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ITTFワールドツアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ITTFワールドツアー
大会概要
英語 ITTF World Tour
開始年 1996
主催 ITTF(国際卓球連盟
スポンサー Seamaster Shipbroking
中継放送局 テレビ東京J SPORTS
2016
2017
■テンプレート■ノート ■解説プロジェクト:卓球

ITTFワールドツアー: ITTF World Tour)は、国際卓球連盟(ITTF)が主催し、世界各地で開催される卓球の国際オープン大会の総称である。2011年までの名称はITTFプロツアーであった。世界ランキングの対象となる大会の中で最も頻繁に開催されていることから、この大会での成績が世界ランキングに大きく影響を与える。

2021年以降は、本ツアーはWTTシリーズに代えて実施されている[1]

概要

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それまで世界各地で開催されていた国際オープン大会を、国際卓球連盟が世界各地を転戦するツアーとして組織化したものであり、1996年から開始された。現在では、年間十数大会が開催されている。各大会では、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われる。混合ダブルスは2018年に開始された種目であり、かつて存在した種目としては2008年には団体戦が、2018年まではU21シングルスが行われていた。各種目で上位に進出した選手は、順位に応じてポイントを獲得し、各種目ごとのワールドツアースタンディング(獲得ポイントによるランキング:世界ランキングとは異なる)の上位者が、グランドファイナルへの出場資格を得る。

2012年にプロツアーからワールドツアーに改称された[2]。2013年から2016年までは、スーパーシリーズ、メジャーシリーズ、チャレンジシリーズの3つに格付けされていた。

2017年からはツアーのロゴを一新、またそれまでの格付けのスーパーシリーズをプラチナイベント(大会名は「ITTFワールドツアープラチナ・~オープン」)、メジャーシリーズをレギュラーイベント(大会名は「ITTFワールドツアー・~オープン」)に変更[3]、チャレンジシリーズはITTFチャレンジとしてワールドツアーから分離された。

2019年には新たにプラチナイベントの格上のイベント「T2ダイヤモンド」をスタートさせ、チャレンジシリーズをITTFチャレンジとITTFチャレンジ・プラスの2つに分け大会数を増やした。

2020年、従来のワールドツアーを見直し「卓球の商業化」を前面に押し出した大会構想「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」を開始を発表[4]

ツアー開催地

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96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 合計
アルゼンチンの旗 アルゼンチンオープン 2
オーストラリアの旗 オーストラリアオープン 10
オーストリアの旗 オーストリアオープン 14
ベルギーの旗 ベルギーオープン 5
ベラルーシの旗 ベラルーシオープン 7
ブラジルの旗 ブラジルオープン 17
チリの旗 チリオープン 11
中華人民共和国の旗 中国オープン 33
チャイニーズタイペイの旗 台湾オープン 3
クロアチアの旗 クロアチアオープン   15
チェコの旗 チェコオープン     9
デンマークの旗 デンマークオープン 6
オランダの旗 オランダオープン 2
エジプトの旗 エジプトオープン 5
イングランドの旗 全英オープン 6
フランスの旗 全仏オープン 5
ドイツの旗 ドイツオープン 20
ギリシャの旗 ギリシャオープン 1
ハンガリーの旗 ハンガリーオープン 7
インドの旗 インドオープン 4
イタリアの旗 イタリアオープン 3
日本の旗 ジャパンオープン 24
大韓民国の旗 韓国オープン 19
クウェートの旗 クウェートオープン 10
レバノンの旗 レバノンオープン 2
マレーシアの旗 マレーシアオープン 3
モロッコの旗 モロッコオープン 5
ナイジェリアの旗 ナイジェリアオープン 4
フィリピンの旗 フィリピンオープン 2
ポーランドの旗 ポーランドオープン 14
カタールの旗 カタールオープン 20
ロシアの旗 ロシアオープン 7
セルビアの旗 セルビアオープン 1
シンガポールの旗 シンガポールオープン 3
スロベニアの旗 スロベニアオープン 10
スペインの旗 スペインオープン 5
スウェーデンの旗 スウェーデンオープン 18
アラブ首長国連邦の旗 UAEオープン 1
アメリカ合衆国の旗 全米オープン 9
ブルガリアの旗 ブルガリアオープン 4
朝鮮民主主義人民共和国の旗 平壌オープン 3
96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 合計

グランドファイナル

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ワールドツアースタンディングの上位者によって争われる大会である。出場資格を得られるのは、以下の条件を満たした各種目のワールドツアースタンディング上位者と、開催協会枠による出場者である。

  • シングルス・・・5大会以上に参加。
  • ダブルス・・・同一ペアで4大会以上に参加。
  • アンダー21・・・2大陸以上の大会かつ4大会以上に参加。

参加人数は、以下の通りである。

  • シングルス・・・ワールドツアースタンディングの上位15名と開催協会枠1名の計16名
  • ダブルス・・・ワールドツアースタンディングの上位7組と開催協会枠1組の計8組
  • アンダー21・・・ワールドツアースタンディングの上位7名と開催協会枠1名の計8名

但し、ワールドツアースタンディング上位者による出場枠の中に開催協会の選手が含まれている場合には、開催協会枠は無くなり、ワールドツアースタンディングで次点の選手が出場資格を得る。

2018年はアンダー21が廃止され混合ダブルスが追加された。

放送

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国際卓球連盟の動画配信サイトITTVとLaola1.tvを通じて一部の試合を無料でインターネット配信されている。日本ではテレビ東京BSジャパンJ SPORTSが独自の解説、実況で録画放送している。グランドファイナルはDAZNでも独自の解説、実況で放送していた。

2018年のグランドファイナルと2019年の大会をParaviで配信が決定している。

脚注

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  1. ^ 【WTT】そもそもWTTをよくわからない人に。今さらですが、説明しましょう”. 卓球ポータルサイト | 卓球王国WEB (2023年3月19日). 2023年7月16日閲覧。
  2. ^ 2012年、プロツアーがワールドツアーとしてリニューアル”. 卓球王国 (2011年12月12日). 2018年8月10日閲覧。
  3. ^ 2017年からワールドツアーがリニューアル”. 卓球王国 (2016年8月26日). 2016年8月28日閲覧。
  4. ^ ITTFが狙う「卓球の商業化」 テニスに倣うWTT構想とは”. ラリーズ (2020年5月2日). 2021年4月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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