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HD 173739とHD 173740

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HD 173739 / HD 173740
星座 りゅう座
見かけの等級 (mv) 8.94 / 9.70
変光星型 閃光星
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 12.1″
(56 AU
離心率 (e) 0.53
公転周期 (P) 408
軌道傾斜角 (i) 356°
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  18h 42m 46.7 / 46.9s
赤緯 (Dec, δ) +59° 37′ 49 / 36″
視線速度 (Rv) -0.9 km/s
固有運動 (μ) 赤経:-1,327 ミリ秒/年
赤緯:1,802 ミリ秒/年
年周視差 (π) 283.00 ± 1.69 ミリ秒
距離 11.52 ± 0.07 光年
(3.53 ± 0.02 パーセク
絶対等級 (MV) 11.20 / 11.96
物理的性質
半径 0.55 / 0.54 R
質量 0.36 / 0.30 M
スペクトル分類 M3 V / M3.5 V
光度 0.039 / 0.021 L
表面温度 3,500 / 3,000 K
色指数 (B-V) 1.53 / 1.59
色指数 (U-B) 1.11 / 1.14
他のカタログでの名称
Struve 2398、Σ 2398 A / B, GCTP 4330.00 A / B, LHS 58 / 59, GJ 725 A / B, Gl 227-046 / 227-047, HIP 91768 / 91772, BD+59°1915, Vyssotsky 184, LCC 0230 A / 0240 B
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HD 173739HD 173740は、太陽から11.5光年の距離に存在する、2個の恒星からなる連星である。2000年ハッブル宇宙望遠鏡によって観測が行われたが、太陽系外惑星褐色矮星などの天体は発見されなかった。

HD 173739

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大きさの比較
太陽 HD 173739
太陽 Exoplanet

HD 173739スペクトル分類M3.0Vの赤色矮星で、質量は太陽に比して36パーセントで、直径は55パーセントである。

この恒星はHD 173740に対して偏心的な軌道を持っていることが知られているが、この観測結果は不確実である可能性がある。

惑星系

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HD 173739の惑星[1]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b ≥2.78±0.35 M 0.068±0.001 11.2201±0.0051

HD 173739は、2024年にドップラー分光法で発見されたスーパーアースと思われる惑星を1つ持っていることが知られている。この惑星は、最小質量地球の2.8倍で、公転周期は11日である。この惑星は、主星に近すぎるため、ハビタブルゾーンには入っていない。TESSによる観測によると、この惑星はトランジットを起こさない惑星である可能性が高いことが示されている[1]

HD 173740

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大きさの比較
太陽 HD 173740
太陽 Exoplanet

HD 173740はスペクトル分類M3.5 Vの赤色矮星で閃光星であり、質量は太陽に比して30パーセントで、直径は54パーセントである。

この恒星は閃光星として珍しい特徴を持っており、一分間の内に光度を増し(2倍か、それ以上)、5時間程度持続した後、数分のうちに元の光度に戻る。

惑星系

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HD 173740の惑星[2]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b (候補) ≥15.7±5.7 M 0.261+0.022
−0.028
91.29+0.31
−0.24
0.06+0.26
−0.06
c (候補) ≥13.1+8.1
−6.4
M
0.428+0.037
−0.045
192.4+2.2
−1.9
0.03+0.22
−0.03

HD 173740にも惑星が存在する可能性がある。2016年には、ドップラー分光法による観測に基づいて、HD 173740の周囲に2.7日の公転周期を持つ地球質量の惑星候補が提案されたが、これは確認できなかった[3]。2019年には、ドップラー分光法を用いてより長い公転周期を持つ海王星質量の惑星候補が2つ提案された[2]

脚注

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  1. ^ a b Cortes-Zuleta, P.; Boisse, I. (November 2024). “Gl 725A b: a potential super-Earth detected with SOPHIE and SPIRou in an M dwarf binary system at 3.5 pc”. Astronomy & Astrophysics. arXiv:2411.09506. 
  2. ^ a b Barnes, J. R. et al. (2019-06-11) (英語), Frequency of planets orbiting M dwarfs in the Solar neighbourhood, arXiv:1906.04644v1 
  3. ^ Berdiñas, Z. M.; Amado, P. J.; Anglada-Escudé, G.; Rodríguez-López, C.; Barnes, J. (2016), “High-cadence spectroscopy of M dwarfs – I. Analysis of systematic effects in HARPS-N line profile measurements on the bright binary GJ 725A+B”, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 459 (4): 3551–3564, arXiv:1604.05312, Bibcode2016MNRAS.459.3551B, doi:10.1093/mnras/stw906 

関連項目

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外部リンク

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