Persona (浜田麻里のアルバム)
『Persona』 | ||||
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浜田麻里 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | MCAビクター | |||
プロデュース | 浜田麻里 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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浜田麻里 アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
浜田麻里「Hey Mr.Broken Heart」 - YouTube 浜田麻里「Antique」 - YouTube |
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『Persona』収録のシングル | ||||
『Persona』(ペルソナ)は、浜田麻里の16枚目のアルバム。MCAビクターから1996年3月11日に発売された。
制作
[編集]今作から、本格的にセルフプロデュースを担当することになる作品となった[2]。理由として、アルバム『IN THE PRECIOUS AGE』(1987年)の制作のために渡米してから10年近くが経過し、ある程度ノウハウが身につき、「それまでの私のあり方に自ら決別しつつあった」としたうえで、アルバム『Anti-Heroine』(1993年)にミックス・エンジニアのビル・ドレッシャーと楽曲制作したことで新しい制作方法が見えてきたといい、「今に繋がっている、私とビルを軸とした制作方法です」と語っている[2]。
本作ではウェットな感覚のポップスやAOR系の楽曲が多いのが特徴で、周囲から「こんなに変わっちゃったのか」という否定的な反応が大きく、浜田は「少し悲しく感じはしましたが、それはそれで仕方ないことだとも思っていました」としたうえで、アルバム『Anti-Heroine』を発表後に、メジャーな女性ロックの先駆的なイメージでの私の役割は、そろそろ終えようと考えていたといい、「すでにコマーシャルロック風の女性シンガーがかなり増えたように思えたからです。だから、私はもっと先に行きたいっていう目線でしたね。また違うフェーズに行ってみんなを驚かせたいなって。それまでの殻を破るような作品にしたかったんですよね。ただ、振り返るとその原動力は、やはり私の内なる反逆だったのだろうと今は思います」と懐古している[2]。
アルバム『Anti-Heroine』が発表した辺りから、自身の心身の疲れと海外戦略の未熟さや人に対する不信感が尾を引いていたとに加え、MCAビクターのA&Rが当作品を批判し、大暴れしたことをきっかけに、事務所スタッフも「MCAビクターとこのままいい形で仕事を続けていけるのだろうか」という懸念を持ち始め、徐々にA&Rとマネージャーとの間に軋轢が表面化していった[2]。浜田は「テレビにも出ない、音楽性はみなさんが思うところのマニアックに行き過ぎていて、多くの方が求めている浜田麻里像ではないとか、いろいろ不満が渦巻いていたんだろうと。やがて私は誰とも話をしなくなりました」と振り返っており、浜田自身は移籍に関して全く考えていなかったが、新聞に『浜田麻里移籍』と大きく掲載されてしまったことで、後に引けない状況だったという[2]。結果的に騙された形で移籍せざるを得なくなった状況となり、今作を以てMCAビクターから発表した最後の作品となった[2]。
批評
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
CDジャーナル | 肯定的[3] |
『CDジャーナル』は、レビュアーが当時の浜田の印象を「彼女くらいのキャリアになると常に前作の延長線上になることも多々あるだろうが、今回はとても新鮮な印象を受けた」としたうえで、「シングルにもなった『Hey Mr.Broken Heart』の、繊細なサウンドに乗せた彼女の声はどこまでも瑞々しい」と肯定的に評価している[3]。
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Luna Sympathy」 | 浜田麻里 |
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2. | 「Hey Mr.Broken Heart」 | 浜田麻里 |
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3. | 「Crazy Love」 | 浜田麻里 |
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4. | 「Indian Summer」 | 浜田麻里 |
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5. | 「Love Forever」 |
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6. | 「Anemos」 | 浜田麻里 | 浜田麻里 |
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7. | 「Antique」 | 浜田麻里 |
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8. | 「Distance (Lost in love)」 | 浜田麻里 |
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9. | 「Long long way from home」 | 浜田麻里 |
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10. | 「Be Yourself」 | 浜田麻里 |
| 浜田麻里 | |
11. | 「Umbrella」 | 浜田麻里 |
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12. | 「Can't get you close enough」 |
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13. | 「Soleil」 | 浜田麻里 | 大槻啓之 | 大槻啓之 | |
合計時間: |
参加ミュージシャン
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Luna Sympathy
Hey Mr.Broken Heart
Crazy Love
Indian Summer
Love Forever
Anemos
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Antique
Distance (Lost in love)
Long long way from home
Be Yourself
Umbrella
Can't get you close enough
Soleil
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メディアでの使用
[編集]# | 曲名 | タイアップ | 出典 |
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9 | 「Long long way from home」 | Mizuno『スーパースター』イメージソング |
リリース日一覧
[編集]地域 | リリース日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 概要 | 順位 |
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日本 | 1996年3月11日 | MCAビクター | CD | MVCD-31 |
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2位 |
2014年1月15日 | ユニバーサルミュージック/USM JAPAN | SHM-CD | UPCY-6799 | デジタル・リマスタリング / 30周年記念高音質SHM-CD化 | - |
脚注
[編集]- ^ “Persona | 浜田麻里”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e f “【浜田麻里 40周年インタビュー】第4弾:度重なるレーベル移籍で芽生えた反骨精神 9年ぶりのライブ復活への想いや、9.11など社会不安が制作に与えた影響”. リアルサウンド. 株式会社blueprint. p. 1 (2023年4月7日). 2024年5月26日閲覧。
- ^ a b “浜田麻里 / ペルソナ [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年5月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- Mari Hamada Official Siteによる紹介ページ