コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

トニー・マカパイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Tony MacAlpineから転送)
トニー・マカパイン
Tony MacAlpine
トニー・マカパイン(2012年)
基本情報
生誕 (1960-08-29) 1960年8月29日(64歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州スプリングフィールド
ジャンル インストゥルメンタル・ロック
ネオクラシカルメタル
プログレッシブ・メタル
ヘヴィメタル
ハードロック
フュージョン
職業 ミュージシャン作曲家音楽プロデューサー
担当楽器 ギター、キーボード、ピアノ
活動期間 1984年 -
レーベル シュラプネル・レコーズポリグラム、Favored Nations
共同作業者 プラネット・エックス
キャブ
スティーヴ・ヴァイ
Seven the Hardway
リング・オブ・ファイア
公式サイト www.tonymacalpine.com

トニー・マカパインTony MacAlpine1960年8月29日 - )は、ハードロックヘヴィメタルの分野で活躍するアメリカギタリストキーボーディスト

略歴

[編集]

父、母、共に黒人。幼いころからピアノヴァイオリンの英才教育を受ける。ピアノでの即興演奏の不得手を克服するためにギターを手にする。シュラプネル・レコーズマイク・ヴァーニーにデモテープを送り、1986年にソロ・アルバムを発表しデビュー。

以後のソロ活動は順調であったが、2003年から2005年頃にかけてスティーヴ・ヴァイのサポートメンバーとしてギターとキーボードを弾いていた時期がある。

2000年よりバニー・ブルネルデニス・チェンバースらとキャブというフュージョンバンドを結成し、4枚のアルバムをリリースした。また、キーボーディストのヴィタリ・クープリのソロ・アルバムや、マーク・ボールズリング・オブ・ファイアデレク・シェリニアン率いるプラネット・エックスレコーディングなどにギタリストとして参加し、作曲能力と演奏を披露している。

2007年にはキャブのメンバーであるバニー・ブルネル、ヴァージル・ドナティらと共に、ミッシェル・ポルナレフのバック・バンドを務め、ヨーロッパを巡業している。

2010年にはリング・オブ・ファイア、プラネット・エックスなどで活動したマーク・ボールズ、ヴァージル・ドナティを含むメンバーと新バンド「セブン・ザ・ハードウェイ(Seven The Hardway)」を結成。

2015年8月、大腸癌を患っていることを公表し、ツアーをキャンセルした[1]

2016年、ミッシェル・ポルナレフのバック・バンドの一員としてツアーをした。

音楽性と奏法

[編集]

マカパインはネオクラシカルメタルの分野で影響力があり、その高度な演奏テクニックで知られる[2]。ロマン派的なクラシカルミュージックフュージョン等を織り交ぜており、また、ほとんどのソロ・アルバムで彼が演奏するショパンの幻想即興曲等のピアノ曲がおさめられている。

テクニック的には速弾きスウィープ奏法タッピングなどが特徴的[2]で、特に頻繁に登場するのが低音弦からスウィープし、最高音を右手人差し指でタップする「スウィープ・タッピング」である。これにより通常はトライアドアルペジオを中心に組み立てるスウィープ奏法にセヴンスコードの音などを交える事が可能となる[3]通常右手は人差し指親指ピックをつかうが、タップのときは人差し指でタップしピックを親指と中指でつまむ[要出典]

日本では「褐色のイングヴェイ」という別名で呼ばれる事もある[要出典]

機材

[編集]

現在、彼が使用しているギターはアイバニーズ製の6、7、8弦ギター。アンプはヒュースアンドケトナー製のスタック。

現在はアイバニーズとエンドースメント契約を締結しているが、かつてはB.C.リッチワッシュバーン、カーヴィン等を使用していた。カーヴィンと契約し、プラネット・エックスで活動していた頃から7弦ギターを使用している。

ディスコグラフィ

[編集]

ソロ・アルバム

[編集]
  • 『エッジ・オブ・インサニティ』 - Edge of Insanity (1986年)
  • 『マキシマム・セキュリティ』 - Maximum Security (1987年)
  • 『フリーダム・トゥ・フライ』 - Freedom to Fly (1992年)
  • 『マッドネス』 - Madness (1993年)
  • 『プリモニション』 - Premonition (1994年)
  • 『イヴォルーション』 - Evolution (1995年)
  • 『ヴァイオレント・マシーン』 - Violent Machine (1996年)
  • 『マスター・オブ・パラダイス』 - Master of Paradise (1999年)
  • 『クロマティシティー』 - Chromaticity (2001年)
  • 『トニー・マカパイン』 - Tony MacAlpine (2011年)
  • Concrete Gardens (2015年)
  • 『デス・オブ・ローゼズ - 薔薇に死す -』 - Death of Roses (2017年)

ライブ・アルバム

[編集]
  • 『ライヴ・インサニティ』 - Live Insanity (1997年)

コンピレーション・アルバム

[編集]
  • Collection: The Shrapnel Years (2006年)

ヴィニー・ムーア

[編集]
  • 『マインズ・アイ』 - Mind's Eye (1986年)
  • 『ザ・メイズ』 - The Maze (1999年)
  • Collection (2006年) ※コンピレーション

マカパイン

[編集]
  • 『アイズ・オブ・ザ・ワールド』 - Eyes of the World (1990年)

M.A.R.S. (マカパイン/アルドリッジ/ロック/サーゾ)

[編集]
  • 『プロジェクト:ドライヴァー』 - Project: Driver (1986年)

プラネット・エックス

[編集]
  • 『ユニヴァース』 - Universe (2000年)
  • 『ライヴ・フロム・オズ』 - Live from Oz (2002年)
  • 『ムーンベイビーズ』 - MoonBabies (2002年)

キャブ

[編集]
  • 『キャブ』 - CAB (2000年)
  • 『キャブ2』 - CAB 2 (2001年)
  • 『キャブ4』 - CAB 4 (2003年)
  • Theatre de Marionnettes (2009年)
  • Live! (2009年)
  • Live on Sunset (2011年)

リング・オブ・ファイア

[編集]
  • 『ドリームタワー』 - Dreamtower (2003年)
  • 『バーニング・ライヴ・イン・東京2002』 - Burning Live in Tokyo 2002 (2004年)
  • 『ラプス・オブ・リアリティ』 - Lapse of Reality (2004年)
  • 『バトル・オヴ・レニングラード』 - Battle of Leningrad (2014年)

Devil's Slingshot

[編集]
  • Clinophobia (2007年)

Seven The Hardway

[編集]
  • Seven The Hardway (2010年)

脚注

[編集]
  1. ^ "Guitar Virtuoso Tony MacAlpine Likely Battling Colon Cancer, Forced to Postpone Tour". Ultimate Guitar. 2015-08-25. Retrieved 2015-08-25.
  2. ^ a b Ramirez, Carlos (2011-06-21). "Tony MacAlpine: Still Shredding After All These Years". Noisecreep. Retrieved 2012-10-11.
  3. ^ ヤングギター プラクティス完全版 2007年 ISBN 4401630971 pp.322-325

外部リンク

[編集]