Md.74
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概要 | |
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種類 | 自動式拳銃 |
製造国 | ルーマニア[1] |
設計・製造 | クジール[1] |
性能 | |
口径 | 7.65 mm[1] |
銃身長 | 90.5 mm[1] |
ライフリング | 6条右回り[1] |
使用弾薬 | .32ACP弾[1] |
装弾数 | 8+1 発[2] |
作動方式 | シンプルブローバック[1] |
全長 | 167.5 mm[1] |
重量 | 480 g(非装弾時)[2] |
銃口初速 | 285 m/s[2] |
有効射程 | 50 m[2] |
Md.74は、ルーマニアのクジール社で開発された自動式拳銃である[3]。
ルーマニアでの制式名称はPistolul calibrul 7,65 mm Md. 1974で[3]、モデル74(Model 74)と表記することもある[1][2]。また、カルパツィ(Carpați)との愛称がある[4]。
概要
[編集]ルーマニアの軍と警察で使用されていたトカレフTT-33の後継として1970年代に開発された拳銃であり[3]、1974年にルーマニア軍で制式化された[1]。全体的な設計はドイツのワルサーPPの影響を強く受けている[1][3]。
小型・軽量さに重点が置かれており[1]、フレームはアルミニウム合金で出来ている[3][4](全スチール製とする資料もある[2])。作動方式にはシンプルブローバック方式を採用しており、撃発機構はハンマー露出型のダブルアクション方式である[1][3]。マニュアルセフティはスライド側面に装備されており、安全状態にするとハンマーがデコックされる[3][2]。フロントサイトとリアサイトは調整不能な固定式[3]。弾倉はシングルカラムで、装弾数は8+1発である[3][2]が、使用者は通常7発を装填した[4]。なお、警察では6発を装填した弾倉を2本携帯したという[4]。
1990年代初頭までに数十万丁が製造され[4]、ルーマニア軍や警察が使用した[3][2]ほか、輸出も行われた[4]。軍用としては9×19mm弾を使用する自動式拳銃に更新されたが、警察や憲兵用としてはまだ使用されている[3]。
派生型
[編集]運用国
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 床井 雅美『現代軍用ピストル図鑑』徳間書店、2002年2月15日、259頁。ISBN 4-19-891660-8。
- ^ a b c d e f g h i Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. pp. 44-45. ISBN 978-071062947-0
- ^ a b c d e f g h i j k l m Maxim Popenker. “CUGIR Carpati Md.74 and Md.95 semiautomatic pistol (Romania)”. Modern Firearms. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f Ian McCollum (2024年4月5日). “Model 74 “Carpati”: Cugir’s Romanian Walther Clone”. forgottenweapons.com. 2024年12月12日閲覧。
- ^ Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. pp. 697-712. ISBN 978-071062947-0