ROH
種類 | LLC |
---|---|
略称 | ROH |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 フロリダ州ジャクソンビル |
設立 | 2002年1月 |
業種 | サービス業 |
事業内容 |
プロレス興行 関連企画の運営 |
代表者 | トニー・カーン |
主要株主 | トニー・カーン |
関係する人物 |
ロバート・ファインスティーン(創業者) ゲイブ・サポルスキー(創業者) |
外部リンク | ROH公式サイト(英語) |
ROH(Ring of Honor、リング・オブ・オナー)は、アメリカ合衆国のプロレス団体。
歴史
[編集]2002年1月、ロバート・ファインスティーンとゲイブ・サポルスキーが設立。2月23日、旗揚げ戦を開催。WWE、TNAに次ぐ第3のプロレス団体として注目を集める。アメリカの北東部と東部を中心に興行を開催しており、熱心なファンが多いことで知られている。特徴としては高度なレスリング技術が挙げられる。ギミック、マイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。この点で日本のプロレス団体と似ており、スポット参戦ながら日本人選手が多数参戦したことがある。
2002年にエディ・ゲレロが2回登場しており、2005年11月13日にエディの死を受けて、11月19日に開催した興行を「A Night of Tribute」と銘打ち試合開始前に10カウントゴングを捧げた。
2006年4月、WWEが「レッスルマニア」を開催する同時期にシカゴで興行を開催。3日間で約3500人を動員し大成功に終わった。以降は「レッスルマニア」と同時期に同じ都市で裏興行を行うことが恒例となっている。8月、イギリス遠征を行って過去最高の観客動員記録を樹立。2007年に日本遠征、2008年にカナダ遠征を果たした。2007年5月、全米でPPV放送を開始。
フィラデルフィアでレスリングスクールを開校して若手選手の育成にも力を注いでいる。
姉妹団体としてSWAがあり、所属選手が多数参戦している。SWAでは王座の管理も行っており、これらがROHの女子王座として認定されている。かつてはFIPも姉妹団体であった。
2007年5月、ROHが7月からPPV放送を開始することを受けて今まで友好的な関係にあったTNAが関係断絶を発表。また、TNA所属選手がROHに上がることも禁止された。しかし、2008年4月以降はTNA所属選手のクリス・セイビン、アレックス・シェリー、サモア・ジョーが参戦している。
2007年、日本のFIGHTING TV サムライで過去の試合を放送するレギュラー番組が放送を開始。
2008年10月、設立当初からブッカーを務めてきたサポルスキーの離脱を発表。アダム・ピアースによる新体制の下でギミック重視の選手、知名度のある元WWE所属選手を起用して興行時間の短縮など新たなカラーを打ち出している。
2009年3月、全米でテレビ放送を開始。毎週土曜日8時からHDNetチャンネルで「Ring of Honor Wrestling」のタイトルで放送中。9月、WWEとTNAでブッカーを務めていたジム・コルネットがエグゼクティブプロデューサーとして参画している。
2011年5月、SBGが買収[1]。「Ring of Honor Wrestling」も同局での放送に変更。
2014年2月22日、日本の新日本プロレスとの業務提携を発表。
2016年8月10日、メキシコのCMLLとの業務提携を発表[2]。9月9日、日本のSEAdLINNNGとの業務提携を発表[3]。
2017年2月17日、日本のスターダムとの業務提携を発表[4]。
近年では新日本と深い友好関係にあり、互いの所属選手をPPVなどの大型興行に参戦させる関係となっている。特にROHからの参戦は頻繁で「G1 CLIMAX」、「BEST OF THE SUPER Jr.」などの長期シリーズに参加するROH所属選手も多い。
2021年10月27日、所属選手全員との再契約をせず、2022年1月から3月の活動休止を発表[5][6]。
2022年3月2日、AEWの代表取締役社長であるトニー・カーンがROHの買収を発表。4月、トニーがオーナーになってAEWの傘下団体として活動再開[7]。
日本との関係
[編集]試合内容重視の方針と相まって日本人選手の参戦は多い。プロレスリング・ノア、DRAGONGATE、新日本プロレス、スターダムと業務提携を結び、ROH所属選手が参戦したり、日本人選手が参戦していた。また、選手個人を通して参戦した選手も多数いる。主な日本人参戦選手は獣神サンダー・ライガー、武藤敬司、佐々木健介、鈴木みのる、小橋建太、石井智宏、CIMA、丸藤正道、森嶋猛、棚橋弘至、柴田勝頼、KENTA、ミラノコレクションA.T.、土井成樹、吉野正人、中邑真輔、オカダ・カズチカ、潮崎豪、中嶋勝彦、鷹木信悟、飯伏幸太、KUSHIDA、B×Bハルク、内藤哲也、坂井澄江、栗原あゆみ、中川ともか、松本浩代、岩谷麻優などがいる。
2007年7月16日にディファ有明、7月17日に大阪府立体育会館第2競技場で初の日本大会を開催。この興行は1日目にノア、2日目にDRAGONGATEの選手が派遣されている。
2008年9月13日と9月14日、ディファ有明で2度目の日本大会を開催。この興行は1日目にDRAGONGATE、2日目にノアの選手が派遣されている。
2009年4月15日、DRAGONGATEは2008年9月14日のROH日本大会で選手を派遣したのにROHからギャラが支払われてないのを理由にROHとの絶縁を発表。6月13日、ニューヨークで同日に急逝した三沢光晴に対して選手全員で追悼の10カウントゴングを捧げた。
2014年5月10日にトロント、5月17日にニューヨークで新日本との合同興行を開催。
2015年5月12日と5月13日にフィラデルフィア、5月15日と5月16日にトロントで新日本との合同興行を開催。
2016年5月8日にシカゴ、5月9日にディアボーン、5月11日にトロント、5月14日にニューヨークで新日本との合同興行を開催。
2017年2月26日と2月27日に後楽園ホール、10月12日にバッファロー、10月13日にピッツバーグ、10月14日にコロンバス、10月15日にシカゴで新日本との合同興行を開催。
2018年2月23日と2月24日、後楽園ホールで新日本との合同興行を開催。
2019年2月22日と2月23日に後楽園ホール、4月6日にマディソン・スクエア・ガーデンで新日本との合同興行を開催。
PPV
[編集]- Anniversary Show
- Supercard of Honor
- Best in the World
- Death Before Dishonor
- Glory By Honor
- Final Battle
タイトルホルダー
[編集]タイトル | 保持者 | 歴代 |
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ROH世界王座 | クリス・ジェリコ | 第41代 |
ROH女子世界王座 | アテナ | 第4代 |
ROH世界TV王座 | ブライアン・ケイジ | 第33代 |
ROH女子世界TV王座 | レッド・ベルベット | 第2代 |
ROH世界タッグ王座 | ダスティン・ローデス サミー・ゲバラ |
第69代 |
ROH世界6人タッグ王座 | ダスティン・ローデス ロス・フォン・エリック マーシャル・フォン・エリック |
第18代 |
ROHピュア王座 | リー・モリアーティ | 第15代 |
所属選手
[編集]男子選手
[編集]- アダム・ブルックス(Adam Brooks)
- EC3(Ethan Carter III)
- イーライ・アイソム(Eli Isom)
- ウィル・フェラーラ(Will Ferrara)
- エリック・マーティン(Eric Martin)
- LSG(Leon St. Giovanni)
- オシェイ・エドワーズ(O'Shay Edwards)
- カウン(Kaun)
- クリス・ディッキンソン(Chris Dickinson)
- ケニー・キング(Kenny King)
- ケン・ディクソン(Ken Dixon)
- サイラス・ヤング(Silas Young)
- ジェイ・リーサル(Jay Lethal)
- シェーン・テイラー(Shane Taylor)
- ジョー・キーズ(Joe Keys)
- ジョー・ヘンドリー(Joe Hendry)
- ジョシュ・ウッズ(Josh Woods)
- ジョナサン・グレシャム(Jonathan Gresham)
- スレックス(Slex)
- スレッジ(Sledge)
- ダク・ドレイパー(Dak Draper)
- ダッチ
- ダルトン・キャッスル(Dalton Castle)
- ダンテ・カバレロ(Dante Caballero)
- ダンハウゼン(Danhausen)
- デリリアス(Delirious)
- トニー・デッペン(Tony Deppen)
- ドラゴン・リー(2代目)(Dragon Lee)
- トレイシー・ウィリアムス(Tracy Williams)
- バンディード(Bandido)
- ビアシティ・ブルーザー(Beer City Bruiser)
- ブライアン・キース
- ヴィンセント(Vincent)
- PCO(Pierre Carl Ouellet)
- PJブラック(PJ Black)
- ブライアン・ジョンソン(Brian Johnson)
- フラミータ(Flamita)
- フリップ・ゴードン(Flip Gordon)
- フレックス・シモンズ(Flex Simmons)
- ブローラー・ミロナス(Brawler Milonas)
- ブロディ・キング(Brody King)
- ベイトマン(Bateman)
- ホミサイド(Homicide)
- マイク・ベネット(Mike Bennett)
- マーク・ハスキンス(Mark Haskins)
- マット・テイヴェン(Matt Taven)
- モーゼス(Moses)
- ラ・ベスティア・デル・リング(La Bestia del Ring)
- ラヨ(Rayo)
- ルーシュ(Rush)
- レイ・ホルス(Rey Horus)
- レット・タイタス(Rhett Titus)
- ワールド・フェイマスCB(World Famous CB)
女子選手
[編集]- アンジェリーナ・ラブ(Angelina Love)
- ヴィータ・フォンスター(Vita VonStarr)
- エイミー・ローズ(Amy Rose)
- クイン・マッケイ(Quinn McKay)
- ケリーアン(Kellyanne)
- ジェニー・ローズ(Jenny Rose)
- セッション・モス・マルティナ(Session Moth Martina)
- ビリー・スタークス(Billie Starkz)
- マックス・ザ・インペイラー(Max The Impaler)
- マリア・マニック(Maria Manic)
- マンディ・レオン(Mandy Leon)
- ミランダ・アリゼ(Miranda Alize)
- レッド・ベルベット(Red Velvet)
- Rok-C(Rok-C)
スタッフ
[編集]レフェリー
[編集]- トッド・シンクレア(Todd Sinclair)
- ジョー・マンダク(Joe Mandak)
リングアナウンサー
[編集]- ボビー・クルーズ(Bobby Cruise)
- ニック・レンドル(Nick Lendl)
実況
[編集]- イアン・リッカボーニ(Ian Riccaboni)
解説
[編集]- カプリス・コールマン(Caprice Coleman)
脚注
[編集]- ^ Caldwell, James (2011年5月21日). “ROH Breaking News: Ring of Honor sold - ROH announces official sale of the promotion; new television distribution”. Pro Wrestling Torch. 2011年5月21日閲覧。
- ^ Johnson, Mike (August 10, 2016). “ROH-CMLL update, new name for November UK tour and more news”. Pro Wrestling Insider. August 10, 2016閲覧。
- ^ “アメリカ・WOHとの提携が決定/シードリング会見”. 女子プロレスマガジン. (2016年9月9日) 2016年9月18日閲覧。
- ^ [1] スターダム公式X(2017年2月17日)
- ^ [2] ROH公式X(2021年10月28日)
- ^ “米団体ROHが所属選手との再契約せず3ヶ月活動休止 過去に日本勢も参戦”. 日刊スポーツ (2021年10月28日). 2021年10月30日閲覧。
- ^ Konuwa, Alfred (March 2, 2022). “Tony Khan Announces Purchase Of Ring Of Honor”. Forbes March 2, 2022閲覧。