Kirin 980
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生産時期 | 2018年から |
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設計者 | Huawei |
生産者 | TSMC |
コア数 | ARM Cortex-A76 4コア(ビッグ2コア+ミドル2コア)+Cortex-A55 4コア |
前世代プロセッサ | Kirin 970 |
GPU | Mali-G76 MP10(10コア) |
Kirin 980は、Huaweiが設計した64ビットARMベースのシステムオンチップ(SoC)である 。ドイツ ベルリンで2018年9月初頭に開催された家電展示会「IFA 2018」において発表した。7nmプロセスを採用し、業界で初めてNPU(ニューラル処理装置)を2つ搭載するなど、AI(人工知能)の機能を搭載したスマートフォンの実現に向けたトレンドの先頭に立っていると謳う[1]。
概要
[編集]8つのCPUコアは、端末の要求に応じて柔軟に使用される。Cortex-A55は省電力用プロセッサで、あまり負荷のかからない処理を担当。Cortex-A76は2コアのビッグコアと2コアのミドルコアに分かれており、ミドルコアが汎用アプリなど中程度の負荷がかかる処理を担当し、ビッグコアがゲームなど高いパフォーマンスが要求される処理を担当する。[2]。Kirin 980は TSMCで7nm FinFETプロセスを用いて製造された初のスマートフォン向けチップであり、69億トランジスタを搭載している。なお7nmプロセスチップの製品販売自体はA12搭載のiPhoneのほうが早かった。
Kirin 980にはGPUをブーストするGPU Turboも搭載しており、カメラの画像処理エンジンであるISPも2つ搭載している[1]。
5Gモデムとの連携が可能であとから機能追加が可能である[1]。
Kirin 980搭載製品(未発売含む)
[編集]- HUAWEI Mate20
- HUAWEI Mate20 Pro
- HUAWEI Mate20 X[3]
- HUAWEI Mate20 X (5G)
- HUAWEI Mate20 RS
- HUAWEI Mate X
- honor Magic 2
- HONOR View 20
- HUAWEI P30
- HUAWEI P30 Pro
- HONOR 20
- HONOR 20 Pro
- HUAWEI nova 5 Pro
- HUAWEI nova 5T
- HUAWEI MediaPad M6
脚注
[編集]- ^ a b c ASCII. “HUAWEI Mate 20に搭載のKirin 980 スナドラ845を上回る性能をアピール” (日本語). ASCII.jp 2018年10月23日閲覧。
- ^ “ファーウェイ、7nmプロセス採用SoC「Kirin 980」を発表--AI処理など向上” (日本語). CNET Japan. (2018年9月4日) 2018年9月13日閲覧。
- ^ 橋本新義 (2018年10月16日). “HUAWEI Mate 20 Xは7.2インチOLED画面。Kirin 980に5000mAhバッテリなど超重装備”. Engadget 日本版. 2018年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月21日閲覧。