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Template‐ノート:未実証な仮説

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「科学的に未実証」の意味がよくわからないのですが、現在科学者によって実証の試みがなされつつあるのか、そもそも突飛な説であって科学で取り扱われる部類の物で無いのかが曖昧な気がします。主に後者の記事に貼ることを目的としたものと思われますが、Template‐ノート:占いでの議論から、あまり作成には賛成できません。--Calvero 2006年11月1日 (水) 15:05 (UTC)[返信]

こんにちは。プロトサイエンスというニュアンスです。「プラズマこの加筆「ダストプラズマの自己組織化、自発的秩序形成から情報処理システム誕生への道)」をどうしようかと考えあぐねて作りました。科学的解説の真っ只中にするっとSFめいた仮説が付け加えられたのです。
>・・・遺伝子を構成する高分子のダストが、宇宙空間で有機的でかつ協調的な集団行動を取ることによって自己組織化し、散逸構造形成を通して、遺伝子のような自発的秩序形成機能を有する情報処理システムへと成長していく過程を再現する試みを通して、遺伝子誕生の秘密を解き明かそうと取り組む研究グループが複数生まれている。すでに幾つかの生成過程の謎を解き明かすことに成功している・・・
除去するにも、議論せねばなりませんし、議論するには下調べも必要ですし、それが決着するまで警告無しに放置すべきではないと考えたのです。
>現在科学者によって実証の試みがなされつつあるのか、そもそも突飛な説であって科学で取り扱われる部類の物で無いのか
プラズマへの加筆については、それもよくわかりません。--miya 2006年11月1日 (水) 15:33 (UTC)[返信]
おそらく「未実証」という言葉がよろしくないのでしょう。科学者は「実証された」「証明された」という言葉を使うにあたり慎重を極めるため、その裏返しである「未実証」という言葉のイメージや範囲はどうしても広くなります(99%間違いないのだろうけれど、100%とは言い切れない…… というときでも「未実証」です。)。しかしその加筆、どちらかと言えば「疑似科学」に見えますけれど。--スのG 2006年11月1日 (水) 16:13 (UTC) 撤回します。あの節、ぱっと見の印象がひどく悪い文章構成なのですが、前8割ぐらいまでは大丈夫と思います。--スのG 2006年11月3日 (金) 05:09 (UTC)[返信]
どうもです。スのGさんが貼られましたが、{{出典}} か {{正確性}} で対応できないでしょうか。もし本当に科学的根拠のあるものだと色物扱いしているようで失礼な気もしますし、似非科学よりのものに対しては出典・正確性の方が毅然とした態度を示している感じが出ると思うのですが、どうでしょう。それにこのテンプレートが仮説を説明している項目にことごとく貼られていくのは避けたいです。進化論ですら実証されたものであると認めない人々もおられますし。--Calvero 2006年11月1日 (水) 16:47 (UTC)[返信]
あと前世療法もですか。こちらもやっかいそうですね…。--Calvero 2006年11月1日 (水) 16:58 (UTC)[返信]
「正確性」とも「出典」ともちょっと違うような、「プロトサイエンス」的なテンプレートがほしかったのですが、Category:未実証な仮説があったのでそちらに合わせたのです。カテゴリがあるのだからテンプレートの名前もそちらに合わせたほうがいいだろうと。
(例)「この記事はプロトサイエンス的内容を含んでいる可能性があります。」
前世療法についても{{出典}} か {{正確性}} で十分だとお考えですか? それならば、こちらに即時削除を自分で貼りますが。--miya 2006年11月2日 (木) 14:27 (UTC)[返信]
確かに、前世療法については一応参考文献も挙げられているし、正確性の問題と捉えるには「正確性」を拡大解釈しすぎていて少し的確でないとも思えます。ただWikipedia:信頼できる情報源にも示されているように、査読を経て学術雑誌に掲載された論文は挙げられていないので、出典に関しては不十分ともいえます。しかしながら本テンプレートは当初作成が計画されていた利用者:春野秋葉/非科学的とも趣旨が違うようですので、もしこの種のテンプレートが必要でしたら、Template:修正の様な感じで加筆・修整を促す類の物にしていただきたいと思うのですが。つまり、誤解を与えるような表現を取り除く編集を求めている、という内容のものならば良いのではないかと考えております。--Calvero 2006年11月2日 (木) 16:19 (UTC)[返信]
テンプレートは即時削除いたしました。お騒がせいたしました。--miya 2006年11月5日 (日) 07:34 (UTC)[返信]

科学的知識と人類が持つ普遍的真理[編集]

未科学」という日本語が、日本の科学者の間で普及しない最大の理由は、完全に実証し終えて疑問の余地がないと明言できる科学の研究分野が、ほとんど存在しない現実があるからです。大部分の領域が研究途上の不完全な知識に過ぎないのが実態なのです。科学知識は、本来そのような性質を備えているものなので、百科事典上の有名な項目に、未科学といった言葉をあえて付ける行為は、「科学知識とは何か」という、事典を編集する上で必要不可欠な、最初の一歩を正しく理解できていないと読み手からみなされかねません。

たとえば、物理学の世界では、ニュートン力学アインシュタイン相対性理論によって、その考え方や体系が正しくないことが20世紀の初頭に指摘されて、命運が尽きて終わっています。ところが、似非科学扱いされることなく、堂々と一般の教科書で紹介されています。これはなぜかというと、間違った理論であることは実証済みで、ほとんどの科学者がそれを認めているが、ある程度日常的な物理現象ならニュートン力学でスマートに説明が付くし、これから科学知識を身に付けようとする人々にとって、理解と学習が容易な比較的単純で易しい体系だからです。これを科学の世界では、近似的解決などと呼ぶこともあります。

じつは、ニュートン力学だけが例外的に間違った不完全な理論なのではありません。伝統的に科学の分野で用いられてきた、西洋型の形式論理によって生み出された仮説や理論には、必ず、有効範囲適用限界例外事項が付いて回る宿命があります。したがって、見かけ上不完全な科学知識が出来上がってしまう原因は、西洋型の思考様式そのものにあることになります。理性を用いた論理的思考が、不完全で欠陥を抱えたナンセンスな情報処理システム生成しているのが現実なのです。これは、人類特有のが持つ遺伝的欠陥を不自然に強く反映した好ましくないものと言えます。もちろん、不完全な数理論理を主軸とする西洋型以外の、人類が持つ他の思考様式と知識の体系は、この種の問題を巧みに回避していることもあります。たとえば、宗教と呼ばれる精神文化の世界では、といった仮想象徴的人格が存在していて、万物を擬人化して象徴的なイメージの形で扱う世界観と知識の体系が形成されています。現代の西洋型の論理的思考様式とはまったく異なる、事項の対峙や内部矛盾が発生しない高度な非論理的手法で、膨大な知識が蓄積され、効率よく情報処理されていることが見て取れます。

これは真理とは何か、というテーマとも関わってきます。これから思考様式が異なる情報処理システムのことを説明するので、一般の方から見れば違和感を抱く表現を用いることになりまずが、御容赦ください。たとえて言えば、「答えのない質問」の答えを探し求めて努力するのが西洋型の科学者だとすれば、「質問のない答え」を真理として悟って仮想上の擬人化したシンボル=神などの形でイメージとして保持しているのが、東洋型の思想家ということになります。じつは、科学の対象となる多くのテーマは、人間の脳が理性を用いて論理的に分析して科学知識として保持する以前に、遺伝子情報系が独自の手法で解析して答えを得て、生物の設計や生命維持活動に、この数十億年のあいだ用いてきた実績があります。したがって、生存に必要なたいていの事柄は、人間があえて疑問を抱いて「答えのない質問」=「謎」として探求しなくても、人類普遍の真理として、すでに生まれながらに答えが与えられている状態にあるのです。これが、「質問のない答え」=「内観によって悟ることができる生まれながらに持っている普遍的真理」の正体です。科学的手法で得られる知識とは根本的に異なる体系に属するものです。

脳神経系や遺伝子の情報系は、西洋型の形式論理が生み出す欠陥を抱えた情報処理システムとは、様式や体系が本質的に異なる情報処理を行い、多くの普遍的真理を保持していることが明らかになってきています。もちろん遺伝子情報系が生成された過程についても、普遍的真理としてすでに答えが存在するので、「自発的秩序形成から情報処理システム誕生への道」をどうしようか、などと、人間が後から知恵を絞って無理に理屈を作ってまで説明する必要はないのです。もちろん、遺伝子情報系が保持している知識の体系は、直接人間の言葉に置き換わるものではないので、科学的手法が未発達だった前時代の精神文化の中では、仮想上の擬人化したシンボル=神などの形でイメージとして捉えて保持する格好になっていました。もちろん、そのままでは科学技術が発達した現代の文明社会の中で有効活用するのはいささか無理があるので、科学的に扱える適切な形に翻訳していく必要があります。したがって、理性を用いた西洋型の形式論理的手法が、無用で無価値などと、ここで暴論を唱えるつもりはありません。たとえ、普遍的真理の前では色褪せて見える不完全なものだとしても、科学的手法とそこから得られる知識は大切な人類の財産です。また、遺伝子情報系が保持している真理の全てが絶対的で変化しないものだなどと語るのも、じつは間違っています。本当に絶対的な答えが全て得られているのだとしたら、私達人間が生きていくために、さまざまな試行錯誤を行う必要はないことになります。意識上でいろんなことを考えて生きる努力をしなくてはならない現実がある以上、真理とされているものの全てが、絶対的な完全性を備えていないことは明らかなのです。

話を戻して、ニュートン力学を否定して後を継いだ相対性理論も、有効範囲と適用限界と例外事項が付いて回る欠陥を抱えた、西洋型の論理的思考様式の宿命から逃れることは出来ず、今では不完全な間違った理論だと考える研究者が大部分という状況になっています。ほとんどの天体物理学者は、現実の天体の動きと理論が一致しないため、その不完全さをよく知っているので、相対性理論を超える理論を求めて模索している最中です。では、大多数の科学者によって不完全で正しくないと認知されている、百科事典の「相対性理論」の項目に、似非科学のレッテルを貼ったり、未実証な仮説とあえて貼る行為は適切なのでしょうか? これをやり始めると、百科事典の科学知識の項目の9割以上に、未実証な仮説といったレッテルを貼る必要が出てきます。なぜならば、それらは欠陥を抱えた不完全な数理論理を主軸とする西洋型の論理的思考様式の産物なので、ほとんど例外なくこの問題を抱えこんでいるからです。

百科事典は、物事の理解を深めるために読む読み物ですから、間違っていることが確実視されている不完全な仮説や理論を、科学知識として紹介してはいけない、などということは基本的にありません。大切なのは、どこまでがどのように実証されて分かっていて、どこからがどの程度未解明なのか、どこまでが定説でどこからが研究者の間で疑問の余地があるとされて、見解が分かれている研究テーマなのかを、読み手が適切に判断できる書き方が、きちんと出来ているかどうかです。間違った仮説だと思えば、このような疑問を持たれている、このような反論がある、このように否定された、と記事の中に明記すればそれで済むことなのです。古典的なニュートン力学の世界は、素人分かりしやすい単純な発想で構成されたクラシックな良さを持ちつつも、否定されて終わっている間違いだらけの理論の典型的な例です。ですから、この理論体系は相対性理論の登場によって否定され、今ではほとんどの科学者から正しくないと認識されていることを、記事の中に明記しておくのが良心的でしょう。

今回、プラズマ宇宙論の記事に未科学のレッテルを貼った人がいるようですが、この理論を唱える論理的根拠となっている電磁流体力学に関する長年に渡る緻密で体系的な研究は、ノーベル賞の授与という形できちんと社会的な評価を受けたものです。もちろん、ノーベル賞の選考を行うスウェーデン王立科学アカデミーに所属する著名な学者先生方が、今回未科学のレッテルを貼った百科事典の編集者ほどの科学的見識を当時持っておらず、間違った判断を下した可能性がないとは言えないと思います。数多くの科学知識が、後世になって研究の進歩とともに否定され、覆されてきた歴史があるのですから。しかし今回のケースでは、その後多くの天体物理学者がこの理論を用いて、科学的な手法を駆使して宇宙の出来事をうまく説明してきた実績があります。宇宙空間プラズマが繰り広げる数々の現象が写真に撮影されて、記事として百科事典内で紹介されている一目瞭然の事実があります。このような現実を無視して、未科学や似非科学といったレッテルを貼るのは、適切な行為とは言えないでしょう。同様に、未科学のレッテルが貼られた、「自己組織化する宇宙」という有名な考え方のベースになっている散逸構造論も、ノーベル賞の授与という社会的評価を受けてから今日まで、その考え方を否定する研究が発表されたことはほとんどなく、次々と新しい科学的発見によって補強されて研究が積み重ねられて発展してきた、ある程度の歴史を持つものです。

こういった、多くの科学者によって長年広く認められてきた有名な科学知識を、百科事典上でどう紹介するのが適切かを議論し、記事内容を適切な方向に編集していくのは、編集者に課せられたテーマです。もちろん、西洋型の論理的思考様式が生み出す科学知識とは何かという、百科事典を編集する上で必要不可欠な最初の一歩を、正しく理解していないと読み手から判断されることをすれば、百科事典そのものの評価を損なう結果を招くことになるでしょう。

一百科事典の一記事の問題ではなく、ネット上に載せられる科学知識全体に関わってくる大切なテーマと判断したので、この場に書かせて頂きました。

そうそう、「科学的解説の真っ只中にするっとSFめいた仮説が付け加えられた」と上のほうで書かれていますが、仮説と構想は別のものなので混同してはいけません。「自己組織化する宇宙」という有名な考え方に沿って、一歩二歩と構想を先に進めて研究を重ねていく動きがあることが紹介されています。そういえば、来年にはLHCを用いて陽子を加速し正面衝突させて人工ブラックホールを作る実験が行われますが、これとてSF的な仮説ではなく、きちんとした科学的根拠を持つ仮説をもとに描かれた構想に基づく実験です。このような実験が進められていることを、百科辞典上で記事にして紹介しても何の問題もありません。たとえ実験が失敗した場合でも、失敗した歴史的事実を記事に書き加えれば良いだけのことです。忘れるところでしたが、「自己組織化する宇宙」はSFの産物などではありません。同名の書籍を一読することをお勧めします。