南関東地方競馬中継
南関東地方競馬中継(みなみかんとうちほうけいばちゅうけい)とは、大井、川崎、浦和、船橋の4つの競馬場で開催されている競馬を中継しているテレビ番組である。1999年8月2日放送開始。制作はNHK(日本放送協会)の関連団体であるNHKグローバルメディアサービス(NHK G-Media)に委託している[1]。
概要
[編集]スカパー・ブロードキャスティングがスカパー! Ch.120で放送する「南関東地方競馬チャンネル」では大井、川崎、浦和、船橋の各競馬場で開催されるレースを全レース放送しており、そのうち大井競馬の中継は『東京シティ競馬実況中継』、それ以外の3場の中継を『南関東地方競馬中継』として放送している。「南関東地方競馬シリーズ」として両番組の視聴契約をする方式。料金は月額1080円。
南関東地方競馬中継では前半は司会者1名のみでの放送となるが後半は南関東公営競馬の競馬新聞を発行している各紙から解説者を招き、パドック解説やレース展望・回顧などを行っている。
パドックやレース映像、実況は競馬場内の放送と同じものを使用している。スタジオのセットは東京シティ競馬中継と同じものだが各競馬場にあわせてマスコット人形を置いたり、ロゴを変更したりしている。
当初はディレクTVでスタートしたがディレクTVの経営不振による撤退と視聴者のスカパー!移行に伴い、スカパー!での放送に移行した。
標準画質からHD画質への移行にともない、Ch.120は2014年5月31日に放送終了。HD画質のCh.678が放送を開始している。視聴を継続するためには契約変更手続きと、スカパーHDチューナーが必要。2021年10月1日からひかりTVでの配信を開始した[2]。
ネット局
[編集]開催地の地元放送局では地上デジタル放送の032chで各開催日のメインレースを中心とする2時間枠で放送。
2010年4月12日より、千葉テレビ放送(チバテレ)では船橋競馬開催時に限り『船橋競馬中継』の番組名で放送(2時間枠での放送は2013年度以降)。以前は15:30〜17:00(薄暮開催時は1時間から1時間30分ほど開始・終了時刻が遅くなる。2010年度は14:55〜17:00で薄暮開催時は放送無し、冬季開催時は30分ほど開始・終了時刻が早まる)に放送されていた(2012年度は放送無し)。2018年度より船橋競馬が通年ナイター開催となるため、1月・2月は18:30〜20:30、3月〜12月までは19:00〜21:00に放送時間を設定していた(2020年度まで)[3]。2021年度以降は年間を通じて19:00〜21:00、2023年6月より、夏の高校野球千葉大会開催期間中を除き[4]、18:00〜21:00の3時間枠に拡大した[5]。なお、毎年7月の『夏の高校野球千葉大会』中継時および『テレビ傍聴席』(千葉県議会中継)放送日は、船橋競馬開催があっても放送されない(2017年度までの昼間・薄暮開催時)。
2016年5月24日よりテレビ神奈川(tvk)でも川崎競馬場開催時に限り『tvk川崎競馬中継』の番組名で放送を行う。また2016年度は開催全日程ではなく火・水曜中心に放送していた[6]。2017年度より開催全日程で中継を行っている。
2017年4月26日からテレビ埼玉(テレ玉)でも浦和競馬開催時に限り『ファンタスティックダート浦和競馬中継』の番組名で放送を行う。2017年度は14時から18時までのうちの2時間枠において重賞開催日の水曜を中心に13回放送する[7]。2018年度より開催全日程で中継を行う。2022・2023年度は3時間枠で放送。
tvk、チバテレ(2021年5月のチバテレミライチャンネル開始より)ではワンセグでも放送を行う。
備考
[編集]一部の日程において、大井競馬(東京シティ競馬)との協同開催を行う事がある。その場合は協同開催先の独立放送局である東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)でも浦和・船橋競馬の一部が放映される時間帯がある。また、テレ玉・チバテレでは逆に東京シティ競馬のレースの一部を放映している[8][9]。
2020年8月31日 - 9月2日に開催された川崎競馬はtvkではなく、チバテレにて中継を行った[10]。これは本来、2020年8月31日 - 9月4日に船橋競馬開催を予定していたが、同競馬場に所属している騎手から新型コロナウイルス感染が確認されたため、全日程での開催が中止となり、同様の理由で一部日程(8月24日 - 26日)の開催が中止となった川崎競馬の代替開催が組まれたことによるものである[11][12]。
競馬中止時
[編集]台風接近など、南関東競馬のレースが中止となった場合は、装蹄師や騎手、トラックマンなど、南関東競馬にかかわる関係者への密着ドキュメンタリーや重賞プレイバックと題した過去のレースの映像を流しながら、VTRの合間に生放送で「○○(開催地)競馬開催中止のお知らせ」を挟み込む。
代替競馬についても急遽編成した上で放送する場合があり、事例として、2024年2月5日に降雪の影響で第3レース以降の開催が取りやめになった船橋競馬では、同月10日開催予定の代替レースを無観客で開催することもあり、南関東地方競馬チャンネルとチバテレにて中継を行う[13][14]。
司会者
[編集]現在
[編集]『南関東地方競馬中継』と『東京シティ競馬中継』の司会者[15]
- 2014年春より
- 2017年4月より
- 2019年4月より
- 山田桃子
- 2020年4月より
- 2021年4月より
- 2022年5月より
飯野以外は全員ジョイスタッフ所属。
過去
[編集]『南関東地方競馬中継』の司会者
- 2011年3月まで
- 『南関東地方競馬中継』の司会者
- 2010年3月26日までは、上記の3名うち2名が、前半と後半で交代して司会を務めていた。
- 2010年3月29日からは、上記の4名うち2名が、前半と後半で交代して司会を務めていた。
- 上記4名は「タレントユニオン」所属(出演時)。
- 2011年4月以降
- 『南関東地方競馬中継』と『東京シティ競馬中継』の司会者
- 上記9名は「セント・フォース」所属(出演時)。
- 上記7名は「ジョイスタッフ」所属(出演時)。
脚注
[編集]- ^ スポーツ事業 - 株式会社NHKグローバルメディアサービス
- ^ “新チャンネル追加のお知らせ〜チャンネルラインナップに「刺激ストロングチャンネル」、「南関東地方競馬チャンネル」が登場!〜”. 株式会社NTTぷらら (2021年9月21日). 2021年9月22日閲覧。
- ^ チバテレ・船橋競馬中継
- ^ “タイムテーブル2024年7月号”. 千葉テレビ放送. p. 4. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “タイムテーブル2023年6月号”. 千葉テレビ放送. p. 5. 2024年7月22日閲覧。
- ^ いよいよ川崎競馬のテレビ中継開始!! 川崎競馬場公式webサイト 2016年5月17日
- ^ テレ玉第2チャンネルで浦和競馬生中継をスタート! テレビ埼玉、2017年8月25日閲覧
- ^ “協同開催「大井×浦和クライマックスリレー」のお知らせ”. 東京シティ競馬 (2019年12月5日). 2022年8月19日閲覧。
- ^ “協同開催「大井×船橋ダブルナイター」のお知らせ”. 東京シティ競馬 (2022年8月5日). 2022年8月19日閲覧。
- ^ “第7回開催(8月31日から9月2日まで)のテレビ中継について”. 川崎競馬組合 (2020年8月28日). 2020年8月31日閲覧。
- ^ “千葉・船橋競馬の騎手5人が陽性 31日から9月4日まで開催中止”. 共同通信 (2020年8月26日). 2020年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月31日閲覧。
- ^ “【地方競馬】川崎競馬は27、28日の開催決定 代替開催を31日から9月2日に実施”. デイリースポーツ (2020年8月26日). 2020年8月31日閲覧。
- ^ “2月10日(土)の船橋競馬開催について(第2報)”. 船橋ケイバ (2024年2月7日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ “船橋競馬が10日に無観客開催実施 降雪により取りやめた5日の3R以降”. 日刊スポーツ (2024年2月8日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ 東京シティ競馬 出演者プロフィール 2012年4月5日閲覧