M132自走火炎放射器
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M132(M132 Armored Flamethrower)は、1960年代初期、アメリカ合衆国によってM113及びM113A1装甲兵員輸送車をベースとして製造された自走火炎放射器である。約350両が調達された。
1962年8月、最初の試作車両が製造され、火炎放射器が搭載された。この試作車両はその年、戦闘で4回用いられただけであった。
1964年12月、2台のM132が第1騎兵師団に配備され、その実戦経験に基づいて、それぞれの連隊に4両ずつのM132と2両ずつのM113が配備されることとなった。
概要
[編集]車両はM113をベースとしており、操縦手は車体前方左の席に座る。車体中央の小さなコマンダー・キューポラにはM10-8除草用火炎放射器と7.62 mm同軸機関銃M73が取り付けられている。これらの武装は360度回転させることができ、上方55度、下方-15度程度まで仰角を付けることができる。
兵員室は除去され、M10火炎放射ユニット(燃料・加圧ユニット)を搭載し、四つの球体型50ガロン(約190リットル)燃料タンクに置き換えられた。
搭載された200ガロン(約760リットル)の燃料によって最高32秒間点火することができ、加圧ユニットは200メートル台の目標へ炎を放射することを可能としている。
性能
[編集]- 製造: FMCコーポレーション
- 戦闘時重量: 10,580 kg
- 装甲厚: 2.858 cm ~ 4.45 cm
- エンジン: クライスラー75M(8気筒、4サイクル、ガソリンエンジン)
- 燃料搭載量: 300リットル
- エンジン力: 4000 rpm、215馬力(160 kW)
- トルク: 2,800rpmで450 N・m
- トランスミッション: Allison TX-200-2A
- 最高速度(平地): 64 km/h
脚注
[編集]- “Self-propelled Flame Thrower Carrier M132”. 2015年12月29日閲覧。
- “M132”. GlobalSecurity.org. 2015年12月29日閲覧。