose David Cuartas (2015-06-27) (英語). Digitopolis II: Creation of video games GDevelop. Jose David Cuartas Correa. ISBN 978-958-9146-71-2. オリジナルの2023-03-31時点におけるアーカイブ。 2020年11月27日閲覧。
- ^ “Porting a Desktop Game Editor to the Browser with WebAssembly” (英語). InfoQ. 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ Moore (2020年4月14日). “11 tools to get you started making video games” (英語). The Verge. 2020年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ Griffey, Julia V. (2019-12-12) (英語). Introduction to Interactive Digital Media: Concept and Practice. Routledge. pp. 151. ISBN 978-0-429-62073-7. オリジナルの2023-03-31時点におけるアーカイブ。 2020年11月27日閲覧。
- ^ Yu, Chak Tin; Tomorrowskills, Hobbypress (2020-06-10) (英語). STEM Education Series: Write Your First 2-player Tank Game: Using GDevelop. Amazon Digital Services LLC - KDP Print US. ISBN 979-8-6527-6854-6. オリジナルの2023-03-31時点におけるアーカイブ。 2020年11月27日閲覧。
- ^ “GDevelop for the education - Teach game creation”. gdevelop-app.com. 2020年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ Kleftodimos, Alexandros; Evangelidis, Georgios (2018). “Augmenting educational videos with interactive exercises and knowledge testing games”. 2018 IEEE Global Engineering Education Conference (EDUCON). pp. 872–877. doi:10.1109/EDUCON.2018.8363322. ISBN 978-1-5386-2957-4
- ^ G, Gabriel Elías Chanchí; A, María Clara Gómez; M, Wilmar Yesid Campo (2019). “Proposal of an educational video game for the teaching-learning of the requirements classification in software engineering [Propuesta de un videojuego educativo para la enseñanza-aprendizaje de la clasificación de requisitos en ingeniería de software”]. RISTI - Revista Iberica de Sistemas e Tecnologias de Informacao 2019 (E22): 1–14 2020年7月22日閲覧。.
- ^ “Events [GDevelop wiki]”. wiki.compilgames.net. 2020年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月6日閲覧。
- ^ “Game assets in the GDevelop Asset Store | GDevelop” (英語). gdevelop.io. 2023年8月2日閲覧。
- ^ a b “Games Dashboard - GDevelop documentation”. wiki.gdevelop.io. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “Privacy Policy | GDevelop” (英語). gdevelop.io. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “GDevelop 5.0.0-beta84”. GitHub (2020年1月6日). 2022年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月6日閲覧。
- ^ “Piskel - Free online sprite editor”. www.piskelapp.com. 2020年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月6日閲覧。
- ^ “Jfxr : Frozen Fractal”. frozenfractal.com. 2023年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月6日閲覧。
- ^ “Publishing games [GDevelop wiki]”. wiki.compilgames.net. 2020年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月6日閲覧。
- ^ “GDevelop Premium Plans | GDevelop” (英語). gdevelop.io. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “gd.games - Play games made with GDevelop, the game making app” (英語). gd.games. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “Porting a Desktop Game Editor to the Browser with WebAssembly” (英語). InfoQ. 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月6日閲覧。