勝手にしやがれ!!
『勝手にしやがれ!!』 | ||||
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セックス・ピストルズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1976年10月 1977年3月 - 6月 1977年8月 Wessex Sound Studios, London, England | |||
ジャンル | パンク・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ヴァージン・レコード ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース |
クリス・トーマス ビル・プライス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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セックス・ピストルズ アルバム 年表 | ||||
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『勝手にしやがれ!!』収録のシングル | ||||
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『勝手にしやがれ!!』(原題:Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)は、イギリスのパンクバンド、セックス・ピストルズ唯一のスタジオ・アルバム。1977年10月28日にヴァージン・レコードよりリリースされ、全英アルバムチャート1位を記録。
『ローリング・ストーン』誌の「オールタイム・ベスト・アルバム500」(大規模なアンケートで選出)と「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて、それぞれ41位[8]と7位[9]にランクイン。
解説
[編集]全英チャートで1位を獲得。アメリカではトップ100にも入らなかったが、発売から10年後の1987年にはゴールド・ディスクに輝くロングセラーとなった。
本作のレコーディングは1977年春から夏にロンドンのウェセックス・スタジオにて断続的に行われた。プロデューサーのクリス・トーマスは、プロコル・ハルム、ロキシー・ミュージック、サディスティック・ミカ・バンド等を手がけたベテランであり、スティーヴ・ジョーンズのギターを何重にもオーヴァー・ダビングすることで、音に厚みを出した。また、実際の演奏よりやや速目に再生されるよう録音した。エンジニアはビル・プライスが務めた。
ベーシストのグレン・マトロックは、「アナーキー・イン・ザ・U.K.」「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」「プリティ・ヴェイカント」(2番の2行分をロットンが作詞した以外は作詞も担当)など、半数以上の曲を1人で作曲したが、本作のレコーディング直前に脱退している。2000年に行われたインタビューで本作を「ラジオで1曲だけ聴くと凄くいいと思う。でもアルバムを通して聴くと、ちょっと平板というか。僕がいたら、もっとカラフルにできていたかも」と語っている[10]。
マトロックに代わって加入したシド・ヴィシャスの演奏技術が拙かったため、ベースはギタリストのスティーヴ・ジョーンズが担当した。また、すでにシングルとして発売されていた「アナーキー・イン・ザ・U.K.」のベースはマトロックによるものである。
本作制作中のピストルズのレコード契約は不安定なものであり、テレビでの舌禍事件を理由にEMIから契約を打ち切られた後、A&Mレコードと契約するもすぐに破棄された。一時は契約がない状態になったが、最終的にヴァージン・レコードと契約。本作に収録されている「拝啓EMI殿」は題名通りEMIを揶揄したものであり、曲の最後でA&Mにもメッセージが向けられている。
タイトルの中の「Bollock」(スラングで「睾丸」の意)が猥褻だという理由で、警察は本作の販売店に圧力をかけたが、裁判では猥褻に当たらないとされた。
発表から3ヶ月後、ピストルズは初のアメリカ・ツアーに向かったが、現地でジョニー・ロットンが脱退。バンドは空中分解し、結果的に本作がデビュー作にして最後のアルバムとなった。
収録曲
[編集]- 作曲クレジットはスティーヴ・ジョーンズ、ジョニー・ロットン、グレン・マトロック、ポール・クックによる。
- ただし、「さらばベルリンの陽」と「ボディーズ」のみマトロックではなくシド・ヴィシャスがクレジットされている。
- UKオリジナル盤(Virgin V2086)は全11曲入りで、特典としてシングル「サブミッション」が付加されていた。1977年11月以降にリリースされたUK盤には「サブミッション」がアルバム内に組み込まれ、曲順が若干変更されている。
- US盤およびカナダ版はアートワークがピンクの下地に緑のバンドロゴとなっている。
UKオリジナル盤
[編集]- Side A
- さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
- ライアー - Liar(2分41秒)
- 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
- ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
- 怒りの日 - Problems(4分10秒)
- Side B
- セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
- アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒)
- ボディーズ - Bodies(3分03秒)
- プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
- ニューヨーク - New York(3分05秒)
- 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)
USオリジナル盤
[編集]- Side A
- さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
- ボディーズ - Bodies(3分03秒)
- 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
- ライアー - Liar(2分41秒)
- 怒りの日 - Problems(4分10秒)
- ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
- Side B
- セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
- アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒) ※
- サブミッション - Submission(4分10秒)
- プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
- ニューヨーク - New York(3分05秒)
- 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)
CD版
[編集]- さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
- ボディーズ - Bodies(3分03秒)
- 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
- ライアー - Liar(2分41秒)
- ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
- 怒りの日 - Problems(4分10秒)
- セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
- アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒)
- サブミッション - Submission(4分10秒)
- プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
- ニューヨーク - New York(3分05秒)
- 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)
参加ミュージシャン
[編集]- ジョニー・ロットン - ボーカル
- スティーヴ・ジョーンズ - ギター、ベース、バッキング・ボーカル
- グレン・マトロック - ベース("アナーキー・イン・ザ・U.K."のみ)
- ポール・クック - ドラムス、バッキング・ボーカル
- シド・ヴィシャス - ベース("ボディーズ"のみ)
脚注
[編集]- ^ ChartArchive - The Sex Pistols
- ^ norwegiancharts.com - Sex Pistols - Never Mind The Bollocks - Here's The Sex Pistols
- ^ swedishcharts.com - Never Mind The Bollocks - Here's The Sex Pistols
- ^ dutchcharts.nl - Never Mind The Bollocks - Here's The Sex Pistols
- ^ charts.org.nz - Never Mind The Bollocks - Here's The Sex Pistols
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.187
- ^ Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols - The Sex Pistols : Awards : AllMusic
- ^ “500 Greatest Albums of All Time - 41 The Sex Pistols, 'Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols'”. RollingStone. 2014年1月13日閲覧。
- ^ “The 100 Greatest Debut Albums of All Time - 7 'Never Mind the Bollocks'”. RollingStone. 2014年1月13日閲覧。
- ^ セックス・ピストルズ・ファイル(シンコー・ミュージック)より。