Portal:医学と医療/特集項目/4
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東京女子医大事件とは2001年に発生した医療事故と隠蔽事件。患者(当時12歳)の心臓手術中に人工心肺装置の事故が起こり、患者は2日後に死亡。装置の操作を担当した助手が業務上過失致死容疑で逮捕され、同時に患者のカルテを改竄したとして、講師が証拠隠滅容疑で逮捕された。この事件を受け、厚生労働省は、大学病院の特定機能病院の承認を取り消した。講師は有罪(懲役1年、執行猶予3年)が確定し、医業停止1年6カ月の行政処分を受けた。一方、助手は無罪となった。
大学側が発表した内部報告書では、助手が吸引ポンプの回転を上昇させたことが原因であると記載された。この報告書の内容は、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会からなる委員会が科学的実験や検討を行い、否定された。・・・