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シャマルダル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Shamardalから転送)
シャマルダル
欧字表記 Shamardal[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2002年3月27日[2]
死没 2020年4月16日[3]
Giant's Causeway[1]
Helsinki[1]
母の父 Machiavellian[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Brilliant Stable
馬主 Abdulla Buhaleeba
→Gainsborough Stud
Godolphin[2]
調教師 Mark Johnston
Saeed bin Suroor[2]
競走成績
タイトル カルティエ賞最優秀2歳牡馬(2004年)[4]
生涯成績 7戦6勝[2][1]
獲得賞金 1,099,290ポンド[2]
勝ち鞍
GI ジョッケクルブ賞 2005年
GI プール・デッセ・デ・プーラン 2005年
GI セントジェームズパレスステークス 2005年
GI デューハーストステークス 2004年
GII ヴィンテージステークス 2004年
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シャマルダル (Shamardal[1]) とはイギリス競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2005年プール・デッセ・デ・プーランジョッケクルブ賞セントジェームズパレスステークス2004年デューハーストステークス。2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された。名前の由来はアラビアンナイトに登場する魔神シャマルダルから。

日本語表記にはシャマーダルとするものもある[5][6]

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[2]

2歳時

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最初の馬主はアーメッド・ブハルーダだったが、2004年10月上旬にブハルーダがイギリスロンドンカジノで大負けしたのが原因との見方で、同月下旬にゴドルフィンに権利が譲渡されている。管理調教師もブハルーダが馬主だったときはイギリスのマーク・ジョンストン、ゴドルフィンに移ってからはゴドルフィン専属調教師サイード・ビン・スルールに代わっている。

2004年7月12日、イギリス・エア競馬場で行われた7頭立てのメイドン(未勝利戦、直線芝6ハロン)で1番人気に推され、8馬身差の圧勝でデビュー戦を飾る[7]。この勝利から2005年2000ギニーの前売り1番人気に一時的に支持されている。続く2戦目は7月28日にイギリス・グッドウッド競馬場で行われたヴィンテージステークス(芝7ハロン・グループ2)に出走、10頭立てで1番人気だったが、のちのブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの優勝馬ウィルコに2馬身半の差で優勝、デビュー2戦目で重賞初制覇となった[7]。3戦目として同年10月16日、イギリス・ニューマーケット競馬場で行われたデューハーストステークスに駒を進め、レースでは他馬を寄せ付けずに2着のオラトリオに2馬身半の差で逃げ切り、G1初勝利を成し遂げた[8]。その活躍から2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された[4]

3歳時

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2005年に入り、イギリスの2000ギニーを目指すものと思われたシャマルダルは、馬主であるゴドルフィンが大目標としているケンタッキーダービー制覇のために[9]、同年3月26日ドバイナド・アルシバ競馬場ドバイミーティングのひとつであるUAEダービーダート1800メートル、グループ2)へ出走したが、レースでは一旦は先頭に取りつくも後退して12頭立ての9着に終わり、生涯唯一の大敗となった[10]。このレース結果を重く見たゴドルフィンはケンタッキーダービー出走を断念して再度芝路線に戻し、同年5月15日、フランス・ロンシャン競馬場プール・デッセ・デ・プーラン(芝1600メートル・グループ1)に矛先を変え、インデサシェルをアタマ差で退け優勝[6][11]。G1・2勝目を挙げるとともに、先のイギリスの2000ギニーを制したフットステップスインザサンドに続き、父・ジャイアンツコーズウェイにヨーロッパクラシック競走2勝目をプレゼントした[11]。続いて6月5日、フランス・シャンティイ競馬場ジョッケクルブ賞(芝2100メートル・グループ1)に出走し、ハリケーンランとの接戦を演じたが最終的にクビ差退け、1961年のライトロイヤル以来44年ぶりとなるフランス二冠を達成した[12]。ジョッケクルブ賞から9日後の同年6月14日にはイギリス・ヨーク競馬場ロイヤルアスコット開催に向かってセントジェームズパレスステークス(直線芝8ハロン・グループ1)に出走し、アドヴァロレムに3馬身の差をつけてG1・3連勝、父子制覇を成し遂げた[13]。続くレースとして同年7月2日サンダウン競馬場で行われるエクリプスステークス(芝10ハロン7ヤード・グループ1)に出走予定でダービーステークス優勝のモティヴェーターとの対戦が予定されていたが[14]、7月1日の調教中に右前球節部の軟骨を骨折したためエクリプスステークスの出走を取り消しし、引退した[15]

競走成績

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以下の内容は、Racing Post[2]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2004.07.12 エア 未勝利S 芝6f 1着 J.ファニング 8馬身 (No Commission)
2004.07.28 グッドウッド ヴィンテージS G2 芝7f 1着 J.ファニング 2 1/2馬身 Wilko
2004.10.16 ニューマーケット デューハーストS G1 芝7f 1着 K.ダーレイ 2 1/2馬身 (Oratorio)
2005.03.26 ナドアルシバ UAEダービー G2 D1800m 9着 L.デットーリ 11.52秒 Blues and Royals
2005.05.15 ロンシャン プール・デッセ・デ・プーラン G1 芝1600m 1着 L.デットーリ アタマ (Indesatchel)
2005.06.05 シャンティイ ジョッケクルブ賞 G1 芝2100m 1着 L.デットーリ クビ (Hurricane Run)
2005.06.14 ヨーク セントジェームスパレスS G1 芝8f 1着 K.マカヴォイ 3馬身 (Ad Valorem)

引退後

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引退後はアイルランドのキルダンガンスタッド種牡馬となり、20頭を超えるGI馬を送り出した[5]2020年4月16日に死亡したことがダーレーグループから発表された[3]

主な産駒

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母の父としての主な産駒

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血統表

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シャマルダル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームバード系ストームキャット系
[§ 2]

Giant's Causeway
1997 栗毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
Mariah's Storm
1991 鹿毛
Rahy Blushing Groom
Glorious Song
Immense Roberto
Imsodear

Helsinki
1993 鹿毛
Machiavellian
1987 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Coup de Folie Halo
Raise the Standard
母の母
Helen Street
1982 鹿毛
Troy Petingo
La Milo
Waterway Riverman
Boulevard
母系(F-No.) (FN:1-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo5×4=9.38% Natalma5×5=6.25% Hail to Reason5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18]
  3. ^ [17][18]
  4. ^ [17][18]

叔父(母の弟)にドバイワールドカップを制したストリートクライがいる。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j Shamardal(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Shamardal”. Racing Post. 2020年4月17日閲覧。
  3. ^ a b International Sire Shamardal Dies at 18”. Blood-Horse (2020年4月16日). 2020年4月17日閲覧。
  4. ^ a b ウィジャボード、欧州年度代表馬に輝く”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年11月18日). 2020年4月18日閲覧。
  5. ^ a b 【海外競馬】名種牡馬シャマーダルが死亡 産駒にピナトゥボ、ロペデヴェガなどG1馬25頭”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2020年4月17日). 2020年4月18日閲覧。
  6. ^ a b 【2000ギニー(フランス)】シャマーダルが接戦制す [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2005年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
  7. ^ a b ジャイアンツコーズウェイ産駒、無敗で初重賞”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年7月29日). 2020年4月18日閲覧。
  8. ^ デューハーストS、シャマーダル無敗で制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年10月17日). 2020年4月18日閲覧。
  9. ^ シャマーダル、米3冠路線を視野に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月21日). 2020年4月18日閲覧。
  10. ^ UAEダービー、シャマーダル敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年3月26日). 2020年4月18日閲覧。
  11. ^ a b 仏2000ギニー、シャマーダル復活”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
  12. ^ 仏ダービー、シャマーダル2冠達成”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年6月6日). 2020年4月18日閲覧。
  13. ^ セントジェイムスパレスS、シャマーダルG1・3連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年6月15日). 2020年4月18日閲覧。
  14. ^ エクリプスS、英・仏ダービー馬が激突”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年7月1日). 2020年4月18日閲覧。
  15. ^ シャマーダル、骨折で電撃引退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年7月1日). 2020年4月18日閲覧。
  16. ^ ゴールデンハインド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年4月23日閲覧。
  17. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Shamardal(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月17日閲覧。
  18. ^ a b c Shamardalの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年4月17日閲覧。

外部リンク

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