コンテンツにスキップ

Portal:医学と医療/特集項目/10

疫学の定義は諸説あり、最も素朴な説としては、「疫学は人間集団における病気の発生に関する学問」だとする説等がある。疫学の始まりはSnow博士のコレラ研究にあると言われる。1848年からコレラが流行していたロンドンでは当時空気感染すると考えられており、恐れられていた。しかしSnow博士は同じ流行地域でも患者が出る家は飛び飛びになっているので空気感染はおかしいと考えて調査を行った所、井戸水を飲んでいる人は罹らず水道水を飲んでいる人は罹ると言う事に気が付いた。そこで彼は「水道水を飲むとコレラになる」と仮説を立てた。行政がこれに従ったため流行の蔓延を防ぐ事が出来た。