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無性愛（むせいあい、英: asexuality）とは、『他者に対して恒常的に恋愛感情や性的欲求を抱かない』ことである。無性愛の人のことは無性愛者という。また、このようなタイプまたは人を指してアセクシュアル、エイセクシュアル、Aセクシュアル、Aセクともいう。

アセクシュアルとは他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない人をいう。つまり、性的指向（いずれの性別を恋愛や性愛の対象とするかという性傾向）が無く、異性愛者としての性質も同性愛者としての性質も持っていない人をいう。ここでいう恋愛感情とは、性愛者が性的指向の対象に対して抱く情緒的で親密な関係を希求する感情のことである。ただし、思春期またはそれ以前の子供である場合、恋愛感情や性的欲求を抱かなくてもアセクシュアルとは言わない。

元々「asexual」という言葉は、「sexual」に否定形の「a」を付けたもので生物学的に性別が存在しない（無性）ことや、性とは無関係であることを示す言葉であったが、転じて上記のような利用がなされるようになったとみられる。

なお、性欲自体がないことを指してWSD という言い方もされている。また、性的なものや性的行為に嫌悪感を抱くことを性嫌悪という。アセクシュアルの中にはそのような人も存在するが、全てのアセクシュアルが無性欲や性嫌悪であるわけではない。また、性的指向と切り離した部分で他者との性的な関わりをするアセクシュアルもありうるだろう。