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マリオカート64

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Mario Kart 64から転送)
マリオカート64
Mario Kart 64
ジャンル レースゲーム
対応機種 NINTENDO64
WiiWii Uバーチャルコンソール
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
ディレクター 紺野秀樹
音楽 永田権太
シリーズ マリオカートシリーズ
人数 1 - 4人
メディア 96Mbitロムカセット
発売日 NINTENDO64
日本の旗 1996年12月14日
アメリカ合衆国の旗 1997年2月10日
欧州連合の旗 1997年6月24日
オーストラリアの旗 1997年7月
大韓民国の旗 1997年
iQue Player
中華人民共和国の旗 2003年
Wiiバーチャルコンソール
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2007年1月26日
アメリカ合衆国の旗 2007年1月29日
日本の旗 2007年1月30日
大韓民国の旗 2008年4月26日
Wii Uバーチャルコンソール
日本の旗 2016年1月6日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI3
デバイス コントローラパック対応
売上本数 世界の旗 987万本(2022年末時点)[1]
日本の旗 224万本(2022年末時点)[2]
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マリオカート64』(マリオカートろくじゅうよん、Mario Kart 64)は、任天堂が1996年12月14日に発売したNINTENDO64ゲームソフトマリオカートシリーズの2作目で、発売当初はコントローラーブロスとセットで販売された。

前作『スーパーマリオカート』と比べて、3Dによって立体感のある表現になったほか、対戦人数の上限が2人から4人へと増加した[3]

日本国内のNINTENDO64用ゲームソフトで最多出荷本数を記録し[要出典]、後に他機種版も発売された(#他機種版)。

ゲームシステム

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前作の『スーパーマリオカート』と同じく、マリオシリーズのキャラクター達がカートに乗ってレースやバトルを行う。本作から「バック走行」や「スピンターン」、「ボタン長押しによるアイテムのストック」などのシステムが実装。さらに本作のみの特徴として、レース中にカメラの視点を変えたり、スピードメーターやマップなどを切り替えたり、BGMの音量を変えたりすることができる。一方で、スピードアップの効果のあるコインやバックミラーの機能が廃止された。

ゲームモード

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本作から150ccが最初から選択可能になった。また、「マリオGP」の150ccにおいて全てのカップで優勝すると、タイトル画面などの背景が変わり、さらに左右反転したコースを100ccのスピードで走る「おまけ」が追加される。なお、150ccではすぐに逆の方に曲がろうとするとスリップし、ブレーキをかけないとスピンしてしまう。

3人もしくは4人で対戦する場合、処理上の問題でコースのBGMや一部効果音がカットされる。また、ゲームモードや参加人数によってフレームレートが変化しやすく、処理落ちが発生したり、スピードが速くなったように見えたりする場合がある。

マリオGP

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前作の「マリオカートGP」に相当する、1 - 2人用のモード。8台のカートで競争を行い、コースごとの結果を積み重ねて総合優勝を目指す。

COMキャラクターはアイテムボックスの通過に関係なく、こうら系と複数回使えるものを除くアイテムをランダムで使用する[注釈 1]。プレイヤーの視点内では正しくアイテム攻撃の効果を受けるが、視点外では一部アイテム攻撃や障害物の効果を正しく受けなくなる[注釈 2]。また、本作では常に上位に入ってくるライバルキャラクターが、ランダムで2人選ばれる。さらに、いずれかのCOMキャラクターが1位を独走していると、そのCOMキャラクターだけが異常に速くなり、アイテムを駆使しても一方的に距離を開けられてしまう。

ゴールした時の順位が4位以内なら次のコースへ進めるが、5位以下だと失格となり、そのコースをやり直し(リトライ)になる。本作では完走前のリトライは出来ないが、リトライの回数制限が廃止されている。

プレイヤーが次のコースへ進むたびに、上位4人のドライバーへ「ドライバーズポイント」が加算[注釈 3]され、プレイヤーが最終コースを4位以内でゴールした時点で、最終コースのドライバーズポイントを加算した総合成績を競う。総合3位以内であればトロフィーが贈呈される。

VS

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前作の「VSマッチレース」に相当する、2 - 4人用のモード。1つのコースを走り、一番先にゴールすることを目指す。本作から「マリオGP」と同様にエンジン(排気量)を選択できるようになった。

レース中は妨害キャラクターの「ばくだんミニカー」がコース内に停止もしくは狭い範囲を往来しており、激突するとクラッシュする。

バトル

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前作の「バトルゲーム」に相当する、2 - 4人用のモード。専用のコースで、アイテムを使用した攻撃そのもので勝敗を競う。

自分のカートについている3個の風船がなくなったら脱落。風船はアイテム攻撃を受けた場合やコースアウトだけでなく、カート同士の衝突によるスピンでも失われる。3 - 4人プレイ時では、先に脱落したプレイヤーは「ばくだんミニカー」に変化し、残っているプレイヤーに体当たりすることで一度だけ妨害できる。

タイムアタック

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1人プレイ専用モード。コースを1台のみで走行し、いかに速くゴールできるかを目指す。エンジン(排気量)は前作と同様100cc。本作からトリプルキノコを所持している状態でレースが開始するようになった。

一度もポーズ(一時停止)せず、かつコースアウトや障害物への衝突などをすることなく完走した場合、直前の走行の様子をビデオ再生する「リプレイ」コマンドが選択できる。さらに「リトライ」を選ぶと、その走り方をそっくり再現する「ゴースト」が出現する。

コントローラパックを利用すると、ゴーストのデータを1つだけ保存することが可能[注釈 4]

キャラクター

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前作に登場したキャラクターのうちドンキーコングJr.ノコノコが削除され、代わりに2代目ドンキーコングとワリオが追加されている。

本作からドライバータイプが、重さごとに3種類に大別されるようになった。同じタイプのキャラクターの性能は基本的に同じだが、重さに個人差があり、自分より重いカートに衝突するとスピンしてしまうことがある。エンジン音は基本的にタイプごとに分けられているが、キノピオ、ドンキーコングのみ他の同タイプのキャラクターと異なっている[4]

軽量級 - ピーチキノピオヨッシー
最高速度が他のタイプより優れており[注釈 5]、加速やコーナリング性能も高く、ダートを走行した際の減速も少ない。ただし、ドリフトを使わずにカーブを曲がったときの減速はやや大きめ。
中量級 - マリオルイージ
全タイプの中で、最高速に達するまでの時間が最も長い。一方でコーナリング性能は軽量級に迫るほど高い。
重量級 - ドンキーコングワリオクッパ
スピードが一定以上に上がると急加速するという変則的な特徴があり、最高速に達するまでの時間は中量級より短い。ドリフト無しのカーブでも他のタイプよりは減速しにくいが、コーナリング性能は他のタイプと比べると低めで、ダートを走ると大きく減速する。

アイテム

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本作からコース上に置いてある虹色の箱「アイテムボックス」から手に入れる仕様に変更された。前作では1枚のパネルにつき1回しか使えなかったのに対し、本作からは取得しても直後に新しいボックスが追加されるため、同じ場所で何度でもアイテムを取れるようになっている。コース自体が長くなった事と、アイテムボックスが1周の間にいくつも配置されているため、アイテム入手のチャンスが増えて逆転しやすくなった。

コース

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本作からカップごとのコース数が4つになり、総コース数も20から16に減少。また、周回数が5から3に減った代わりに、前作と比べてコースが長くなっている。

コースアウトの各種判定が曖昧で、大半のコースで大幅なショートカットが可能なほか、コースアウトの場所によっては別の場所から復帰する事がある。また、スピードがある状態でコース上の木などに触れるとスピンしてしまう。

他機種版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 備考
1 マリオカート64 ヨーロッパ 200701262007年1月26日
アメリカ合衆国 200701292007年1月29日
日本 200701302007年1月30日
Wiiバーチャルコンソール 任天堂 任天堂 ダウンロード
2 マリオカート64 日本 201501062015年1月6日
Wii U(バーチャルコンソール) 任天堂 任天堂 ダウンロード
3 NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 日本 2021年10月26日[5]
Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード
Wii版
サンダーの点滅表現が変更され、蒸気機関車や滝の色が異なる。3 - 4人モードのゲームスピードがオリジナル版よりかなり速い。
Wii U版
明度を下げる代わりに、エフェクト(サンダーの点滅表現)やテクスチャ(蒸気機関車や滝の色)に変更はないが、一部オブジェクト(ドンキージャングルパークやヨッシーバレーに該当する)のテクスチャフィルタリングが解除されている。また、振動パック接続状態になっているため、タイムアタックのメッセージが「コントローラパックのデータをよみこめませんでした。」になっている。また、3 - 4人モードのフレームレートが30fpsに固定され、ゲームスピードが通常になっている。
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
明度がオリジナル同様になり、サンダーの点滅表現が元通りにしつつも点滅が3回まで短縮といった調整がなされている。それ以外の仕様はWii U版に準拠するが、タイムアタックのメッセージがWii版同様「コントローラパックがセットされていません。ゴーストデータをセーブしたいときは、1Pのコントローラにパックをセットしてください。」になっている。また、各コースの看板が日本国外版のものに置き換えられている。

開発

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前作に引き続き、本作のディレクターは紺野秀樹が務めた[6]。一方で、宮本茂ら前作の開発チームの大半は本作と並行して開発されていた『スーパーマリオ64』に流れてしまったため、紺野は別の部署に応援を依頼した[6]

また、本作で初めて3Dが取り入れられたものの、紺野はあまり3Dに詳しくなかったため苦労したと前述の対談の中で振り返っている[6]

NINTENDO64というハードにおいて、キャラクターを3Dで表現すると処理が重くなるため、同時に8人の3Dキャラクターを画面上に表示させるということはできず、その代わりに様々なアングルから描いた絵を事前に用意し、それをアニメーションのように平面で表現するビルボードという手法が取られた[6]

ゲーム内の効果音に関して、カートのエンジン音はキャラクターのタイプごとに異なり、合計で5種類に分けている[4]。またドップラー効果を導入したことで離れたところにいるカートが起こしたアクションに対する音も、正しい位置で可能な限り鳴るようになった[4]

なお当初は『スーパーマリオカートR』というタイトルで、ドンキーコングではなくカメックがプレイヤーキャラクターとして登場する予定だった[要出典]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「テレサ」でプレイヤーのアイテムを奪うことは無い。
  2. ^ 「アカのこうら」や「にせものアイテム」でクラッシュせず一旦停止するだけ、「カラカラさばく」の蒸気機関車や「キノピオハイウェイ」の車をすり抜けたりするなど。視点内でも遠くで攻撃を受けている場合は、先述の一旦停止だけになっているのを確認出来る。
  3. ^ 1位から順に9・6・3・1ポイント。
  4. ^ STARTボタンを押したまま本体の電源を入れると、コントローラパック内のデータを確認したり、削除することができる。移植版はコントローラパックの機能に対応していないため、ゴーストを保存することが出来ない。
  5. ^ 「バトル」を除く。

出典

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  1. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、194頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  2. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、188頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  3. ^ マリオカート64”. 任天堂. 2024年1月29日閲覧。
  4. ^ a b c ジュゲムが贈るマル秘密攻略法”. 任天堂. 2023年5月9日閲覧。
  5. ^ “Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
  6. ^ a b c d 宮本茂; 紺野秀樹; 芦田健一郎『社長が訊く『マリオカートWii』』(インタビュアー:岩田聡)、任天堂、2008年4月3日https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rmcj/vol1/index.html2020年6月15日閲覧 

外部リンク

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