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Showdown

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Showdown』
村田和人スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
ポップス
シティ・ポップ
レーベル MOON RECORDS
プロデュース Ronnie Foster
村田和人 アルバム 年表
MY CREW
1984年
Showdown
(1986年)
Boy's Life
1987年
『Showdown』収録のシングル
  1. 「25時のアベニュー 〜Love You For The Night〜」
    リリース: 1986年6月25日
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Showdown』(ショウダウン)は、1986年6月25日に発売された村田和人の通算4作目のスタジオ・アルバム。発売元はMOON RECORDS

背景

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当時、流行していたロサンゼルスのスタジオ・ミュージシャンを起用し作成された意欲作[1]。レコーディングもロサンゼルスで行われ、プロデュースはロニー・フォスター英語版が担当した。渡米にあたっては同行していたレコード会社スタッフやコーディネータが都合により早々に帰国した為、ほぼ一人でレコーディングに参加することになった。

当初レコード会社から提案されていたスタジオ・ミュージシャンの中にはTOTOのメンバーもいたが、村田本人はリストアップしなかった。実際に揃ったセッション・ミュージシャンの中にはヴィニー・カリウタがおり、高い技術を披露した。村田が持ち込んだデモテープを元に、スタジオ・ミュージシャンによる洗練された演奏で楽曲が仕上げられ、元来洋楽志向の強い村田自身もその仕上がりに満足した。

最終レコーディング前日に喉を傷め(ホテルのキッチンでカレーを料理中に激辛のルーが喉につかえたため)、ヴォーカル・トラック以外をレコーディングすることになり、帰国後にダビング及びヴォーカルの録音を行うこととなった。しかし、この手法が上手く機能したため次作にも継承されることとなり、『Boy's Life』も同様にロサンゼルスでベーシック・トラックの録音を行い、帰国後に仕上げられることになった。

LPレコードのライナーノーツには、A面に″L.A. SIDE″、B面に″JAPAN SIDE″と表記されている。

当時の洋楽風サウンドと村田のロックおよびポップセンスが上手く融合し、洗練された作品に仕上がり、一つの節目となる『Boy's Life』への布石になった。

収録曲

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LP / CT

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SIDE A〈L.A. SIDE〉
全作曲: 村田和人、全編曲: Ronnie Foster。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「JUST A LITTLE LOVE」村田和人村田和人
2.「FIND SOMEBODY NEW」Ralph McCarthy村田和人
3.「MOON BIRDS」田口俊村田和人
4.「BLUE EYES」秋元康村田和人
5.「ORLEANS 〜想い出のオーリアンス〜」田口俊村田和人
SIDE B〈JAPAN SIDE〉
全作曲: 村田和人、全編曲: Ronnie Foster(特記以外)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「NIGHT ROCKERS」吉田美奈子村田和人
2.「SEASIDE SONGS」(編曲:中村哲)安藤芳彦村田和人
3.「LOVE YOU FOR THE NIGHT 〜25時のアベニュー〜」小林和子村田和人
4.「ROOM No.1848」安藤芳彦村田和人
5.「SEE YOU AGAIN」竹内まりや村田和人

CD

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全作曲: 村田和人、全編曲: Ronnie Foster(特記以外)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「JUST A LITTLE LOVE」村田和人村田和人
2.「FIND SOMEBODY NEW」Ralph McCarthy村田和人
3.「MOON BIRDS」田口俊村田和人
4.「BLUE EYES」秋元康村田和人
5.「ORLEANS 〜想い出のオーリアンス〜」田口俊村田和人
6.「NIGHT ROCKERS」吉田美奈子村田和人
7.「SEASIDE SONGS」(編曲:中村哲)安藤芳彦村田和人
8.「LOVE YOU FOR THE NIGHT 〜25時のアベニュー〜」小林和子村田和人
9.「ROOM No.1848」安藤芳彦村田和人
10.「SEE YOU AGAIN」竹内まりや村田和人


2006年 / 2023年版 ボーナス・トラック

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#タイトル作詞作曲編曲時間
11.「Show Must Go On」(アルバム未収録シングル)Ralph McCarthy村田和人村田和人
12.「Dance With Me」(「Show Must Go On」B面曲)John FallJohanna Hall村田和人
13.「ORLEANS」(English Version)Ralph McCarthy村田和人Ronnie Foster
14.「NIGHT ROCKERS」(English Version)Ralph McCarthy村田和人Ronnie Foster
15.「JUST A LITTLE LOVE」(カラオケ) 村田和人Ronnie Foster
16.「ORLEANS 〜想い出のオーリアンス〜」(カラオケ) 村田和人Ronnie Foster
17.「LOVE YOU FOR THE NIGHT 〜25時のアベニュー〜」(カラオケ) 村田和人Ronnie Foster
18.「SEE YOU AGAIN」(カラオケ) 村田和人Ronnie Foster
合計時間:

2012年版 ボーナス・トラック

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#タイトル作詞作曲編曲時間
11.「Show Must Go On」(アルバム未収録シングル)Ralph McCarthy村田和人村田和人
12.「Dance With Me」(「Show Must Go On」B面曲)John FallJohanna Hall村田和人
13.「ORLEANS」(English Version)Ralph McCarthy村田和人Ronnie Foster
14.「NIGHT ROCKERS」(English Version)Ralph McCarthy村田和人Ronnie Foster
15.「JUST A LITTLE LOVE」(Live Version)村田和人村田和人村田和人
16.「ORLEANS 〜想い出のオーリアンス〜」(Live Version)田口俊村田和人村田和人
17.「SEASIDE SONGS」(Live Version)安藤芳彦村田和人村田和人
18.「SEE YOU AGAIN」(Live Version)竹内まりや村田和人村田和人
合計時間:

曲解説

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  1. JUST A LITTLE LOVE
    ブレッド&バターへの提供曲だが不採用となった作品[2]
  2. FIND SOMEBODY NEW
    このアルバムの象徴的な曲で、当時のLAサウンドを感じさせる爽快なロックチューン。
  3. MOON BIRDS
    この曲もブレッド&バターへの提供曲だが不採用となった作品[2]
  4. BLUE EYES
    元々野口五郎に提供する予定で書かれたものだが、提出せず自身で歌うことにした曲[2]
  5. ORLEANS 〜想い出のオーリアンス〜
    香坂みゆきに提供した「Horizon」のセルフカバー曲(歌詞差し替え版)。
  6. NIGHT ROCKERS
    ローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター」に触発されて出来た曲[2]
  7. SEASIDE SONGS
    レゲエ調のリズムと夏らしいポップなメロディーで仕上げられた快心作。アルバム発売前年に清涼飲料水のCM用に作られた曲でコーラス以外は日本でレコーディングされた。 
  8. LOVE YOU FOR THE NIGHT 〜25時のアベニュー〜
    桑名晴子に提供した「あの日より愛してる」のセルフカバー曲(歌詞差し替え版)。「SEE YOU AGAIN」とのカップリングでシングルカットされ、アルバムと同日発売された。
  9. ROOM No.1848
    詞は少女の自殺をテーマとした重い内容の曲[2]
  10. SEE YOU AGAIN
    シングル「WEEKEND LOVE」B面曲の候補としてレコーディングされた[2]

脚注

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出典

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  1. ^ 村田和人/Showdown (+8)”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2024年8月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 村田 2006

参考資料

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