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RIAS室内合唱団

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RIAS室内合唱団
RIAS Kammerchor
出身地 ドイツの旗 ドイツベルリン
ジャンル クラシック音楽
活動期間 1948年 -
公式サイト 公式サイト
メンバー 首席指揮者
ジャスティン・ドイル

RIAS室内合唱団ドイツ語: RIAS Kammerchor)は、ドイツベルリンを拠点とする合唱団。運営母体のRundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin(ベルリンの放送管弦楽団と合唱団の有限会社)は、公共放送ドイチュラントラジオ英語版(40%)とベルリン=ブランデンブルク放送(5%)、ドイツ連邦共和国(35%)、ベルリン市(20%)が出資する有限会社である。

概要

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1948年に設立されたこの合唱団は、当初、アメリカ軍占領地区放送局英語版 (Rundfunk im amerikanischen Sektor)、略称RIASにちなんでRIAS放送合唱団(Rundfunkchor des RIAS)と呼ばれていた[1]。 1948年から1952年にかけて、カール・リステンパルトと共演したバッハの作品、68曲のカンタータクリスマス・オラトリオヨハネ受難曲などを録音していた。初の演奏会は1948年10月15日で、初代首席指揮者はヘルベルト・フロイツハイムだった。ラジオ局の合唱団として設立されたRIAS室内合唱団は、瞬く間に国内外で高い評価を得た。創立者の目的の一つに現代音楽の振興があり、標準的なレパートリーを演奏するだけでなく、同時代の作曲家の作品を数多く初演しているが、その中にはRIAS室内合唱団に捧げられた作品も含まれている[2]。 この合唱団はベルリン・フィルハーモニーの開館公演にも参加している[3]。これまでに、パウル・ヒンデミットボリス・ブラッハーマウリシオ・カーゲルエルンスト・クルシェネクピエール・ブーレーズハンス・ヴェルナー・ヘンツェアリベルト・ライマンなどの作曲家が合唱団に作品を提供している。

ダニエル・ロイス英語版の在任中(2003年-2006年)には、フィリップ・ヘレヴェッヘルネ・ヤーコプスニコラウス・アーノンクールフランス・ブリュッヘンジョン・エリオット・ガーディナーなどの指揮者とのコラボレーションにより、合唱団のレパートリーは古楽バロック音楽にまで拡大された。2007年から2015年までハンス=クリストフ・ラーデマン英語版が首席指揮者を務め。2016年4月には、2017-2018年シーズンからジャスティン・ドイルが次期首席指揮者兼音楽監督に就任することが発表された[4]

この合唱団は、ドイツ・グラモフォン[5]ハルモニア・ムンディ[6][7][8][9][10] などのレーベルから合唱団単独やオーケストラとの共演の形による商業録音を行っている。

首席指揮者

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  • ヘルベルト・フロイツハイム(1948年-1954年)
  • ギュンター・アルント(1954年-1972年)
  • ウーヴェ・グロノスタイ(1972年-1986年)
  • マーカス・クリード(1987年-2003年)
  • ダニエル・ロイス(2003年-2006年)
  • ハンス=クリストフ・ラーデマン(2007年-2015年)
  • ジャスティン・ドイル(2017年-)

脚注

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  1. ^ Although RIAS itself was dissolved in 1993, following German reunification, the choir retains the term 'RIAS' in its name.
  2. ^ RIAS-Kammerchor (Chamber Choir)”. bach-cantatas.com (2010年). 2010年7月19日閲覧。
  3. ^ Chefdirigenten von Rundfunkchor Berlin und RIAS Kammerchor werden verlängert” (German). Rundfunkchor Berlin (17 March 2010). 9 August 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月23日閲覧。
  4. ^ Ruth Jarre (2016年4月19日). “Ich bin wie eine Elster”. Deutschland Radio. http://www.deutschlandradiokultur.de/chordirigent-justin-doyle-ich-bin-wie-eine-elster.2165.de.html?dram:article_id=351834 2016年10月8日閲覧。 
  5. ^ Andrew Clements (2004年12月16日). “Bach: Cantatas Nos 56, 82 & 158, Quasthoff/ RIAS Chamber Choir/ Berlin Baroque Soloists/ Kussmaul”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2004/dec/17/classicalmusicandopera.shopping2 2016年10月8日閲覧。 
  6. ^ Andrew Clements (2004年7月29日). “Martin: Mass; Songs for Ariel; Messiaen: Cinq Rechants; O Sacrum Convivium: RIAS Chamber Choir/ Reuss”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2004/jul/30/classicalmusicandopera.shopping3 2016年10月8日閲覧。 
  7. ^ Andrew Clements (2005年6月23日). “Poulenc: Figure Humaine; Sept Chansons; Un Soir de Neige; etc, RIAS Chamber Choir/ Reuss”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2005/jun/24/classicalmusicandopera.shopping5 2016年10月8日閲覧。 
  8. ^ Andrew Clements (2006年3月30日). “Mozart: La Clemenza di Tito, Padmore/Pendatchanska/Fink/Chappuis/Im/Foresti/RIAS Chamber Choir/Freiburg Baroque O/Jacobs”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2006/mar/31/classicalmusicandopera.shopping1 2016年10月8日閲覧。 
  9. ^ Andrew Clements (2009年4月2日). “Telemann: Brockes-Passion; Christensen/Teuscher/Chappuis/Havár/Behle/Weisser/RIAS Kammerchor/Akademie für Alte Musik Berlin/Jacobs”. The Guardian. https://www.theguardian.com/music/2009/apr/03/telemann-brockes-passion-christensen-teuscher 2016年10月8日閲覧。 
  10. ^ Fiona Maddocks (2010年3月13日). “Six Motets After Franz Kafka: Choral Works Op 22, 72, 87 & 97/ RIAS Kammerchor/Rademann”. The Observer. https://www.theguardian.com/music/2010/mar/14/krenek-choral-kafka-harmonia-mundi-review 2016年10月8日閲覧。 

外部リンク

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